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ワンタッチ着脱が可能なワンピース マウントリング『KINETIC Sidelok Modular Optic Mount』を買ってみた

記事作成日:2019年10月7日

先日購入したSIG SAUER TANGO6と組み合わせる為に、『Kinetic Development Group(KDG) Sidelok Modular Optic Mount – 30MM』というチューブ径30mmのスコープに対応した、ワンピースマウントリングを買ってみました。

前からそのうち買いたいな〜と思ってたので、せっかくの機会に買う事にしました。

内容物はマウントリング本体と六角レンチ、予備(?)のネジ、ネジロック剤になります。

KINETIC Sidelock Modular Mount本体はこのような形状をしています。
角張ったワンピースマウント…といった感じでしょうか。

側面はそれぞれこんな感じ。

裏面はこんな感じ。
レールに関しては20mmピカティニーに対応しています。

重量は270g。
最近軽量なマウントベースが流行ってる印象がありますが、そういった物に比べるとちょっと重め。

このマウントリングの独特な機能の1つが、リングの位置を変更する事が出来るという事です。

一般的にワンピースマウントリングは前後のリングの位置が予め決まっているのですが、KINETIC Sidelock Modular Mountではリング内側に付いている2本のネジ(写真右、赤矢印)によってリングが固定されており、これを外してリングを動かす事で前後にリングを動かす事が出来るのです。

写真は前側のリングですが、後ろ側のリングも同様に動かせます(詳しくは後述)

面白い機能はもう1つあります。
KINETIC Sidelock Modular MountにはQDレバーを採用しています。レバーというかスイッチ?
公式では「cantilever bar」と呼んでいるようですが、マウントリング下部のこのT字型の棒の側面にあるボタンを押しながら下げる事で20mmレールとのロック・ロック解除を行います。

上の写真左側が20mmレールにロックされている状態、右側がロック解除状態の見た目です。

ロック解除状態だと20mmレールを引っかかるくの字状のパーツが引っ込んでいる事が確認出来ます。

どのようにしてロック状態になるのか?と言うと、マウントリング裏面の写真赤矢印のところにあるボタンが20mmレールに押し付けられる事でロック状態になります。

この動きは動画を見るのがイメージ付きやすいかなと思ったので、動画を撮ってみました。

この通り、マウントリングをレールに当てるだけでロックされます。
本当これだけで、締め付け具合の調整とかは一切ありません。

故に中華製品でよくある20mmピカティニーレールの寸法がいい加減な奴、そもそもピカティニー規格じゃない20mmレールの奴などには上手く取り付ける事が出来ないかもしれません。

とは言っても、微妙な寸法差程度であれば許容してくれる設計なので、少なくとも私が持っている20mmピカティニーレールを採用している銃には付きましたが…。

こういう構造のロック方法ですが、取り付けたら微動だにしない位ガチガチに固定されます。
まあ、そうじゃないと実銃で使えませんが…。

リング部分を外すとこんな感じ。
尚、このマウントベースで使われているネジは基本的に付属の六角レンチで外す事が出来ます。

ネジ頭のサイズは9/64インチ。
ミリサイズの六角レンチは使えないのでご注意下さい。

続いて、リング下部に付いているネジを外します。
これでリングの位置を調整する事が出来るようになります。

前側のリングは5ポジション動かせ、後ろ側のリングは3ポジション動かせます。

色んなポジションで試した結果、こんな感じの位置で落ち着きました。
これは取り付けるスコープの形状だったり、銃のどの位置にマウントベースを置くかによって変えていけば良いと思います。

リングの位置が決まったらスコープを載せるのですが、その前にマウントリングの水平を取る必要があります。

そこで気づいたのですが、このマウントリング、なんとそのまま地面に置けば水平が出るんですよ。
レールに取り付けてから水平を出す必要が無いので、物凄く便利です。

いつも使ってる水平器を無くしてしまって、気泡管を使ってます…

スコープ側の水平も取れたら後はリングの上側を取り付けるだけ。

これで完成です。
レールへの取り付けだけではなく、スコープの取り付けもめっちゃ楽なので良いですね。

デジタル水平器付きのTANGO6だともっと良かったんですが…。

上から見るとこんな感じ。

M4に取り付けてみますた。
これは東京マルイのM4 CQBRです。

マグプル MBUSが付いている状態だとギリギリ…な感じですね。
もちろん、スコープの接眼レンズ側の大きさにもよりますが。

カタログスペックではマウントの高さは1.49インチとなっているので、ほぼAbsoluteですね。
好みにもよりますが、アイアンサイトと同じ位の高さのマウントが好きな人にはベストな選択肢だと思います。

逆に銃や装備の問題で低めのマウントが使いづらい人は注意が必要でしょう。