3Dプリントをする上で便利そうなアイテムを幾つか買い足しました | エボログ

3Dプリントをする上で便利そうなアイテムを幾つか買い足しました

2020年10月7日

先月、光造形式3Dプリンター『ELEGOO MARS』を買ってみたのですが丁度1ヶ月経ったので、この1ヶ月の間で追加購入した機材を紹介しようと思います。
これらの機材は実際に使ってみて凄く便利だと感じた物です。

尚、今回紹介する機材はあくまで光造形式、いわゆるUVレジンを使用して造形する3Dプリンターを使う上で便利な機材になります。

UVライト、硬化装置

造形物を硬化させるのには暫く紫外線を当てる必要があります。
晴れていれば屋外に数時間放置すれば硬化するのですが、夜中だったり雨が降っていたりするとこれが出来ません。
また、いちいち外に持ち出す必要がありますし、小さな造形物だと紛失してしまう可能性もあるので、これはあった方が良いでしょう。

私が購入したのは3Dプリンターと同じメーカーの硬化装置で『ELEGOOマーキュリー硬化装置』という物になります。

内容物はこんな感じで装置と台座、ターンテーブル、説明書、電源コードになります。

こんな感じの筒状の装置で、やってる事は筒の内側に紫外線を照射し続けるだけなので、こんな大掛かりな物じゃなくても良いと思います。
筒状の装置の内側には赤外線ライトが付いており、壁は光が反射するように銀色になっています。

何秒間照射するかの時間設定を行う事が可能で、その操作は本体上部で行います。
尚、最大で9分30秒までしか設定する事が出来ませんが、この時間だけでも十分硬化出来ます。
ちなみに9分30秒も照射してると結構熱くなります。(造形物も暖かくなります)

個人的に「これ良いな」と思ったのはこのターンテーブルです。
電池とソーラーパネルで駆動する仕様で、電池は単3アルカリ乾電池を使用します。

このターンテーブルの上に造形物を乗せて紫外線を照射する為、紫外線の当たり具合にムラが出にくいのです。
ちなみにターンテーブルには電源のON/OFFなどは無く、テーブルを少し手で動かしてやると回り始め、暫く回ってると勝手に回転が止まります。

という訳で、電源を挿し込んで使っていきます。
電源スイッチみたいなのは無くて、AC電源をつないだらディスプレイが点灯します。

造形物をターンテーブルに置いて、時間を設定します。
時間設定は+TIME、-TIMEと書かれているボタンを押すと30秒ずつ設定時間を増やす事が出来ます。

ON/OFFボタンを押したら紫外線の照射が開始されます。
中の様子は正面の窓から確認できます。

尚、窓は黄色い色が付いていて少し薄暗くなっているのでそんなに眩しくないんですが、ケースの内側はめちゃくちゃ青く輝いていて眩しいです。

暫くしたら硬化が完了。
高さ5cm、幅3cm、奥行き4cm位のサイズの造形物に対して3分間照射しましたが、もうサポート材はカチカチに硬化して簡単にパキパキ剥がれるようになっていました。

ポリイミドテープ

これは機材というか補強?みたいな感じの為に買ったのですが、ポリイミドテープもあった方が良いかと思いました。

元々耐薬品性や耐熱性に優れており、絶縁にも使える事から電子基板の保護や配線の絶縁に使われたりする製品なのですが、非常に薄く接着時の密着性も高い事からLCDディスプレイの保護にも使えます。

ELEGOO MARSのディスプレイって本体との間に若干の隙間があり、うっかりUVレジンをこぼしてしまうとこの隙間からレジンが侵入、中の機器が故障してしまう原因になったりする事があるらしいです。
なので、ディスプレイの四隅にこのポリイミドテープを貼り、レジンが中に入り込まないようにしました。

