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ASG CZ SCORPION EVO3シリーズ用CNCアルミ高精度チャンバーのレビュー

記事作成日:2021年2月3日

ASG CZ SCORPION EVO3シリーズ用の純正オプションパーツである『CNCアルミ高精度チャンバー』をMilitaryShop TORAYAMA様よりお借りしたのでレビューしていきます。

EVO CNC PERFORMANCE HOP-UP

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内容物はこんな感じ。
取扱説明書とチャンバーが分解された状態で入っています。

チャンバー本体はこんな感じ。
アルミブロックから削り出したんでしょうね、かなり品質の高い製品だと感じられます。
色は光沢感のある黒アルマイト。

上部と下部はそれぞれこんな感じ。

バラされている付属品はこんな感じ。
2つの小袋に分かれており、細々としたパーツが色々と入っています。

HOP調節ダイヤルはこんな感じで360度回転する仕様。
HOPの強さが線で記されています。

HOPのテンションを調整する為のワッシャー類はこんな感じ。
ワッシャーの白が1mm、黄色が0.5mm、青が0.2mm、オレンジが0.1mmです。
小さい白い丸っこいパーツはいわゆる押しゴムみたいなパーツで「トップラバー」という名前のパーツになります。

組み込みマニュアルとして、日本語化された説明書が付属しています。
少し複雑なので組み込み難易度は普通のチャンバー組み立てよりもちょっと高めだと思います。

という訳で、こちらのチャンバーを私のEVO3に組み込んでいきます。
私のEVO3はチャンバーの前後位置と左右のガタツキを抑える為にアルミテープを貼りつつ、HOP調節ダイヤルをAirtech Studios Enhanced Hop-up Ajustment Gearにして調整しやすくしています。

インナーバレルはPDI 6.08mm、HOPパッキンが東京マルイ純正ベースのスリックパッキン、押しゴムは2点長がけタイプといった感じの構成になっているのですが、この押しゴムがこのチャンバーで使う事は出来ません。

というのもこのチャンバーを使う場合、押しゴムは強制的に付属のトップラバー(写真左)を使う必要があります。
その為、HOPパッキンも変更する必要が出てきたので、とりあえず無難な凸形状であるG.A.W. マルチフィット保持ぴったんを組み込む事にしました。

という訳で、PDI 6.08mmのインナーバレルにこのパッキンを取り付けていきます。
まず、HOPパッキンとチャンバーのクリアランス調整の為にバレルにポリイミドテープを貼り付け、パッキンを被せます。

これをチャンバーに差し込み、HOP UPリングを差し込み、Cクリップをはめ込みます。

続いて、トップラバーとリターンスプリングを取り付けます。
精度が非常に高いこともあって、トップラバーとチャンバーのクリアランスは程よい感じ。

このトップラバーはプッシャーと呼ばれるパーツによって押し出されます。
プッシャーはこんな感じで中央が窪んでいる構造になっています。

後はこのプッシャーを取り付け、HOPダイヤル周りのパーツを取り付けます。
とりあえず説明書の手順通りに組み立てて、HOP量の調整はまだの状態です。

HOPはこんな感じでHOP最低の状態で少し突起が出ている状態、最大HOPで結構ガッツリ出る状態になっています。

個人的にはこれくらいのHOP量がちょうど良いなと思っていたんですが、ここでトップラバーをプッシャーで押すという構造上の問題が生じました。
というのも、このトップラバーは結構硬めの材質のクッションで、この僅かな突起でもかなり大きな抵抗になっており「このままだとどう考えても強HOPすぎる」と思ったので、HOPの突出量を調整する事にしました。

調整するには付属のワッシャーを使い、これをHOPダイヤルの上と下にそれぞれ入れていくのですが、HOPを強くしたい場合は下のワッシャーを減らし、上のワッシャーを増やす感じです。
HOPを弱くしたい場合は下のワッシャーを増やし、上のワッシャーを増やす感じで調整します。

色々なパターンを試した結果、上は1mmワッシャーのみ、下を1mm+0.5mmワッシャーを入れてちょうど良い感じになりました。

続いて、チャンバーの前後位置調整です。
このチャンバーには前側にイモネジ(写真左赤矢印)が付いており、このイモネジを締めたり緩めたりする事でチャンバーの前後位置を調整出来ます。
ただ、私の個体はこのイモネジ無しでジャストな位置になっていたので、これを外しました。

これでチャンバーの組み立てと調整は完了です。
後は組み込むのですが、配線の取り回しで少し癖があります。

樹脂製のチャンバーだった時はアウターバレルにチャンバーを差し込んだ状態で、レシーバーに固定する事が出来たのですが、このチャンバーはまずチャンバーをメカボックス側に差し込んで、配線を取り回した後、アウターバレルを差し込むという順番で組み込む必要がある感じがしました。

後はアッパーを取り付けて完成です。

HOP調整はこんな感じで、エジェクションポートを開いて横方向にダイヤルを回して調整します。
EVO3純正だとクリック感があり、そのクリックの間隔が広くて「もうちょっとHOP強くしたい/弱くしたい」という要望があっても実現出来なかったのですが、このチャンバーは無段階かつ360度回転の自由さがあるのでかなり細かな調整が可能になります。

正直、チャンバーの精度以上にこのHOP調節のやりやすさが、このチャンバーを組み込む最大のメリットだと個人的には感じました。
本当、EVO3のHOPの微調整が出来ない問題は当初から悩んでいたんですよね…。(そもそも純正状態だとダイヤルも回しづらいですし)

組み込み後の初速はこんな感じ。
0.20gを使って下が92m/s、HOPを強くしていくと初速が95m/sまで上がり、それ以上強くすると急激に初速が低下し、最終的には弾づまりします。

色々セッティングを変えてしまったので比較にはなりませんが、気密はバッチリですね。

HOPダイヤルはかなり細かく動かす事が出来ますが、トップラバーの硬さや厚みの兼ね合いでちょっと回せば初速がぐっと上がるので、恐らくHOP調節は結構シビアだと思われます。

ただし、無段階調整が可能なのでHOP調節はそんなに苦労しないかと思われます。

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