水平器に角度計、2階建てマウントまで付いたVector Optics製30mm/1インチ対応1ピースマウントリング、SCACD-14のレビュー
記事作成日:2019年11月22日
Vector Optics SCACD-14をつぼみトレードカンパニー様よりお借りしたのでレビューしていきます。
前側と後ろ側のマウントリングがレイルマウント部分で合体した状態になっている「ワンピースマウントリング」と呼ばれる製品で、当製品は水平器や角度計、2階建て用のマウントが付属しているのが特徴になります。
内容物はマウントリング本体と六角レンチ、2階建て用マウントです。
このような形状のワンピースマウントリングで、リング部分は片側3本、合計12本のネジで固定されています。
また、オフセットマウントリングなので、オフセットの量を測ってみた所、約38mmでした。
後ろ側には水平器と角度計が付いています。
20mmレイルマウントはこんな感じ。
水平器はマウントリング中央下側に、角度計はマウントリング左側面に配置されています。
角度計は5度刻みで、+75度〜-75度の間で計測が可能。
マウントリングの重量は182gでした。(1インチ変換用スペーサー付き)
マウントリングのネジを外すとこんな感じになります。
マウントリング自体は30mmチューブ対応ですが、このように1インチに変換する為の樹脂製スペーサーが入っています。
また、SCACD-14にはこのような形状のマウントリングの上側も付属します。
リングの上面が20mmレイルになっているのです。
これにより、俗にいう「2階建て」が可能になります。
2階建てとは、スコープの上にドットサイトを乗せる事です。
他にもスコープの上にカメラを乗せたり、レーザーモジュールを乗せたりといった事が可能になります。
ピカティニーレール規格なので、大抵の光学サイトは付くと思うのですが、『Vector Optics SCRD-29 SPRIT』は付きませんでした…。
SCRD-29 SPRITの突起が5.09mm、2階建てマウントレイルの溝の幅が4.89mmなので、0.2mmほど狭い為、取り付ける事が出来ませんでした…。
T1系なら問題なく付けれたので、付けてみました。
こんな感じでスコープの上にドットサイトを取り付ける事が出来ます。
銃に取り付けるとこんな感じになります。
覗くとこんな感じ。
写真左は普通に構えてスコープを覗いています。
写真右は少し覗き込む位置を上げてドットサイトを覗いています。
このように2階建てにする事により、倍率付きの状態から等倍に切り替える事がで出来るというのが大きなメリットになります。
スコープにも等倍の製品はありますが、倍率を切り替えるよりも目線を替える方が確実に早いですからね。
ただし、2階建てにするという事は、ドットサイトからすると「超ハイマウント」な状態で使う事になります。
つまり、通常以上にパララックス(レティクルと銃身の位置のズレ)が大きくなるので、ゼロイン調整の幅が広い製品を使うか、テープなどを使ってマウント自体を傾ける事によって「15m以下専用」とかそういう風にするのが良いかもしれません。
もしくは、エアソフトガンの場合HOP UPを少し強めに掛ける事によって、このパララックスをうまく使う事が出来たりもするので、工夫次第かなと思います。