ちなみに、一応テープを貼り付けた後は再度キャリブレーションを行いました。

超音波洗浄機

これは硬化装置に続いて「買って大正解だった」と思った製品です。
ちなみに、私は水洗い可能なレジンを使っているので超音波洗浄機を買う前は基本的に造形物を洗面所で洗ってから硬化させていました。
また、中性洗剤を使う事でぬめりをより綺麗に落とせる事が分かったので、中性洗剤も使っていました。

今回購入したのはdretec製の超音波洗浄機で、Amazonで3300円でした。

眼鏡や時計、貴金属類の洗浄などに定評のある超音波洗浄機ですが、レジンの汚れも落とす事が出来ます。
レジン複製やプラモデルなどをやってる人も洗浄や脱脂に使う為に使っているようですね。

内容物はこんな感じ。

時計を洗浄する時に使うカゴも付属しますが、今回これは使いません。

こちらが超音波洗浄機本体。
ちょっと面倒だと思ったのはコンセントから抜いてここに水を注ぐ必要がある事です。
せめてコンセントが抜ける仕様だったら便利だったんですがね…(実は700円高い物を買えば時間設定も出来てコンセントも抜ける製品を買えました

洗浄機の内部はこんな感じになっており、この銀色の容器に水を入れて使用します。
水は「MAX」と書かれたラインまで入れる事が出来ます。

という訳で、実際に洗浄していきましょう。

まず、超音波洗浄機の中に水と中性洗剤を入れてかき混ぜておきます。
そして、造形物を投入します。

投入したら超音波洗浄機のスイッチを入れます。
入れると直ぐに効果が現れるのですが、付着した余分なレジンが造形物から分離します。
写真に写ってる白いモヤみたいなのが分離したレジン(ぬめり)です。

超音波洗浄機は5分程度で動作を停止するので、動作停止するまで洗浄を行い、造形物を取り出して軽く拭いた後に硬化装置に入れます。

尚、洗浄機の中はこんな感じでにごります。
ところどころ黒いカスみたいなのも沈殿してますが、これはレジンの残りカスですね。

超音波洗浄機によってどの程度造形物が綺麗になるかは写真の通り。
右から順に、軽く水洗いしただけ(1分程度の作業)、中性洗剤を使って念入りに手洗いした場合(5分程度の作業)、超音波洗浄機を使った場合となっています。

単なる水洗いだけだと余分なレジンが残ってしまい、硬化させた時に白っぽくなってしまうのですが、念入りに手洗いした場合はそれが消えます。
そして、超音波洗浄機を使えば念入りに手洗いせずとも綺麗になります。

これは物凄い楽ですよ…。
手洗いするとどうしても結構な量の水を使いますし、何より時間も要します。
超音波洗浄機を使えば放置してるだけで勝手に洗ってくれるので非常に楽です。

ちなみにUVレジンを超音波洗浄機で洗うというのは割とアリな方法なようで、ELEGOO社も『ELEGOO Mercury Plus 洗浄硬化機 2 in 1』という超音波洗浄機と紫外線硬化装置が合体した機材を販売しています。
ちょっといいお値段がしますが、機材を1つにまとめたい人にはこういうのもアリなのかもしれません。

スクレーバー

最後に、工具なのですがスクレーバーを買いました。
一応ELEGOO MARSの付属品にもヘラは付いてくるのですが、樹脂ヘラは強度が無くて直ぐ変形してしまいますし金属ヘラはサイズが大きく、刃の部分が柔らかいので力を入れるとフニャッと曲がってしまって扱いづらいので、OLFAのスクレーバー L型を買ってみました。

刃の部分が非常に固く短いので力を加えても変形せず、思った通りに造形物を剥がす事が出来てとても便利でした。


という訳で、3Dプリンターを使う上で買い足した機材を紹介してみました。

まず、光造形式の3Dプリンタを使う上で硬化装置とヘラは必須と思っていいでしょうね。
そして、超音波洗浄機はあるととても便利な道具でした。