FDM式3Dプリンター、ANYCUBIC MEGA Xを買いました | エボログ

FDM式3Dプリンター、ANYCUBIC MEGA Xを買いました

2021年2月11日

去年の9月に光造形式3Dプリンターである『ELEGOO MARS』を購入して、色々な物を作り、かなり楽しかったので違う方式であるFDM式も欲しいな〜と昨年末位から思っていました。

そんな中、AmazonでANYCUBIC MEGA Xがセールで25%OFFで売られていたので、購入を決断。
どうせFDM式を買うなら大きな造形物を作れる物が良かったので、選択肢として元々検討していたモデルでしたし、ちょうど良かったです。

という訳で、「300mm四方を印刷出来るサイズならそれなりに本体もデカイんだろうな〜」と思ってたんですが、実際めっちゃデカかったですし、重かったです。

このダンボール自体が本体の箱になっており、カットされたスポンジの中にパーツ類が収まっています。
プリンターの組み立てにそれ相応のスペースが必要になるので、部屋が狭いとかなり辛いと思います。

見ての通り、パーツがバラバラの状態なのでまずは組み立てていく必要があります。
とは言っても、基本的なパーツは予め組み立て済みか仮組みされているので、組み立て難易度は高くないです。

付属の説明書も英語・日本語で図解付きになっているので、困る事は無いと思います。

尚、写真に取り忘れていましたが、付属品としてはSDカード、USBメモリ、USBケーブル(PCへの直接接続用)、PLAフィラメント(白)、プラットフォームから造形物を剥がす時に使うヘラ、予備ノズル、ノズルのつまりを解消する為の細い棒、ニッパー、レンチなどの工具類、ネジなどです。

という訳で、組み立てが完了すると、幅65cm、奥行き50cm、高さ55cm程度のサイズ(幅はフィラメントを設置する台と飛び出している配線込み、奥行きはプラットフォームを最大まで動かした時の状態)になります。
特に奥行きはプラットフォームが本体から10cm程度飛び出すので、注意が必要です。

とにかくデカイ…。
重量も14kgもあります。

尚、組み立て自体は説明書通りに行うだけで、特に困る所も無く15分程度で作業は完了したと思います。

電源を入れると起動音と起動ムービーが再生されます。
その後メニューが表示され、以後このタッチパネルディスプレイを操作して設定を行っていきます。

初期設定に関しても、基本的に説明書通りにやれば良いだけです。

組み立てが完了してまずやるのはレベリングです。
これでノズルの位置とプラットフォームの位置を合わせます。
プラットフォーム調整用のハンドルは大型で回しやすかったです。

ELEGOO MARSはこれを半自動(紙を挟むだけで勝手に調整してくれる)だったので楽だったのですが、FDM式はだいたい手動調整なイメージ。

この調整は非常に重要なので、かなり念入りにやりました。
説明書では四隅でやれば良いみたいな感じで簡単に書かれていましたが、四隅に加えて中央付近でも確認を行いました。

レベリングが出来たら、いよいよフィラメントを入れてテストプリントです。
フィラメントは白色のPLAが付属するので、それを使いました。

テストプリントのデータはSDカードに入っている物を使用しました。
SDカードを本体側面に挿せば勝手に認識して、gcodeデータを選択出来るようになります。

ちなみに、SDカードの中にはテストプリント用のデータ以外に、PDFの説明書や解説動画、スライスツールであるCuraのインストーラーが入っています。
Curaは日本語版がネットからダウンロード出来るのでそれを使うのが良いと思いますが、動画は分かりやすいので、初期設定が不安な場合は見ておいた方が良いかと思います。

印刷を開始するとノズルの温度とプラットフォームの温度が上昇していき、既定値になると印刷が開始されます。

尚、印刷時の設定にもよりますがテスト印刷時の設定だとノズルが230°、プラットフォームが60°もの温度になっている事もあって全体的に暑いです。

ノズルが収まっているユニットの外装は32度、造形物が71度、プラットフォーム上面が55度といった感じでした。

2時間くらい動かした時点で暑すぎて部屋の暖房を消しました。
それ以降、基本的にプリンター動作中は暖房無しで過ごせる程度には温かいです。

尚、印刷中の音はそれなりにあります。
計測した所、60デシベル程度の音量が出ていました。

動作音はこんな感じ。
基本的にはモーターの回転音ですね。

テストプリントに掛かった時間は3時間12分。
2匹のフクロウが印刷されました。

造形物をプラットフォームから剥がすのは非常に簡単でした。
プラットフォームと造形物両方が温まっている状態だと剥がれにくいのですが、常温まで温度が落ちると掴んで引っ張れば簡単に剥がれるようになります。

付属品に造形物を剥がす為と思われるヘラが付属してきましたが、プラットフォームを傷つけてしまう可能性を考えると素直に冷めるのを待った方が良い気がします。

という訳で、出力されたフクロウはこんな感じ。

積層跡は普通に視認出来る程度には出ていますが、そこまでボコボコ、ギザギザという訳では無い感じ。
大型故にズレとかひどいんじゃないかと思ってたんですが、そんな事は無さそうで、割と綺麗に出力出来ていました。

エッジも割とハッキリ出ていますが、流石に光造形に比べると丸まっていますね。
また、所々フィラメントが溶けて繊維状になっている物が付着しています。

プラットフォームに接する面はこんな感じで菱形状の凹凸になっています。

とりあえず印刷が問題無さそうだったので、別のデータも印刷してみました。
以前、光造形用に作ったドライバースタンドを少し改造した奴を出力。
ELEGOO MARSで2時間程度の印刷時間が掛かったこのデータですが、7時間掛かりました。
流石に1層の面積関係無しに一気に造形出来る光造形と違ってはFDMは時間が面積分だけ時間が掛かりますね…。

また、光造形だと造形物のXY軸の大きさは印刷速度に影響しないのですが、FDM式はノズルが前後左右に動く構造上XY軸の大きさが印刷速度に直結します。
なので、光造形だと1個作っても10個作っても、印刷時間は同じだったのですが、FDM式は2倍プラスα分の時間が掛かります。

設定を変えたり、別のデータを印刷したりと、色々試していた時に、ちょくちょくフィラメント同士が絡まって「パキッ!」「パキッ!」みたいな引っ張られる音が鳴り、印刷中にフィラメントを解いたりしてました。

「なんかフィラメントの巻き方がいい加減だな〜」と思ってたんですが、印刷中に途中から印刷されていないというトラブルに遭遇。

茶色い塊(溶けたフィラメントが焦げた塊?)が落ちている状態で、フィラメントが流れていないノズルが只管動き続けるという状態…。

「早速ぶっ壊れたか?!」と肝を冷やしましたが、フィラメントがこんな感じでねじれており、押出機で引っかかっていただけでした。

このねじれている部分を除去して、再度フィラメントを挿入したら問題なく印刷出来ていたので壊れはしなかったそうですが、買って1日程度の出来事だったので普通に心臓に悪かったです…。

この製品にはフィラメント切れを検知するセンサーが付いているのですが、フィラメントが流れていかないトラブルには対応出来ないようです。

という訳で、そんなトラブルは有りましたが、今は問題なく使えていますし、この記事を書いている時点ではかれこれ60時間程度連続稼働させ続けていますが、今の所トラブルは起きていません。

ANYCUBIC MEGA Xはゴムっぽい材質のTPUやPLAより強度のあるABS、更にはチタンまで対応しているそうなので、今後いろんな材質を試していけたらなと思っています。