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A&K STW HK416D(チャイポン)にバリューキット3とSYSTEMA純正検知基盤用 円形マイクロFET基盤を組み込んでいきます

記事作成日:2018年10月16日

LOWSHIPさんにMR556の刻印入れをお願いしたA&K STW(通称:チャイポン) HK416Dのフレームを組み立てていきます。
今回は単に刻印を入れる前のパーツを組み込んでいくのではなく、色々な新規パーツの組み込みをやってきます。

というわけで、まずはアッパーレシーバー側から組み立てていきます。

まず、ハンドガード(Madbull Strike Industries CRUX)ですが、フロントサイトが錆びていたのでとりあえずCRC556を使ってサビを落としておきます。

続いて、アッパーレシーバにガスピストンを取り付ける為の真鍮製ガイドを取り付け、アウターバレルを組み立てます。

フラッシュハイダーは、以前レビューした『DYTAC SUREFIRE SOCOM556-RC1』を付けています。

後はCRUXハンドガードを取り付けて、ボルトフォアードアシストノブ(純正)を取り付けます。

最後にハンドガード、チャンバーASSY、チャージングハンドル、シリンダーASSY、ダストカバーを取り付ければアッパーレシーバー側は完成。

なお、ダストカバーは以前レビューした『STRIKE INDUSTRIES U.D.C STANDARD-01』にしています。

アッパーレシーバーの組み立てで特にトラブルはありませんでした。
そもそも新規パーツ自体、ダストカバー位でしたしね…。

続いて、ロアレシーバー側を組み立てていきます。
元々A&K STW純正のギアボックスや基盤等が入っていたのですが、今回はバリューキット3を組み込んでいく事にしました。

尚、このバリューキット3は以前、別のSTWに組み込んだ奴を外してきた物になります。
その為、内部のグリスアップや調整等は既に終わっている物になります。

実は、このバリューキット3を組み込もうと思い至ったのは刻印入れをお願いした後だったので、入るかどうかの検証はやっていません。

結果、ポン付けは不可能で、M4A1に組み込んだ時以上に厄介そうな状態でした。

↑そもそもギアボックスがロアレシーバーに入らないのです…

何が問題なのかと言うと、A&K STW HK416Dのロアレシーバーには左右それぞれ3ヶ所に謎の突起が付いており、この突起とギアボックスが干渉していました。
そのため、その突起を削り落とす必要がありました。

更に、ギアボックス側の前側と後ろ側も削りました。
これはロアレシーバー側の前側と後ろ側の突起を完全に削り取る事が出来なかった為、ギアボックス側を加工する必要が出てきた為です。

ロアレシーバーの内側をしっかり削れるような大型のフライス盤でもあればギアボックス側の加工は不要だと思いますが、ヤスリやルーターを使って加工する場合はギアボックス側を削った方が楽だという判断です。

尚、この加工は左右均等に行い、ギアボックスがロアレシーバーの真ん中に来るようにしつつ、真っ直ぐ取り付けられるようにする必要があります。
ギアボックスが傾いて付いてしまったり中央からズレた位置で付いてしまうと、セクターギアとピストンのラックギアの当たりが悪くなったり、最悪の場合セクターギアとシリンダーが干渉して正常に動かなくなってしまう可能性があります。

まあ、私がやっているのは目測でのすり合わせ調整なので、精度は高く無いですがね…。

続いて、モーター側です。
モーターもポン付けは出来ず、ギアボックスよりも面倒な調整が必要で、モーターをはめ込む溝の拡張・角度調整に加えて、モーターピンの穴の拡張を行う必要がありました。

まず、モーターが正しく取り付けられるようにレシーバーを削った後、ピンを入れようと思ったのですが、全然はまらず…。
穴の内径を測ってみた所、どうやら純正の状態だと4mm以下だったのでモーターを取り付けた状態で4.2mmのドリルで穴を拡張しました。

4.2mmにした理由はSYSTEMA純正のスプリングピンを入れる為です。
普通のピンなら4mm程度で丁度良いのですが、SYSTEMAのスプリングピンはかなり太いので4.2mm位に広げた方が入れやすいんです。

SYSTEMAのモーター用スプリングピンって、SYSTEMA純正レシーバーに組むのですら一苦労なんですよ…なんでSYSTEMAはあの太さにしたんでしょうかね…。

というわけで、これで一旦ギアボックスとモーターをA&K STW HK416Dのロアレシーバーに取り付ける事が出来るようになりました。
この辺りの加工は塗装をお願いする前にやっておくべき事ですね…。

行き当たりばったりはNG(戒め)

続いて、バッファーチューブ・ストックを取り付けていきます。
今回、取り付けるストックは、こちらも以前レビュー記事にしているStrike Industries Viper PDWストックのレプリカ品になります。

このストックはGBB用なので、まずはストックチューブキャップがハマるように前面を平らにしつつ、配線を逃がす為の溝を作ります。

適当にフライスで削って適当にバリ取りするだけです。

この加工をする事でGBB用のストックを取り付けられるようになります。
いわゆる「加工してポン付け」です。

尚、A&K STWのレシーバーのネジピッチは何かよく分からない変な規格なので社外バッファーが付く場合と付かない場合があります。

もはや『運』です。

とりあえずこの状態で銃が撃てる状態になったので、動作検証用のスイッチを取り付けて最終的な動作検証とピニオンギアの位置を調整していきます。
尚、アッパーレシーバーを取り付ける前にロアレシーバー単体での動作検証も行っています。

