APS/EMG BARRETT FIELDCRAFTの分解レビュー | エボログ

APS/EMG BARRETT FIELDCRAFTの分解レビュー

2021年5月6日

先日レビュー記事を書いたAPS/EMG BARRETT FIELDCRAFT シルバー(BF-S)を分解していきます。
開封レビュー時点でも触れていますが、基本的にはVSR10系の製品なので分解方法や中身に関しても概ねVSR10系です。
ただ、ちらほら独特な箇所もあったのでそこも含めて紹介していこうと思います。

という訳で、まずはレシーバーとストックの分離から。
写真はトリガーガードまで外してしまっていますが、単に分離させるだけであれば赤矢印の部分のネジ3本だけで大丈夫です。
トリガーガードはストック側にネジ止めされています。

分離させた時にチャンバー基部に差し込まれている板が落ちてきたんですが、おおきく中央が歪んでいる上に、変な所にネジがねじ込まれた跡が残っていて「確実に組み込む時にミスっただろ…」って感じの状態でした。

まあ、一旦これは置いといて中身を見ていきます。
まず、気になったのはトリガー周りで、外観から見て分かる程度には独特な構造になっていそうな事が分かります。

チャンバーは普通のVSR10形状でそんなに変わった所はありませんでした。

ボルト周りのパーツについて(シリンダー・ピストン)

というわけで、ボルト周りから見ていきます。
ボルトをロックしている、スプリングガイドストッパーを引っ張ってロック解除後にボルトハンドルを引っ張れば抜けます。
尚、このスプリングガイドストッパーは途中で引っかかるので、抜き取る事が出来なくなっています。

ボルト周りはこんな感じ。
スパイラルフルートが特徴的なシリンダーって感じですね。
シリンダーの材質は多分ステンレスだと思います。

シリンダーヘッドはこんな感じで無難な形状をしていますが、明らかにチャンバーと擦れた跡が残っていました。
まあ、チャンバーとノズルのセンターが出てないんでしょうね…。
VSR10系だとよくありますが。
あと、傷というか凹みもちらほら…。

VSR10系のシリンダーヘッドを外すときによく使っている、LayLax シリンダーオープナーは使えなかったので、カニ目レンチを使いました。

この時点で気づいたんですが、このシリンダー、太いです。
ボルトハンドルとシリンダーのつなぎ目を見ると明らかな段差が生まれているのが分かります。

シリンダーの外径を測ってみた所、東京マルイ VSR10が24mmなのに対し、APS/EMG BARRETT FIELDCRAFTは25mmだったので、1mm太いですね。

スパイラルフルートの兼ね合いでシリンダーが太くなっているのかも知れないです。
ちなみに、内径はVSR10と同じなので、肉厚になっているだけですね。

あと、ノズルに関しても長さが違っており、東京マルイが約18.7mmなのに対しAPS/EMG BARRETT FIELDCRAFTは20.8mmもありました。

左が東京マルイ VSR10、右がAPS/EMG BARRETT FIELDCRAFT

約2mmもノズルが長いのに、ノズル長足りてないって、どんなにメチャクチャな設計してるんでしょうね…。

こういう比較をしている中で気づいたんですが、APS/EMG BARRETT FIELDCRAFTはチャンバーの位置がVSR10と大きく異なっている為、ストックを載せ替える事が出来ませんし、社外のレシーバーやアウターバレルに交換する事すら困難です。
こういう点から、外装パーツの自由度は諦めたほうが良いでしょうね。

あと、ノズルを適切な長さにするには純正ノズルを加工してロングノズルにする以外の選択肢が無い事も分かりました。(こんなに長いノズルは製品化されてないハズなので)

ボルト周りの内容物はこんな感じ。
ピストンスプリングがところどころ歪んでたり曲がってたりしているのが気になりますが、それ以外のパーツ構成は割と普通な感じ。
スプリングは柔らかいので日本仕様になっている感じです。

