Vortex AMG UH-1の初期型(無印)とGEN2 比較レビュー
記事作成日:2021年3月11日
先日、Vortex AMG UH-1 GEN2を買ったので初期型(無印)と比較してみようと思います。
という訳で、この2製品を比較していくのですが、当記事の写真は全て左側が初期型(無印)、右側がGEN2となっています。
製品名からRAZORが消えている
まず、初期型(無印)とGEN2で製品名が違っているようです。
初代はVortexの最上位モデルに付けられるRAZORという名前が入っているのですが、GEN2ではそれが無く、単なるAMG UH-1となっています。
何故RAZORが剥奪されてしまったのか…ちょっと気になりますね。
オフィシャルサイトのカテゴリを見ても、何故か『AMG UH-1 Gen Ⅱ』と、この製品だけが別枠になっています。
付属品は基本的に同じ
ホロサイト本体以外の付属品は共に同じで、クリーニングクロス、CR123A(共にPanasonic製)、取扱説明書となっています。
使用している台紙の質感や、説明書の内容が変わっている程度でした。
説明書の内容に関してはもちろん製品が違っているので異なっています。
丸みのあるボディから角張ったボディへ
全体像はこんな感じで、初期型は全体的に大きめのR面取りが施されていますが、GEN2では角張っている印象です。
また、全体的に凹凸の量が増えていますね。
反対側はこんな感じ。
こちらも面も色々な所にデザインの変更が見られます。
上面はこんな感じで、初期型にはVortexのロゴが入っていてフラットな形。
GEN2はロゴが無く、色々装飾が施されています。
GEN2の装飾はなんとなく雨樋みたいな役目があるのかな?と思いましたが、どうなんでしょうね。
下部はこんな感じ。
若干違っている部分もありますが、基本的には同じで変更点みたいな物は無さそうです。
ちょっとだけ軽くなっている
初期型とGEN2で意外と重量が変わっており、手にとった時に分かる程度には軽くなっています。
電池を入れた状態での重量は初期型が369g、GEN2が326gと、GEN2の方が43g軽くなっています。
元々軽めのショートスコープ並の重量があるので、少しでも軽くなるのは良いですね。
外観の細部を比較していきます
という訳で、細部の比較に移ります。
まず、対物レンズの周囲に付いているサンシェード?雨除け?みたいな部分の形状が変わっており、初期型よりGEN2の方が大きく飛び出しています。
あと、「RAZOR AMG」という製品名が、「AMG UH-1」になっています。
やはりRAZORは消えてしまったのですね…。
あと、Vortexのロゴが窪んでいる所に掘られています。
サンシェード的な出っ張りは下から見るとこんな感じで1mm程度GEN2の方が大きく飛び出しているようです。
これは水濡れ時や炎天下での覗きやすさを改善しているのかも知れないですね。
正面から見るとこんな感じ。
初期型は正面に「VORTEX UH-1」という文字が入っていますが、GEN2にはそれがありません。
また、GEN2は下部のパーツが樹脂になっています。
左側面に付いている、電池を収納する蓋はこんな感じ。
初期型はコインを使って開ける仕様なのに対し、GEN2では折りたたみ式の取っ手が付いています。
GEN2で追加されたこの取っ手、普通に便利です。
まあ、遊びで使う分にはそんな頻繁に電池交換する事なんて無いんですがね…。
QDレバーのデザインは初期型もGEN2も同じ。
スムーズで操作性が高く、尚且しっかりロックする事が出来る使い勝手のよいQDレバーです。
右側面に付いているエレベーテーションダイヤルとウィンテージダイヤルはそれぞれこんな感じで、共にコインを使って回す仕様で、レイアウトも同じですが、刻印の位置や彫り込みが変わっています。
1クリック辺りのレティクル稼働量や最大可動量などの基本的なスペックは同じです。
基本的にGEN2はバージョンアップという感じなのですが、初代から削除された物もあります。
それがこのUSB充電機能。
この充電機能はCR123AではなくLFP123Aを使う事で使う事が可能だったのですが、GEN2では無くなっています。
ちなみに、同じくCR123A互換の充電電池、16340(RCR123A)ではUSB充電機能を使う事は出来ません。
LFP123Aって今どこで買えるのかよく分からず、自分も試せてない機能なんですよね…。
昔はSureFireから出ていましたが、今は廃盤みたいですし…。
接眼レンズ側のデザインも少し変わっています。
元々USBポートが付いていた所にヒートシンク?排熱口?みたいなデザインの段差が出来ています。
この辺りのデザインの変更は完全に装飾目的でしょうか…。
砂埃とかたまりやすそうで掃除が手間になりそうな印象…。
輝度調節ボタンはこんな感じ。
ここが機能面におけるGEN2で最大の変化だと思うのですが、GEN2ではNVモードに対応しており、初代でVortexのロゴが入っていた場所にNVモード切り替えボタンが配置されています。
初代が出た時に、「このロゴの位置に絶対NVボタン追加されてバージョンアップされるだろ」とか言われてた位違和感がある部分なので、NVボタンが収まってしっくり来た感じがあります。
ちなみに、可視光の輝度調節は15段階ですが、GEN2のNVモードは4段階あります。
また、これは以外な変化だったのですが、初代よりもGEN2の方が接眼レンズ側のフチが薄くなっています。
ほんの僅かな差ですが、覗き込むと一目瞭然でGEN2の方が死角が少ないです。
レンズ周りの比較
レンズの構成などは初代もGEN2も同じような感じで、レンズの色味が違っている位で、見た感じ変化は無さそうでした。
特徴的な対物レンズの奥にある斜めの板(ホログラフィックの投影板?)も同じ感じです。
ただ、レンズの透明度が変わっており、初期型で青みがかって若干暗かったレンズがGEN2では若干の青みを感じる程度でかなり透明度が上がっています。
尚、これは2019年頃から流通している初期型のマイナーチェンジモデルからこのレンズになっているので、2019年〜2020年頃にかけて製造されたモデルを購入した場合は変化を感じれないかも知れません。
レティクルの仕様は初期型もGEN2も同じです。
という訳で、Vortex AMG UH-1の初期型とGEN2の比較レビューは以上になります。
ちなみに、初期型は先日記事にしたとおり突然レティクルの表示範囲が狭くなってしまうという謎の症状が起きたのですが、GEN2でどうなるのかは全く不明です。
こればかりは個体によって起きたり起きなかったり、起きるにしても早かったり遅かったりとか色々ありそうな感じがします。