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KingArms TWS 9mm GBB SBRの調整をしていきます(スプリング、リコイルバッファー変更、T-N.T. APS-X HOP-UP組み込み)

記事作成日:2021年10月22日

先日分解レビューを行ったJASG版KingArms TWS 9mm GBB SBRですが、とりあえず内部の調整をしていく事にします。

まずはバレル周りから。
HOPパッキンの内径とインナーバレルの外形が合っておらず、スカスカだったのでアルミテープを使ってサイズを調整しました。

とりあえずこれだけです。
HOPアジャスターの突起をもう少し大きくした方が弾ポロも防げて良いかなとも思ったんですが、色々見ていくうちに「そもそもこのチャンバーは変えた方が良い」と思ったので純正チャンバー弄りはここまで。

ボルトに関しては色以外大きな不満も無かったので一旦グリスアップのみして終了です。
フローティングバルブなども一通り確認はしましたが、特に弄る要素無かったですしね…。
ボルト周りに使用したグリスはシルバーバックのグリス+シリコンスプレー。

尚、ボルト周りのパーツは専用品と思って良いでしょう。

ローディングノズルはガスルートの位置や形状がWA M4系と大きく異なっていますし、ボルト本体もボルトリリースボタンに引っかかる部分の位置が大きく異なっています。

左がTWS、右がWAコピーのM4用ボルト

ただ、ボルト自体はそのまま入れる事が出来ますし、ボルトリリースボタンも一応機能する(ボルトの停止位置は普通のM4系と同じ位置になる)ので、ローディングノズルのみTWSから流用すればWA M4用のボルトが使えそうです。
※その後、ローディングノズルの交換を試してみた所、ガスルート部分の逃しを作る必要があったので、無加工では流用出来ない事が分かりました。

アッパー周りは一旦こんな感じで、続いてロアレシーバー側を弄っていきます。

ロアレシーバー側で気になったのはスプリング類が妙に硬い事です。
特にトリガースプリングが硬く、トリガーフィーリングがイマイチだったのでそれを改善しようと思います。

という訳で、Dream Army製のWA用のスプリングセットを買ってきました。
トリガースプリングやトリガーピン、テイクダウンピンのプランジャー、フルオートシアスプリングとピンなどがセットになっています。

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必要なのはトリガースプリングだけだったんですがね…。

という訳で、トリガースプリングを置き換えました。
尚、シアーのリターンスプリングは硬さに大きな変化が無かったのでTWS純正のままです。

続いて、ハンマースプリングも交換しました。
こちらは別に交換する必要も無いと思ったのですが、G&Pの120%が余っていたのでこれを使う事にします。

昔、WA M4ベースでCO2 GBBを作っていた時に余分に買っていたハンマースプリングで、程よい圧力の状態のCO2マガジンを叩く事が出来る(ガス圧が上がった状態だと叩け無い)程度のスプリングレートなので割と便利に使えると思ってます。

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それ以外は特に変更無しです。
トリガー・ハンマー周りはWA互換なので壊れたり消耗してきたら交換すれば良いかなと思っています。
ハンマーも最初からローラー付きで抵抗の少ない仕様になっていますし、特に不満はありません。
強いて言うなら、メッキ塗装が好みじゃない位ですね。

尚、組立時に気づいたのですが、写真赤矢印のネジを締め込みすぎるとバルブノッカーの動きが渋くなり、限界まで締め込むとバルブノッカーが動かなくなるので、程よく緩めておく必要がありそうです。

という訳で、全部のパーツが組み上がりました。
スプリングの位置も問題なし。(WA系の場合、トリガースプリングとハンマースプリングの重なり順がおかしいと動作に支障をきたす場合があります)

尚、トリガーやハンマー周りの可動部にはLSベルハンマーを吹いておきました。

続いてリコイルバッファーを交換します。
TWS純正は作動性に全振りしているせいか11gという非常に軽い樹脂製リコイルバッファーが組み込まれており、リコイルが殆どありません。

流石に物足りなさを感じるので、リコイルバッファーを交換する事にしました。
今回用意したのはこちら。
余ってた物を使ったので詳細が分からないんですが、多分G&P製のWA用リコイルバッファーです。

中に重りが入っており、フルとシャカシャカ音が鳴ります。
G&Pはこのリコイルバッファーの仕様好きですよね。

重量は66g。
めちゃくちゃ重いリコイルバッファーという訳でも無いのですが、純正比だと6倍もあります。

変更するのはリコイルバッファーのみ。
リコイルスプリングやダンパーはそのまま組み込みます。

リコイルバッファー・ストックチューブ内部にはボルト側と同様、シルバーバックのグリスとシリコンスプレーを塗布しておきました。

調整したアッパーレシーバーとロアレシーバーを組み合わせるとこんな感じ。
一旦これで動かせるようになったので動作させていきます。

使用したマガジンは流量を絞ったKJ WorksのKP-17/KP-13用CO2マガジン。
少し温めた状態のフロンガスと同程度の初速しか出ないように出力を調整している物です。
使用しているCO2カートリッジはマルシン、BB弾は東京マルイ 0.20g 樹脂弾です。

結果はこんな感じ。
一応調整はしましたが、箱出し時点と同様に初速のばらつきはエグいままですね…。

10発計測して最大初速は94.3m/s、最低初速は87.8m/sと6.5m/sのブレがありました。
初速が単純に右肩下がりなら、ガス圧の低下が原因の可能性が高いのですが、別にそういう訳でも無いので単純に不安定なだけですね。

