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VSR10 Gスペックの内部調整・検証 Part.4(エアブレーキ切除、If-Product製木製ストックに交換)

記事作成日:2021年8月11日

先日、Part.3でHOPパッキンをMIYA一撃に交換して、ピストンをLayLax PSS10 サイレントシャフト付きハイプレッシャーピストンNEOに交換しましたが、結果としてイマイチだったのと、元々やろうとしていた「なるべく純正構成で」という条件が無視されてしまったので、一旦元に戻す事にしました。

という訳で、ピストンを純正に戻すのですがエアブレーキを無くしました。
色々考えてみたんですが、今回は消音性は要らないので不要な機能かなと思って切っちゃいました。
切断面は軽く整えておきました。

続いて、シリンダーのバリによってボロボロになっていたピストンを研磨
あまり削りすぎると今度はスカスカになってしまって良くないと思ったので、目の細かい耐水ペーパーで軽く整えた程度です。

また、前回テストした時に現場で入れたスラストベアリングはピストン内に入れています。
ちなみにこのスラストベアリングは5mm x 11mm x 4.5mmサイズです。

続いて、効果の程は未知数なんですが、BB弾の逆流を止めるストッパー(チャンバーBBストッパー)のスプリングを結構硬い物にしました。
理想としてはこれでマガジン側のスプリングテンションによってノズルが押し上げられる問題を、ある程度低減させる事が出来れば良いのですが…。

続いて、HOPパッキンを東京マルイに戻しました。
今回は手持ちの在庫ではなく最近ショップに入荷したばかりの新しい純正HOPパッキンを購入しています。(特に形状は変わってないですが)

HOPアームは変わらず純正アームにシリコンチューブを追加した強HOP仕様。
パッキンの前側にシールテープを巻いて前方向へのエア漏れが起きないようにしてみました。

とりあえずこれでレシーバーを組み立て。
HOPパッキン部にシールテープを巻いた以外はPart.2で行った事に戻った感じです。

続いて、ストックを変えてみます。
これも結果次第では元に戻しちゃう事になるとは思うんですが、そろそろストックの剛性を高めた方が良いのでは?と思ったので、木製ストックを組んで見る事にしました。

今回購入したのはIf-Product製のVSR10(マルイ用)木製ストック VR-SPSG(st-29)というグリップ部の角度が浅い、サムホールタイプのストックです。
内容物はストック本体と固定用のネジ2本、書類。

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手元にある銃で、あんまり手を加えずに高いグルーピングを出している銃の特徴として、全て剛性が高いというのが共通してありました。
元々銃の剛性とグルーピングの関係性は高いと思っていたんですが、それを証明する為にもストックを変えてどう変わるかを見てみようと思った次第です。

単純に固くて重い銃は命中精度が高いって説、割とあると思うんですよね…。

If-Product VSR10(マルイ用)木製ストック VR-SPSG(st-29)とVSR10純正ストックを並べるとこんな感じ(写真はトリガーの位置を合わせています)。
全長はIf-Productのストックの方が長いですが、バットプレートの位置はIf-Productの方が短く、グリップ部の位置も少し前な感じです。

ストックの細部はこんな感じ。
全体的に表面は非常に滑らかで綺麗に磨かれています。

また、切削部は綺麗に切削されており特に問題は無い感じ。

グリップ部、バットプレート側はこんな感じ。
グリップ部は丸みを帯びており握りやすく、ストック部は頬付けする部分が適度に盛り上がっており、構えやすくなっています。

ストック部を上から見るとこんな感じ。
先端は結構薄くなっている事が分かります。

バットプレートは程よい弾力とグリップ力のあるラバー製。
実銃でよくある、柔らかいラバー(茶色い部分)と硬いラバー(黒い部分)の二重構造になっています。

ざっとストックの全体を見たのでストックを組み立てていきます。
まず、マガジンキャッチ部をVSR10純正ストックから移植。

この時、うまく移植出来ていないのとこのようにボタンが斜めに飛び出してしまいます。

マガジンキャッチボタンを取り付けたらレシーバー部を取り付けるだけです。
レシーバーの取り付けに使うネジは付属の皿ネジです。

変な隙間も無くピッタリ。
問題なくポン付けする事が出来ました。

マガジンの出し入れも問題なし。
ただ、マガジンキャッチが少し奥まった位置になるので、純正ストックの時よりも少し強めに押す必要がある感じがしました。

まあ、これ位であればそこまで操作性に大きな影響は無いので、大きな問題は無いでしょう。

グリップを握るとこんな感じ。
ストックの設計的に親指を回り込ませて握る形だとは思うので、親指を回り込ませずに握ると少し安定しないというか、収まりが悪い感じがします。

組み立て後に何度か動かして検証していたんですが、その時にチャンバーの位置が少し下すぎる事が分かりました。
このチャンバー位置はVSR10純正ストックでドンピシャの位置になるように調整しているので社外ストックにした結果位置がズレるのは必然でしょうね…。

見た所、単純にチャンバーブロックの下側をかさ増しすれば良さそうだという事が分かったので、アルミテープを貼って調整。
結果0.2mmチャンバーの位置が上がりました。

これで今まで通りノズルがスムーズに挿さるようになりました。

初速はこんな感じ。
使用弾は東京マルイ 0.20g樹脂弾で、左がHOP 0の状態、右が最大初速(HOPを3割位掛けた状態)です。

最も初速が安定しているHOP量での初速計測結果はこんな感じ。
誤差0.84m/sとかなり安定しているので、初速を見る限り特に異常は無さそうな感じ。

VSR10は元々安定している銃ですが、ちょっと手を加えると相当落ち着くのは本当楽で良いですよねぇ…。

という訳で、スコープを乗せて完成です。

後はグルーピング計測をやってみてどう変化があるか?ですね。
それと東京マルイ純正HOPパッキンは最新ロットでも削れやすいのか?というのも記録として取れたら良いなと思ってます。

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