ピストンはこんな感じで、シアーに引っかかる部分が金属、それ以外は樹脂で出来ています。
ピストンヘッドにはラバーが貼られており、吸気穴が空いています。
そして、短すぎて効果があるとは思えないエアダンパーが付いています。

トリガー周りについて

続いて、トリガー周りを見ていきます。

まず、トリガーASSYをレシーバーから外します。
トリガーASSYは前側と後ろ側の2箇所でネジ止めされているのですが、後ろ側のネジがトリガーASSY内側から固定されているせいで2mmの細長い六角レンチ(L字レンチなら問題ないはず)が必須です。

トリガーASSYはこんな感じで、基本はVSR10系ですがやっぱり独特な見た目をしています。

特にシアー周りの構造。
外側にむき出しになっているレバーやスプリングも普通のVSR10のトリガーASSYには無い機構ですね。

トリガーASSYは側面に付いている6本のネジを外す事で開く事が出来ます。
こんなにネジ必要か…?

予想はしていましたが、中身の構造もかなり独特す。

尚、VSR10のトリガーでは基本的に付いているトリガープル・トリガーストロークの調整機能がありません。
これが個人的には非常に困りました。

純正状態だとトリガープルは確かに軽いんですが、シアーの開放タイミングがわかりにくいという問題があるので、せめてトリガーストローク位は調整したかったんですが…。

まあ、これは中身を弄る時に何とかしようと思います。

バレル周りを見ていきます

最後はバレル周りです。
まず、レシーバーからアウターバレルを外すのですが、この時レシーバー下部のネジだけじゃなくてマウントレール前側のネジも外す必要があるので注意が必要です。
アウターバレル基部にはOリングが付いていました。

尚、レシーバー側に付いている、樹脂リングはこんな感じ。
先程シリンダーが太い事を紹介しましたが、この樹脂リングもレシーバーも太いシリンダーに合わせて設計されている感じですね。

続いて、チャンバーの基部パーツとHOP調整ノブを外します。

これでインナーバレルとチャンバーを取り出す事が出来ます。

インナーバレル中腹辺りにはバレルスペーサーが付いています。
アウターバレルはマズル側が細くなっている構造の為、サイズの違うスペーサーが付いています。

チャンバーはまんまVSR10ですね。
HOPアーム周りも片掛けの樹脂製なので、強HOP時に曲がってしまう問題はこの製品でも起きそうな気がします。

チャンバーを開くとこんな感じ。

HOPレバーのクリック感を出す凹凸はこんな感じで、東京マルイの純正チャンバーと同じ24段階のようなんですが、クリック感が微妙で細かい調整がやりにくい印象がありました。

HOPアームは直押しタイプ。
コの字になっていない仕様のやつです。

インナーバレルは電動・GBB両用のタイプで、APS製品でよく見かけるステンレス製っぽいインナーバレルです。

付属のHOPパッキン形状は一般的なGBBタイプなんですが、とにかく柔らかいです。
加水分解しかかっているゴム…というよりゴムっぽいスポンジ…?みたいな感じでフニャフニャ…ブニブニ系。
硬度で言うと50度を下回っている気がします。

また、色んな所が歪んでいて、パーティングラインとかバリもすごいです。

HOPの突起は無難な形状です。

正直このHOPパッキンは使いたくないですね…。

2重給弾防止のストッパーはこんな感じで、中央のBB弾を保持する為の窪みが何か不思議な形をしていました。

何のためにこういう設計にしているのか気になりますね。

オマケ 組み込み時の注意点について

最後に、組み立てる時に気づいた事なんですが、トリガーASSYの構造が独特で、ボルトハンドルの閉鎖時に動くパーツとシアーを同時に動かす事が出来ません。

この2つの突起を両方とも下げないとシリンダーを入れる事が出来ません。
シアーは逆側に倒す事が出来るのですが、こうするとシリンダーのスパイラルフルートで引っかかって地獄を見るので、シリンダーを先に取り付けた後でトリガーASSYを取り付けた方が良いと思います。