SOTAC DBAL-A2の国内モデル(レーザー無し)を購入、レーザーを復活させてレビューします
記事作成日:2020年2月25日
今更ながら、SOTAC DBAL-A2を買ってみました。
本家レプリカ(こんな言い方で良いのか?)であるEvolutiron Gearを買いたかったんですが、残念ながらもう入手出来ないのかどこもかしこも売り切れ状態で…。
まあ、完全にタイミングを逃しましたね。
という訳で、仕方なくSOTAC製のDBAL-A2を購入しました。
今回購入したのはIRイルミネーター搭載モデルの日本仕様(レーザーが無効化されている)です。
このようなハードケースの中に入っています。
SOTAC製品と言えばこの箱ですね。
内容物はDBAL-A2とLEAF、リモートスイッチとシンプルな感じ。
という訳で、こちらがSOTAC DBAL-A2です。
工場からの横流し品という事もあってEvolution Gearと全く同じと言っても良い気がします。
中国工場ってこういうの日常茶飯事ですよね。
横流しはもちろん、検品で弾かれたB品を売ったりとか…。
ただ、SOTACはほか製品でも同様ですが品質管理がかなりずさんですので、その辺りでEvolution Gear製と差が出てくる気がします。
20mmレールに取付可能なQDマウントが付いています。
QDレバーの動きはスムーズで調整も可能なので、特に問題は無さそうな感じ。
正面から見るとこんな感じ。
レンズカバーにもしっかり刻印が入っていますね。
尚、IRイルミネーターの絞りはオミットされており、動かす事が出来ません。
これはEvolution Gear製も同様みたいですね。
電池はCR123Aを使用します。
電池を入れる向きは本体上部に記されているので困る事は無いでしょう。
本体上部はこんな感じ。
形状はもちろん、刻印やシールの再現度がかなり高そう。
細かい文字も綺麗に出ています。
エレベーテーション・ウィンテージダイヤルはこんな感じで、非常にリアル。
ただ白い点が入っています。
これって、ゼロインした位置を記しておく為の物だと思うんですが…。
FIREスイッチはこんな感じで、細かい所までよく似せてきていると思います。
カチッとしっかりしたクリック感のあるスイッチでした。
スイッチ周りはこんな感じで、こちらの再現度も高い…。
というか、全体的に実物DBAL-A2を忠実に再現出来ていると思います。
ライトやレーザーを照射している間はインジケーターのLEDが緑色に光ります。
また、高出力のモードにノブが回らないように青いネジが付いています。
このネジを外せばスイッチをMON HI PWR、ON HI PWRに入れる事が可能ですし、ちゃんと出力が上がり、レーザーやイルミが若干明るくなっていました。
付属品のレプリカLEAFとリモートスイッチ
こちらの商品にはアルミで出来たレプリカLEAFと至って普通のリモートスイッチが付属します。
LEAFはこんな感じで、表側の『RailScales』や『LEAF』の刻印はもちろん、取り付けると見えなくなる裏側の刻印まで忠実に再現。
材質もアルミなのでとても良い質感です。
ただ、色味が少し明るすぎる感じも…。
DBAL-A2に取り付けるとこんな感じになります。
当たり前ですがサイズもピッタリ。
本体の黒色と、LEAFのグレーっぽい色合いが良いコントラストになっていると思いますが、やっぱりLEAFの色が明るすぎですね。
G&P DBAL-A2との比較
「色々違う」と言われているG&P DBAL-A2と見比べていきます。
(実際はG&PのDBALも現行仕様と異なるだけで、実在する形状を元にしているみたいですが…)
尚、私はG&P DBALに3Dプリントで作られたレプリカLEAFを取り付けています。
違いは一目瞭然かと思います。
大きな違いとしてはダイヤルの形状やFIREスイッチの形でしょうか。
正面から見るとこんな感じ。
裏側はこんな感じ。
QDレバーは双方共に似た形状をしています。
側面はそれぞれこんな感じ。
やっぱりゼロイン調節ノブの部分の形が違っているのが大きいですね。
スイッチ部分はこんな感じ。
ここもよく似ているんですが、やっぱり色々違ってますね。
線の形とかリモートスイッチを取り付ける端子の形状も違っています。
尚、形状以外にG&P DBALとの違いを挙げると下記の通りです。