この原因は恐らくチャンバーにあります。
というのも純正チャンバーだとBB弾の保持位置があまりに不安定で、弾棒でチェックするとHOPを限界まで掛けてもスカスカであるという事が分かりました。

構造的ににチャンバーの位置を動かす事は出来ませんし、HOPパッキンを変える事も出来そうにありません。
また、WA系でロングノズル化は加工が大変なので、今回はチャンバーごと交換する事にしました。

King Arms TWS 9mm GBBにT-N.T. APS-X HOP-UP チャンバーキットを組み込みます

という訳で、VFC M4 GBB用のカスタムチャンバー、T-N.T. APS-X HOP-UP チャンバーキットメイプルリーフ 6.02mm インナーバレル 150mmを買ってきました。

T-N.T. APS-X HOP-UP チャンバーキットはこんな感じ。
色々な製品用に発売されているシリーズですが、今回買ってきたのはVFC M4用。
HOP調節を長い六角レンチで行う、旧仕様互換品です。

T-N.T. APS-X HOP-UP チャンバーキット VFC AR GBB対応Amazonで購入する

チャンバー下部にイモネジが付いており、このイモネジが銀色のパーツを動かす事で、チャンバー上部のHOPアームを動かすという仕様になっています。

HOPの突起はこんな感じでアールの付いた面押し。
APS-X T-HOP UP SYSTEMという名前のようです。

T-HOPはR-HOPと似たコンセプトの突起形状で、個人的にはR-HOPの汎用性を高めつつ組み込み難易度を下げた、便利なHOP形状だと思ってます。

HOPテンショナーとHOPパッキンは簡単に外せます。(HOPパッキンを引っこ抜けばHOPテンショナーも外れる)
尚、HOPアームも外すならピンを抜く必要があります。

HOPクッションはピンク色のゴムでHOPパッキンに沿う形のアールが掛かっています。
HOPパッキンの突起は面押し。
これがT-HOPの形状ですね。(突起を銃口側から見ています)

今回、T-N.T. APS-X HOP-UP チャンバーキットを選択した理由として、BB弾の停弾位置を安定化させるのにこのT-HOPが使えるからです。

HOP形状でなんとかなるなら、色々加工して位置調整するよりも楽なのでね…。

インナーバレルはおなじみ、メイプルリーフ。
今回はクレイジージェットバレルではなく単なるステンレスのタイトバレルで、GBB用形状です。
TWSのバレル長が153mmなので、150mmの物を買いました。

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HOP窓もマズルも割と普通な感じ。
気持ちマズル側のテーパーが深めかも知れませんが、ロングテーパーと言える程深くは無い気がします。

こちらのインナーバレルにT-HOPパッキンを取り付けるとこんな感じ。
特に問題なく取り付ける事が出来ました。

チャンバーに取り付けるにはチャンバーの後ろからインナーバレルを差し込み、側面からイモネジを締め込みます。
かなり独特な取り付け方です。

という訳で、これでバレル・チャンバー周りの組み立ては完了。

TWSのアッパーレシーバーにも、アウターバレルにも単体同士では問題無く取り付ける事が出来ました。

しかし、これらを組み合わせるとレシーバーとアウターバレルの間に隙間が出来てしまうようです。
HOPアジャスター用のリターンスプリングが完全に圧縮しきってしまっているようです。

とりあえず1巻きカット。

スプリングの方は問題無くなったのですが、チャンバーが若干飛び出しているのも問題のようでした。
ボルトのロッキングラグが噛み合う部分がアッパーレシーバー一体型になっているので、チャンバー位置を動かす事が出来ません…。

なので、アウターバレル側を削って、チャンバーの飛び出してる部分を逃がすようにしました。
これで問題なく奥までアウターバレルが挿さるようになりました。

チャンバー外形も回転防止の溝のサイズも位置も同じなので、WA系とほぼ互換がある感じですね。
チャンバーに関しては色々融通が効きそうです。

バレルナットを取り付けて動作出来るようにします。

尚、HOP調整は面倒ですがボルトを抜いて長い六角レンチを差し込んで行います。

長い六角レンチはチャンバーセットには付属しないので要注意

昔のVFCを思い出す…これ、HOP調節がかなりシビアなので細かな調整をしたくなるのですが、分解が面倒くさいんですよね。

もっとも、ハンドガードを外すのとどっちが面倒か?と言われると個人的には結構微妙なラインですけど…。

T-N.T. APS-X HOP-UP チャンバーキットを組み込んだ状態で動作チェック。
ガスはマルシン CO2 12g、弾は東京マルイ 0.20g 樹脂弾です。
初弾のみ高めな初速が計測されましたが、それ以降はかなり安定した初速になりました。

最大初速が94.6m/s、最低初速が89.1m/sですが、必ず高めの初速が出てしまう初弾を除けば最大91.8m/s、最低89.1m/sと2.7m/sのブレに収まっています。

T-N.T.のチャンバーに変えたのは正解でした。
チャンバー交換の影響はかなり大きい気がしますね…。

尚、T-N.T.のチャンバーに交換した後でもしっかりノズルを咥えこんでくれるので、TWS純正ノズルとの相性も問題無さそうです。

という訳で、KingArms TWS 9mm GBB SBRの内部カスタムはこんな所です。
動作はこんな感じ。

尚、ツイートにも書いているバルブカットのタイミングですが、とりあえず連射もしっかり出来てますし、燃費もバカスカ撃たなければ2マガジン位は撃てるので、このままで良いかな…と思ったので一旦保留です。

もしかしたら追々ボルトを変更する可能性があるので、その後やるかも知れません。

また、外装カスタムに関してはもう少し時間が掛かる気がするので、別記事にする事にしました。

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