エボログ

ActionArmy AAP01 アサシンのカスタムパーツを3Dプリントで作ってみました

記事作成日:2020年5月21日

以前、トリガーをGlock用の物に交換した、ActionArmy AAP01 アサシンですが、続いて外装カスタムパーツの作成を行いました。
1つがコッキングノブ、もう1つがアウターバレルです。

Fusion 360でデータを作成し、DMM.makeのサービスで出力を掛けました。
尚、アウターバレルに関しては試作と完成版の2回出力を掛けています。

という訳でまずは作ったコッキングノブの紹介から。

AAP01用エクステンションコッキングノブ

出力されたコッキングノブはこんな感じです。
ナイロンの白色が一番安いので、それで出力を掛けています。

こちらは一発OKでした。
最近になってようやくナイロン出力時の誤差を考慮した寸法が出せるようになってきた気がします。

このノブは私個人の要望を最大限詰め込んだデザインになっています。
要望は下記の通り。

  • ホルスターに収めた時になるべく装備に引っかかったりしない事
  • 親指と人差し指を使って上下や左右で掴む事が出来る事
  • 左手でも右手でもコッキングの操作が不自由なく行える事
  • 咄嗟な対応でも滑ったりせず、確実なコッキングが行える事

という感じです。
純正のままだとどうしても掴める面積が狭く、改良出来る余地があるなと思ったので、一番最初に「ノブを作ろう」と思ったんです。

こんな感じで、上下で摘む事が出来ます。
親指が入り込む部分は少し斜めになっており、自然な感じで親指が入り込んでいきますし、人差し指が入り込む部分も程よいアールと後部のコブが付いており、これにより確実なコッキングを実現しています。

当たり前ですが、凹みのサイズも私の指の大きさに合わせてます

もちろん、左右で摘む事も出来ます。
左右は平面ですが滑り止めの溝を設けているので、滑りにくくなっています。

このコッキングノブを取り付けるには別途M5x30mmのネジが必要になります。
実は部屋のネジ箱から適当なネジを探してた時に見つかったのがこのネジだったので、このネジを使う前提で設計していました。

座ぐりは設けていないので、鍋ネジ専用になっています。
まあ、材質がナイロンですし、座ぐりが必要になったら後で加工すれば良いかな?程度に思ってました。

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取り付けるとこんな感じ。
どのような操作性かは記事後半に動画でまとめていますので、そちらを御覧ください…。

AAP01用穴あきアウターバレル

AAP01はアウターバレル基部の構造が非常に単純だったので、アウターバレルも作ろうと思い、作ってみました。
完成したのがこちらです。

これも私の要望を詰め込んだ物となっています。

  • インナーバレルがチラ見する横穴が欲しい(インナーバレルとアウターバレルでツートーンにしたい)
  • SUREFIRE X35がドンピシャで置けるアンダーレイルとバレル長が欲しい
  • インナーバレルは純正を流用出来る事
  • アイアンサイトやマズルデバイスは付ける気が無いので不要

といった感じです。
ちなみに、本家でもこういう仕様の銃はあるので、あり得ない構造じゃ無いんですよね。
ちなみに、写真左の方がこのアウターバレルの元ネタです。

MARK IV™ 22/45™ LITEシリーズ

ちなみに、自作の20mmレール(ピカティニーレール)を出力したのはこれが初めてだったのですが、普通に出来て良かったです。

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という訳で、こちらのバレルをAAP01に取り付けていきます…という写真なんですが、既に3Dプリントされた試作版アウターバレルが付いてる状態です…。

試作版アウターバレルは寸法の確認と、横穴とインナーバレルを組み合わせた時のサイズ感の確認をする為に出力した物で、この時点ではまだ20mmレールは備わっていませんでした。

更に更に、上の写真でインナーバレルが銀色になっていますが、こちらは純正インナーバレルのアルマイトを剥離したからです。
インナーバレルの中に薬液が入り込んで精度を落としてしまうのは頂けなかったので、マズル側とチャンバー側をテープで塞ぎ、パイプユニッシュに漬け込みます。
15分程度でアルマイトが完全に剥離し、キレイな地肌が現れました。

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その後、ワコーズのメタルコンパウンドを使って研磨し、ツヤを出しました。

試作アウターバレルの時にこういう事をやっていたのです。

という訳で、完成版アウターバレルを取り付ける為にAAP01をバラします。
基部の固定は純正と同様、マズルに関しては数ミリ奥まった所にインナーバレルの先端が来る仕様になっています。

