エアブレーキを切除して木製ストックに交換したVSR10のグルーピング計測を行ないました
記事作成日:2021年10月1日
ちょっと時間が空いてしまいましたが、『VSR10 Gスペックの内部調整・検証 Part.4』でエアブレーキを切除して、ストックをIf-Product製の木製ストックに交換した東京マルイ VSR10 Gスペックのグルーピングを計測しに行きました。
場所はDEFCON1のシューティングレンジ、距離は約21mです。
射撃姿勢は机の上に置いたレストバッグを使って、座りながら撃っています。
乗せているスコープはBushnell AR OPTICS 3-12x40mm AR931240です。
使用弾は東京マルイ パーフェクトヒット スペリオール0.28g。
計測方法は30mチャレンジに準拠、10発x3セットの30発での平均値です。
結果はこんな感じ。
1:84.5mm
2:86.2mm
3:76.5mm
平均:82.4mm
前からあんまり変化がない…?と思われると思いますが、実はぜんぜん違っています。
というのも「握り方、力の掛け方で弾道が変わらない」という物凄い大きな変化がありました。
純正ストックの状態だとグリップを握る時の力の入れ方はもちろん、レストバッグを銃口側に置くか?トリガー側に置くか?で弾の飛び方が変わってきましたし、銃を押さえつける力の掛け方によっても大きく変わってました。
また、30mチャレンジ(練習会)では自分は三脚+ピグサドルを使って撃っているのですが、ピグサドルの締め込め量や取り付け位置によっても変わってくるという問題もあったのですが、ストックを木ストックに変える事による剛性UPでこの問題が解決した感じです。
やっぱりVSR10はストック全体で各パーツの位置出しをする構造故、ストックの剛性が最も大事なんですねぇ…。
今までの検証で分かった事ですが、VSR10最大の問題点は外装パーツの剛性の低さだと思います。
これは構造上の問題なのでユーザー側で出来る事は限られてしまうのですが、ストックの交換はVSR10の命中精度を上げるカスタムをする上でかなり大きな影響を与える物であると感じました。
もっとも、単にストックを交換するだけで良い訳ではなく、無駄な負荷が掛からないように細部の寸法を調整したり、シリンダー・ノズルのガタとり、チャンバーのセンター出しなどの調整を一通り行っての話ですがね…。
このストックを取り付ける時も、チャンバーブロックの位置を調整する為に、アルミテープを貼ったりしてました。(これをやらないとせっかくセンターを出したチャンバー位置がズレる)
そもそも箱出し状態のVSR10だと寸法公差が大きめなせいか、個体ごとの微調整が必須な製品ではあります。
まあ、設計自体かなり古い銃ですし、仕方がない感じもします。(VSR10の発売日が2003年、Gスペックは翌年2004年)