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レンズガードを固定するためのキャップを3Dプリントで作りました

記事作成日:2021年3月15日

光学サイトのレンズを守るためのレンズガードですが、固定方法が確立していない製品も沢山あると思います。
バトラーキャップの内側にレンズガードを埋め込んだり、両面テープや接着剤で貼り付けたり、ビニールテープ、熱収縮チューブを巻いたりなど色々な方法がありますが、「単なるキャップ」を作ってみました。

元は知人から「こういうの欲しい」って言われて作った物なんですがね。

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という訳で、このキャップはTPUフィラメントというゴムのような弾性のある素材で作っており、このように押しつぶしたりする事が可能です。
少なくとも手で引っ張ったり潰したりして壊れるような素材では無く、割と丈夫な素材です。

こちらは単なるキャップなので、単体ではレンズを保護する機能はありません。
別途ポリカーボネートやアクリルなどの素材で作られたレンズガードが必要になります。

設計にあたってアキュラボ製の厚さ2mmのレンズガードを使っています。
レーザー切削によって溶けたり焦げたりしているせいで、個人的にはあまり好きじゃないんですがとにかくサイズの選択肢が豊富なので、私はなんだかんだこれを一番よく使っています。

特定のドットサイト専用設計の他、1mm刻み(一部は0.5mm刻み)でバリエーションがあります

このレンズガードを取り付けるとこんな感じになります。
レンズガードを内側に仕込んではめ込むだけです。

FDM式3Dプリント故の積層跡があったりして、整形ゴムのような表面の滑らかさはありませんが保護パーツとしては十分使える強度と精度は出ていると思います。
また、光沢感もあります。

尚、この記事を書いている時点では下記ラインナップを用意しています。

  • 30mmチューブ用
  • 34mmチューブ用
  • Vortex Micro 3X マグニファイア用
  • Trijicon SRO
  • HOLOSUN LS200用
  • SUREFIRE X300
  • SUREFIRE XH35/XH30

基本的には個人的に使いたい製品から順次作っていっているので、今後増えていくと思います。

ちなみに、Vortex Micro 3X マグニファイア用はこんな感じ。
元々このマグニファイアは30mmのレンズガードを対物レンズ側の窪みにはめ込む事が出来るので、こちらははめ込まれたレンズガードの脱落防止のような役割になります。
マウント固定基部を逃がすための処置を付けています。

Trijicon SROはこんな感じで、対物レンズ側の出っ張りにはめ込む仕様です。
対応するレンズガードは直径28mm。

以前、熱収縮チューブを使ってレンズガードを固定しましたが、やっている事はそれと同じような事です。
単に専用品を作っただけな感じですね。
というか、このレンズガードの設計自体は昔にやっていたんですが、当時TPLを印刷出来る3Dプリンターを持っていなかったから熱収縮チューブを使って固定する事にした感じです。

SUREFIRE XH35/XH30用はこんな感じ。
XH35とXH30はMasterFireホルスターに固定する為の突起が付いているのですが、そこに引っ掛けつつ圧入する感じの固定方法になります。

という訳で、こんな具合でレンズガード固定用キャップを作ってみました。

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