- IRイルミネーターの絞り調節が出来ない
- リモートスイッチの端子自体は同じ3.5mmステレオイヤホンジャックだが、使用している接点が違う為互換性無い
- インジケーターがめっちゃ明るい(NVで使うには明るすぎて鬱陶しいレベル)
オミットしてあるレーザーを復活させます
SOTAC DBAL-A2の日本国内仕様はレーザーがオミットされています。
取り外されている訳ではなく、オミットされているのです。
物理的に残ったままなら復元する余地はあります。
海外製品でよく「国内モデルの為レーザーは使えません」とか書かれている製品はだいたい端子が抜けてるだけです。
今回SOTAC DBAL-A2を購入する時も「日本向けだけに別の基板やら生産ラインやら作るとかあり得ないでしょ」と思い、絶対これは配線が抜けてるだけだと察したので購入したんですよね…。
という訳で、DBALのスイッチ部分に付いているネジを外して中身を拝見します。
ネジの外し方は以前G&P DBALの接触不良を直した時と同様、ドリルを使って詰め物を破壊しています。
G&P DBALと違っていたのはネジが六角ネジになっている事位でした。
中を開けると思っていた通り、使われていないケーブルが1本と、1本だけケーブルが抜かれている端子がありました。
ケーブルの先端に絶縁用と思われるテープが巻かれていたので外すとちゃんと圧着端子まで付いている事が判明。
圧着端子の取り付け位は覚悟していたのですが、端子に差し込めば終わり。
分解した状態で試運転してみましたが、問題無くレーザーが出力されました。
SOTAC DBAL-A2の可視光(赤)レーザー、IRレーザー、IRイルミネーターの見え方について
という訳で、レーザーやイルミネーターがどのように見えるのか、見ていきます。
まずは可視光レーザー(写真左)とIRレーザー(写真右)から。
屋内で1m位先の壁に照射しているのでかなり明るいです。特にIRレーザーは眩しいくらい。
続いて、IRイルミネーター(写真左)とIRレーザー+IRイルミ(写真右)。
IRイルミネーターに関してはG&P DBALに比べるとかなり綺麗な円で汚れも少ないですがそれでもちらほらアメーバみたいなのが居ますね…。
なんで中華のIRイルミってこういう汚い物が多いんでしょうか…。
そう言えばEvolution GearのDBAL-A2を以前見せて頂いた時はこんなアメーバ居なかった気がします。
やっぱりSOTAC版はEvolution Gearよりも品質管理が行き届いていない感じなんでしょうかねぇ…。
流石に屋内だと色々分からない事が多かったので、屋外でも撮影してきました。
10m位離れた所にあるオブジェに向けてIRレーザーを照射しています。
うっすら線が見える程度の出力があり、数百メートルは余裕で届いている感じでした。
しかし、上の写真で気になった人も居らっしゃると思うのですが、レーザーの点の横に何か居るんですよ…。
このレーザーの横に居る何か、ゼロインしても動かないのである程度レーザーの点を右方向に動かすと「何か」がレーザーに近づき、左方向に動かすと離れていきます。
完全に「何か」とレーザーを重ねる事はダイヤルの可動域の問題で出来ませんでした。
なんなんでしょうね…これ…。
ちなみに、このIRレーザー高速で点滅しているようで、照射しながら振るとこのように破線が視認できます。
これはG&P DBALも同様ですね。
続いて、IRイルミ。
コレくらいの距離になればかなりいい感じの広さで照らしてくれます。
そこまで輝度が高い訳でもないので、完全な暗闇の屋内などで使うのに良さそうな照射範囲と明るさのような気がします。
上の写真では運良くアメーバみたいな汚れは映り込んでないですが、やっぱり気になりますね…。
まあ、実用性としては特に問題無さそうですが。
ただ、どうせならもうちょっと拡散させても良いかな…?と思ったり。
ただ、絞りを調節する事が出来ないので、使う場合はこのサイズで慣れるしか無いですね。
最後に、IRレーザー+IRイルミ。
「何か」は相変わらず居ますね。
という訳で、SOTAC DBAL-A2のレビューは以上になります。
G&P DBALから置き換える為に買ったんですが、リモートスイッチの仕様が違っているのは少々面倒ですね…。
SOTAC DBAL用にスイッチ作らなきゃ…。(純正のリモートスイッチは見た目が微妙なので使いたくない)