AAP01に組み込むとこんな感じ。
ライトの固定もバッチリでした。

ただ、やはりインナーバレル(8.55mm)の太さだと見栄えが良くなかったです。

というか、こんな細いバレル、仮に22LRを使う銃であっても流石に無いんじゃないか…?と思ったので、バレルを太くしようと思いました。
ベースが架空銃ですが、やっぱりそこは気になります。ただ、マガジンがGlockの9mm用じゃんってツッコミは無しで。
一応、Glock17サイズのマガジンでも、22LRを使えるタイプの物はありますので…。

実はこれも完成版のCADデータを作成する時に考慮しており、外径10mmのパイプをアウターバレルに組み込む事が出来る設計にしていました。

部屋に転がっていた外径10mm、内径9mmの真鍮パイプを適当な長さにカットしてバレルに挿入、パイプがズレないようにOリングで固定します。
それをアウターバレルに差し込んでサイズ感の確認を行いました。

8.55mmの時とはぜんぜん違う見た目になったので、「これは良い!」となりましたね。
やっぱりこれくらいの太さは欲しいです。

パーツを塗装していきます

パーツの準備が整ったら塗装を行いました。
今回はグリップ側とバレル側で違う色にしてみようと思っていたので、純正レシーバーにも塗装をする事にしました。

純正のレシーバーだとなんとなく塗料の食いつきが良くない気がしたので、少し表面をペーパーがけし、塗料を食いつきやすくしました。
ついでにミッチャクロンも使ってます。

という訳で、スライドとアウターバレルを塗っていきます。
今回使用した塗料はガンショップ インディのパーカーシールです。
少し明るめの黒(グレー系)の塗料で、大人しめのツートーンカラーを実現する事が出来ます。

東京マルイ SIG P226 E2のスライドみたいな色になります。

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続いて、インナーバレルに被せる筒です。
真鍮を磨いて金色でも悪くは無かったのですが、個人的には黒銀のツートーンカラーにしたかったので、銀色にします。

使用した塗料はアサヒペンのメッキ調スプレー クロムです。
磨いたアルミよりかは光沢が少なく、少し落ち着いた色になっているのがむしろいい感じ。

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ただ、指紋というか手汗が付くと一気に汚くなりますね…。(撮影後、シリコンオイルを塗布して軽く拭いたら元通りになりました)

触れる場所には使えない塗料な感じがしますが、今回はアウターバレルの内側に入る物なので、問題は無いでしょう。

次はコッキングノブです。
こちらはモノタロウの黒染めスプレーを使いました。
今までも何度か使った事があり、割と頑丈な塗料で比較的剥がれにくい印象があったので、今回は一番触れる可能性の高いコッキングノブでこの塗料を使いました。
ちょっと光沢が出てしまうのが残念な所ですが…。

という訳で、一通り塗装が出来たので組み立てました。

コッキングノブとアウターバレルのアップ。

SUREFIRE X35を取り付けるとこんな感じになります。
やぱりバレルとライトがツライチになるの、良いですねぇ…。

他のアングルから。

もちろん、SUREFIRE Master Fireへの取り付けも問題ありません。
尚、アウターバレルに付けているアンダーレイルの強度ですが、普通にドローしたりする程度では何の問題も無く、試しにロック解除ボタンを押さずに引っ張ろうとしたりしても問題はありませんでした。

操作性はこんな感じになっています。
ツマミやすさが格段に向上しています。
バレルは単なる装飾でしか無いですが…。

という訳で、ActionArmy AAP01 アサシンの外装カスタムは一旦こんな所です。

ただ、まだやりたい事はあって、それは純正オプションパーツ待ちなのでまた別の記事で紹介します。

AAP01、海外製品とは思えない位に内部を弄らなくて良い銃だったのに加え、外装カスタムがやりやすい構造になっていたので、こういう遊び方が出来るのが良いですね。

普段は買って数週間〜1ヶ月位は中身弄りに専念する必要があるんですが、AAP01はそれがありませんでした。
なので、早々に外装弄りが出来たんですよね…。

尚、これらのオプションパーツはDMMのクリエイターズマーケットで販売しようと思ってたんですが、「エアソフトガン用のカスタムパーツはNGだよ」って事で両方とも審査が通らなかったので、販売の予定はありません。
元々個人的に欲しかったパーツを作っただけで、営利目的の物じゃ無いですからね…。

ただし、どうしても欲しい人は私のTwitterにリプかDMを下さい。
ぶっちゃけ個人で配送とかやるのが大変なので実現出来るかは不明ですが、検討します…。(一応、友人の分を出力したりはしてますので…)

BOOTHにて販売を開始しました。

クリエイターズマーケットで出品不可能となってしまったので、BOOTHでの出品を行っています。
ご興味のある方は是非…。

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