エボログ

ActionArmy製 VSR10/T10/T11用 Masamune シリンダーキットを買いました

記事作成日:2020年5月22日

以前、チャンバーパッキンやピストンの変更、ノズルの加工などを行ったT10Sですが、週末撃ちまくってたらコッキング中にシリンダーヘッドが脱落、勢いよくシリンダーヘッドがチャンバーに衝突し、シリンダーヘッドが変形してしまいました。

材質がダイカストで何度も着脱してるので仕方がないのかな…とも。

幸いチャンバー側は無事でしたが、シリンダーヘッドというかノズルが使い物にならなくなってしまったので、ActionArmy製のVSR10用カスタムパーツである「Masamune シリンダーキット」を買ってみました。

こちらは、テフロン加工により抵抗が少なくスムーズなコッキングとピストンの動作を行う事が出来るシリンダーと、ステンレス削り出しのシリンダーヘッドが付属している製品です。
尚、ボルトハンドルやピストン、スプリングなどは付属しないので、それらは別途用意する必要があります。

付属のシリンダーヘッドはこんな感じで、T10S付属の物と概ね同じ感じの形状をしていますが、若干ノズルが長く作られているようで、ロングノズル加工は不要な印象を受けました。

シリンダーヘッドの内側にはダンパーが無いので、ピストンヘッド側にダンパーを設ける必要があります。
ノズルの根本はテーパーが掛かっており、空気の流れは良さそうな印象。

しかし、ノズルが割と太めなせいでガッツリ奥までノズルを差し込む事は出来ませんでした。
まあ、強引に押し付けたらパキンが潰れて奥まで刺さるのですが、それはあまり良くないかなと…。

ノズルが奥まで入り込まないのは使用しているパッキン(Modify Accurate HOPパッキン)が内径狭めというのも理由の1つかもしれませんが…。

という訳で、こちらのノズルにも以前純正シリンダーヘッドで行った加工と同じ物を施しました。
これでしっかり奥まで入り込むようになりました。

外径をかなり削ってますが、これでも気密は問題ありません。

もちろん、弾棒を使ったノズル位置チェックも問題無し。

後は元々組んでいたピストンやスプリングなどを移植します。
その際にスペーサーついでに組み込んでいたスラストベアリングは外しました。

以前はこのように、スプリングガイドにスラストベアリングを仕込んでいました

というのも、元々スペーサーを入れていた理由はノズルを絞っていた為で、今回は絞りを外したのでスペーサーも抜く事にしました。

後はレシーバーに取り付けるだけなのですが、このシリンダーと一緒に買ったパーツを組み込みます。
それがこちら、『ActionArmy B01-040 VSR/T10 ガイドリング』です。

こちらはレシーバーとシリンダーを直接接触させないようにする為のパーツで、東京マルイ VSR10やAction Army T10系にも最初から付いているパーツなのですが、POMで作られており、T10付属の樹脂製ガイドリングよりもより滑らかな動きを実現する事が出来ます。

Masamune シリンダーキットと相性が良さそうかな?と思ったのと、私のT10Sは相当数撃っているせいでガイドリングが結構消耗していたのでついでに交換する事にしました。

という訳で、このガイドリングとシリンダーを取り付けて組み上げます。

コッキング時のスムーズさに関しては、純正シリンダーを磨き、低粘度のシリコンオイルを塗布していた状態とほぼ同レベルの滑りで、引く時も戻す時も一切の引っかかり無くスムーズに操作する事が出来ていました。
また、ノズルの閉鎖具合もバッチリ、気密も問題無かったです。

初速はこんな感じで、0.20gの時の最大初速が92m/s半ば辺り、0.43gでは65m/s前半辺りになっていました。

以前の状態と比較すると、0.20g時点での最大初速がちょっと上がりましたが、0.43gでの最大初速は大きな変化無し。
まあ、問題は無いでしょう。

とんだトラブルに見舞われてしまいましたが、とりあえず治す事が出来ました。
あと、多分鋳物を削ったノズルよりもステンレスを削ったノズルの方が精度良さそうな気がしますし、ボルトの操作も今まで異常にスムーズになったので良かったです。