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Archwick Accuracy International Mk13Cを分解していきます

記事作成日:2020年11月30日

今年の6月に購入後、1度だけ箱出し状態のを外で撃っただけでずーっと放置されていた、ArchwickのMk13Cの分解をしていきます。

今まで色々立て込んでいたので、後回しにされ続けていた結果こんなに時間が空いてしまいました。
という訳で、いつも通り外せる所から外していきます。

まずはマガジン類を外します。
まあ、これは分解には入らないと思いますが…。

続いて、フラッシュハイダー。
ハイダー下部のイモネジを緩めて回せば外せます。
マズルのねじ切りは14mm逆ネジです。

この後何を外そうかちょっと迷ったんですが、ネジのレイアウトを見る限りハンドガード部を外す必要がありそうだったので、これを外しました。

凄いネジの量ですがご安心ください、MK13Cの分解で一番面倒なのがここです…。

全部で9本のネジを外せばハンドガード部を外せるようになります。

アウターバレルの取り外しについて

その後、マグウェル内側(ダミーマグの方ではなく、VSR10のマガジンを挿す方)に付いているネジを外せばバレルを回転させて外す事が出来ます。
ここの固定方法はVSR10と同じですね。

アウターバレル下部にはチャンバーを固定する為の樹脂パーツとネジが付いているので、これを外します。
そしたらバレルとチャンバーを取り外す事が出来ます。

尚、VSR10と同様にアウターバレルを外さなくてもレシーバーを取り外す事が可能なので、アウターバレルとレシーバーを両方外したい場合は、先にレシーバーを外しても良いと思います。

バレル・チャンバー周りを見ていきます

インナーバレルにはアウターバレルとのガタを無くす為のスペーサーが入っているのですが、3Dプリントで作られていました。
時代ですねぇ…。

これ1個の為に金型作るなら3Dプリントの方が安いって感じなんでしょうか。

チャンバーはActionArmy製のVSR10用カスタムチャンバー(B01-013)に非常によく似ています。(それを言うならPDIのチャンバーにも似ている)

こちらのチャンバーは単品販売もされており、VSR10互換です。
ActionArmy B01-013をバージョンアップしたような仕様ですね。

ARCHWICK Pinnacle Hop Up Unit for Mk13シリーズ / 東京マルイVSR-10用https://gaw-airsoft.shop-pro.jp/?pid=151657967

チャンバー前側左右のイモネジを緩めるとインナーバレルを抜くことが出来ます。
インナーバレルはGBB互換で、HOP窓は後ろ側まで削られてるタイプになっています。

インナーバレル長は240mm。
VSR10 Gスペックが303mmなので、結構短いですね。
これでもアウターバレルの先端まで伸びているので、MK13Cのアウターバレルがいかに短いかが分かると思います。
材質はアルミでした。

付属のHOPパッキンはかなり特徴的な形状をしており、メイプルリーフを2点長掛け系にしたようなシリコンパッキンです。

比較的柔らかめのパッキンで、かなりグリップ力が強かったです。
実際、軽くHOPを掛けても重量弾をぶっ飛ばす事が出来たので、BB弾に対してかなり強めの回転を掛ける事が出来るパッキンのような印象です。

HOPアジャスターはクッション無しの直押し系。
また、HOPアジャスターは真っ直ぐ下ろせるようにガイドが付いていました。

一応、アジャスターはかなり幅広かつ縦長の物に対応出来る感じですね。
尚、HOPアジャスターはもう1つ別の形状の物が付属しています。

レシーバーの取り外しについて

続いて、ストックからレシーバーを外していきます。
かなり分かりづらいんですが、ダミーマグウェルと実際のマグウェルの間に付いているボタンの奥の方と、トリガーの根本付近にそれぞれネジが付いているので、これを外します。
ネジは4mmの六角です。

この2本のネジを外せば、ストックからレシーバーを外す事が出来ます。

尚、一番最初に外したハンドガード部を外した後であれば、普通のVSR10と同じような感じで、アウターバレルとレシーバーが合体した状態でストックから切り離す事も可能です。

レシーバーにはボルトやトリガーなどが付いているので、まずはボルトを抜く事にします。
ボルトを抜くにはトリガーユニット下部の写真左、赤矢印のパーツを下に引っこ抜けばボルトを抜く事が出来ます。

また、レシーバーからは樹脂リングが落ちてきます。
トリガーASSYは前と後ろの2本のネジを外せばレシーバーから取り外す事が出来ます。
トリガーASSYを外すとナットも落ちてくるので注意が必要です。

トリガーASSYを見ていきます

トリガーASSYは4本のネジを外せば開ける事が出来ます。
中身の構造はかなりシンプルな構造になっています。
PDIのνトリガーをシンプルにした感じの形をしています。

見ての通り、シアー開放のタイミングしか調整が出来ません。
トリガーストロークや遊びの調整は出来ないですね。

シリンダー、ノズル、ピストンを見ていきます

外側からも確認出来ますが、MK13Cのボルトはスチール製のツイストシリンダーが入っています。
ボルトハンドルも大型な物になっていて操作しやすいですね。

ノズルは一般的なVSR10の分解工具というか、LayLax製のシリンダーオープナーで外す事が出来ます。

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ただ、MK13のシリンダーシリンダーヘッドは2分割みたいな構造になっているというか、延長されているんですよね。
この延長パーツは強く締め込まれていると外すの大変です。

場合によってはノズル側に延長パーツがくっついたまま外れる事もあると思います。
というか、私の個体はカスタム後は強めに締めちゃったせいか、延長パーツとノズルを簡単には外す事が出来なくなりました…。

恐らくVSR10のユニットをMK13の構造に組み込むにはシリンダーの長さが物理的に足らなかったのでしょうね…。
写真上がMK13のシリンダーASSY、下がVSR10のシリンダーです。

という訳で、ノズルが外せたらピストンやピストンスプリング、スプリングガイドを外す事が出来ます。

ボルトハンドルを外すとこんな感じ。
多分グリスだと思うのですが、ねばっこい赤茶色い物が付着していました。

スプリングガイドはステンレス製でPOMっぽい材質のワッシャーが入っていました。

ピストンは見るからにカスタムピストンみたいな感じ。
なんか色んなメーカーのアイディアが詰め込まれている感じがあります。

後方吸気ピストンで、ピストンヘッドにはゴム板が貼られています。
また、ピストンヘッド中央はイモネジになっているので、簡単にエアダンパーを仕込む事も出来そうです。

ピストンは基本アルミ、シリンダーと擦れる部分はPOMっぽい樹脂パーツが付いています。
そして、ピストン後部のシアーが引っかかる部分はスチールになっています。
尚、ピストンは90度タイプ。

ピストンの重量は42g。

KM企画のW-Oリングピストン(めっちゃ重いピストン)が53g、MapleLeafのピストンが30gとちょうどこの間の重量みたいです。


という訳で、Archwick Accuracy International Mk13Cの分解は以上になります。
グリップとかストックの分解はやる予定は無い(やる必要性も感じない)ので、とりあえずこんな感じです。

発売前からの情報で分かっていた事ですが、内部パーツは全てカスタムパーツが入っているような状態ですね。
趣味で「このパーツ使ってみたい」みたいな事が無い限り、特に交換するような箇所は無いと思います。

強いて上げるなら、チャンバーパッキンですかね。
ちょっと好みが分かれそうなパッキンなので、マルイ純正形状にしたり、はたまた全く違う社外パーツにしたりなどは好みに合わせて変える感じで良いと思います。