H&K MR556チャイポンにSYSTEMA純正検知基盤用 円形マイクロFET基盤(前方設置用)を組み込みました
記事作成日:2020年1月14日
以前(とは言ってももう1年以上前になるんですね…)、A&K STW HK416(チャイポン)をベースにしたMR556にSYSTEMA バリューキット3とSYSTEMA純正検知基盤用 円形マイクロFET基盤を組みこんだのですが、今回はそれの改修です。
改修自体は半年以上前から計画しており、パーツも色々買い揃えていたのですが中々着手する気分になれず、長らく放置されてました…。
今回組み込むのはSYSTEMA純正検知基盤用 円形マイクロFET基盤の「前方設置用FET基板」です。
以前、同様の製品をレビューしていますが、非常に薄くて省スペースなFET基板です。
不知火 陽炎5型とは異なり、細かいプログラムの設定は不可能ですが、安価で購入可能な小型FETとしては非常に優秀な製品だと思っています。(今は廃盤っぽい?)
以前紹介したモデルは配線を自分ではんだ付けしたりする必要がありましたが、今回組み込むモデルは既に配線がはんだ付けされています。
以前の仕様だと、ストックチューブキャップを開けてバッテリーを交換する仕様で作っていた為、電動ハンドガン用などの小型なバッテリーしか入れる事が出来ず、更にバッテリーを交換するのにいちいちテイクダウンをする必要があるなど、色々と使い勝手的な問題がありました。
配線を組んだ後に『何でバッファーチューブの底に穴を開けて後ろからバッテリーを入れられるようにしなかったんだろう?』と気づいてしまいました。
という訳で、今回はその加工からです。
とは言え、バッファーチューブの底に穴を空けるのはかなり大変なので、これは知人にお願いしました。
加工時の写真を貰ったので、掲載しておきます。
こんな感じでストックチューブの後ろを貫通させて頂きました。
それにしても、大型の旋盤は良いですねぇ…。
加工後は私の方でバリ取りなどを行い、バッテリー挿入時に被膜が擦れて破れないようにしました。
これくらいの作業ならうちの卓上旋盤でも出来ますからね…。
レシーバーに取り付けるとこんな感じ。
チューブにバッテリーを入れたら蓋を閉める感じの使い方です。
まだ基板などは一切取り付けていない状態ですが、確実にこちらの方がスマートである事が分かります…。
ちなみに、こちらのストックチューブには配線を逃がす為の加工は既に行っているので、こちらは特に追加工無しです。
続いて基板を用意します…と、その前に今回は基板をなるべくストックチューブキャップ側に近づけ、バッテリーのスペースを確保したかったので、ストックチューブキャップを加工しました。
ちょっと大きくえぐりすぎたかな…。
まあ、とりあえずこれでFET基板とストックチューブキャップを近づける事が出来るようになりました。
ちなみに、SYSTEMA純正の薄型ストックチューブキャップの装着も試してみたのですが、ストックチューブの内径とストックチューブキャップの外形が合わず、これは使う事が出来ませんでした。
一旦、薄型基板を取り付ける前に動作チェックを行いました。
というのも、バラバラにして長い時間が経過しているので、そのまま組み込んでちゃんと動いてくれるか少し不安だった為です…。
写真に写ってる物は少し綺麗にしてから撮っていますが、最初はレシーバーとかギアボックスとかシリンダーとかホコリまみれになってたので…。
いつも使っている動作検証用のスイッチをモーターに取り付けて動かしてみました。
まあ、異音も無く問題は無さそう。
続いて、配線を整えていきます。
まず、バッテリー側の配線を適当な長さに切った後、+側のヒューズを取り付けます。
ヒューズは円形マイクロFET基盤に付属していたモータピンを使うのですが、そのままだとヒューズが取り付け辛いので例のごとくマイナスドライバーを使って少し端子を広げました。
この時、あまり大きく広げ過ぎると接触不良やヒューズが抜けやすくなるという問題が生じてしまうので、程々に。
こんな感じでヒューズに差し込んだ時に程よいテンションがあり、軽く引っ張った程度では抜けない状態である事を確認しておきます。
続いて、このコネクタを端子に装着し、念の為はんだ付けもしておきます。
圧着端子なのではんだ付けは不要と思う人も居るかもしれませんが、案外強く引っ張られた時に抜けちゃったりする事があるので、私はハンダも併用する派です。
尚、上の写真右側で逆向きに端子を取り付けているのには理由があります。
それはこんな感じでなるべくヒューズと端子を省スペースにする為です。
こうする事でヒューズの交換もやりやすくなりますし、バッテリーを入れた時に邪魔にもなりにくいです。
という訳で、出来上がった配線はこんな感じの長さ。
Option NO1の7.4V 1300mAhを使用する想定で組んでいるので、配線の全長は割と短め。
というか、ストックチューブの長さの都合上これより長い配線にする事が出来ません。
組み立てるとこんな感じになります。
ストックチューブの後ろ側から少しコネクタが飛び出す感じ。
ストックチューブキャップ側はこんな感じになりました。
後はモーター側の配線の長さを調節してはんだ付け。
最後にグリップを取り付けて、ロアレシーバーは完成…なんですが少しまだ作業がありました。
実はこのMR556…というかSTW HK416のロアレシーバーなんですが、ギアボックスを固定する為のネジの前側がナメてたんですよ…。
ついでにそれを直しました。
今回ネジ穴を修理するのに使用したのはこちらの『ねじ修理キット』です。
対応するサイズのタップやドリルなどが一式付属しますし、色々な長さのワイヤースレッドインサートも付属するので、今後も何かに使えるかな?と思い、買ってみました。
ねじ修理キット 修復ツール ハードウェアの付属品 手工具ステンレススチールヘリコイルタイプセット (M3 1D-3D 50PCS)
まず、付属のドリルとタップを使って一回り大きなネジ穴を作ります。
そこに、ワイヤースレッドインサートをねじ込みます。
こちらのキットのワイヤースレッドインサートはM3ネジ用なので、インサートを入れたらそのままPTW用のネジを使う事が出来ます。
これでギアボックスがしっかり固定出来るようになりました。
アッパー側に関しては今回特に弄らないつもりだったので、以前の構成のままにしています。
バレル周りはSTWのインナーバレルを加工した物と+STWのチャンバーASSYを使用。
シリンダー周りはA&K、SYSTEMA、Alpha Partsを組み合わせたキメラシリンダーです。
組合あがったMR556はこんな感じ。
外装に関しては特に変わりないんですがね…。
バッテリーはこんな感じで挿入します。
まず、コネクタを限界まで飛び出させた状態でバッテリーを接続、その後コネクタとバッテリーを押し込みます。
後は樹脂の蓋を被せれば完成です。
空打ちでの動作はこんな感じ。
バッテリー挿入の所から動画に収めています。
トレポンらしい駆動音になっています。(そこまで静かでは無い)
尚、初速は0.20gで83m/s、発射サイクルは秒間12.6m/sといった感じでした。
バッテリーは先述の通りOption NO1の7.4V 1300mAhです。
以前弄った時は初速95m/s位出てたハズなので、だいぶ落ちてますね…。ちょっとこれは別途原因を探ろうと思いますが、ゴミの混入とか気密漏れとかちょっとしたメンテナンスで改善する内容な気がしてます…。(この銃は随分長い間バラバラの状態で放置されてたので…)