まあ、これよりも前に何度も動作検証で仮組みしては動かしてを繰り返してるんですがね…。

特に問題は無かったので、付け忘れてたパーツを取り付けます。
FCC製のアンチローテーションリンク『FCC KNS Mod ST Styled Anti Rotation Pin』です。

基本的に取り付けは接着剤です。
トリガーピン側とハンマーピン側に接着剤をはみ出さないように少量塗布して、取り付けます。
ハンマーピン側にはネジを取り付けるので一応レシーバーにタップを彫りましたが、念の為接着剤も使っています。

あと、同様に接着剤でダミーのセレクターレバー(セレクターキャップ)を取り付けました。(セレクターキャップはSYSTEMA純正)

続いて、配線や基盤周りを用意していきます。
今回、ストックをPDWストックに変えた事によってチューブのサイズが小さくなり、A&Kの基盤はもちろんSYSTEMA純正基盤も使えなくなりました。(基盤は入るが、バッテリーが入らない)

そのため、『不知火商店×G.A.W. SYSTEMA純正検知基盤用 円形マイクロFET基盤』を買ってきました。
というか、これはだいぶ前にビクトリーショーで買って「そのうち使おう」と思いながら放置されてた奴だったりします…。

ようやく使うタイミングが来たので良かったです。

『SYSTEMA純正検知基盤用 円形マイクロFET基盤』は、その名の通りSYSTEMA純正の検知基盤(トリガー側の基盤)を流用して使う為の小型・薄型FET基盤で、FETの形状は不知火商店製の陽炎5型とよく似ています。
陽炎5型は検知基盤も専用品の物を使い、モーターブレーキやプリコック、発射サイクルの調整等様々な設定が出来るようになった高性能FETですが、今回使う製品はそういった複雑なプログラムは出来ない、基本的にはSYSTEMA純正基盤と同等の機能を持った製品になります。

基盤はこのような円形をしており、そこにチップ類が集約されています。
この1枚の基盤で完結しているのです。凄い。

付属品はバッテリー側の配線、モーター側の配線、ディーンズコネクタ、35Aのヒューズ、コネクタ、熱収縮チューブ、放熱板、スペーサー、ネジです。

このようなパッケージになっているので、自分で配線をはんだ付けしたり放熱板を付けたりと組み立てを行う必要があるので、普通のFET取り付けに比べると少し難易度は高いと思われます。

このように配線をはんだ付けして、飛び出した配線(ハンダ)を切ります。
配線が飛び出た状態で放熱板を取り付けたり、ストックチューブに入れたりすると、配線と放熱板やストックチューブが接触して漏電してしまう可能性があるので、ここの処理はちゃんとしておく必要があります。

続いて、放熱板を取り付けていくのですが、その前にチップに熱伝導グリスを塗る必要があります。
今回使ったのは自作PC用に販売されているCPU用の熱伝導グリスで、『ナノダイヤモンドグリス』と呼ばれる物です。(昔、自作PCを趣味でやってた時に使ってた余り)

ちなみに、グリスは放熱板で伸ばされるので、少量でOKです。
自作PC界隈でもこのグリスを塗りすぎて溢れ出したグリスが端子に付着して接触不良を起こすなど、マザーボードを壊す人が多いそうな。

熱伝導グリスを塗ったら放熱板を組み立てます。
写真右側の上に写っているのがSYSTEMA純正の基盤、下に写っているのが円形マイクロFET基盤です。

このように、物凄く薄くなります。
これによってPDWストックのようなスペースの少ないストックでもバッテリーを入れられるようになります。

最後にヒューズを取り付けます。
ヒューズもなるべく小さくするために小型の短いヒューズを使い、いつも通りはんだ付けです。
容量は30A。私の使い方の場合、20Aとかでも良かったのですが…。

これで小型のLiPoバッテリーなら入る!と思ってたんですが、実際入れてみると配線を押しつぶすような形になってしまい、怖かったので電動ハンドガンサイズのLiPoバッテリーが最適という結果になりました…。

元々低燃費設定で考えているので、電ハンLiPoでも全然動くんですがね…。
やっぱりもうちょっとパワーの強いLiPoを入れたかったです…。

コネクタをつなぐとこんな感じ。

尚、バッテリー交換はストックチューブキャップを外して行う事になります。
そして、ここで最大の過ちに気づきました。

『なんでバッファーチューブのケツをぶち抜いて、そこかでバッテリー入れられるようにしなかった!!!』

そう、このPDWストックはチークパッド的な感じでバッファーチューブの後ろに、カバーを付ける仕様なのです…。
つまり、バッファーチューブの後ろを貫通させても見栄え悪くならないんですよ…。

配線を整えている最中、完全にこのチークパッドの存在を忘れていました。

や ら か し た 

行き当たりばったりはNG(二回目)

もう配線の長さも調整してしまってますし、また全部分解して組み直すような気力が残っていないので、とりあえず暫くは電ハンバッテリーで使います…。
まあ、ギア周りの調整をしたとは言っても、まだちょっとノイズが気になるので、その再調整ついでにやり直す感じですかね…。

というわけで、最後にグリップやマガジンキャッチ等を取り付けて、ロアレシーバー完成です。

アッパーとロアーを合体させるとこんな感じ。
ついでに20連のPマグも付けてみました。

ストックを伸ばすとこんな感じ。

外装はいい感じにまとまったと思います。

後は内部ですね…。
配線のやり直し含め、色々調整しないといけない箇所が残っていますので…。

とりあえず、動く形になったのでこれで良しとしましょうか…。