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スカウトスコープ、Burris Scout 2-7×32 Ballistic Plex Scope 200261を買いました

記事作成日:2021年10月25日

以前購入、レビュー記事を書いたASG/MODIFY STEYR SCOUTに乗せるスコープとして、Burris製のスカウトスコープ、Burris Scout 2-7×32 Ballistic Plex Scope 200261を購入しました。
こちらは2〜7倍率のスコープで、レティクル形状は同社のBDCレティクル、Ballistic Plexが採用されています。

スカウトスコープという製品の特徴は非常に長いアイレリーフで、この製品だとカタログスペックで9.2〜12インチ(233.68mm〜304.8mm)のアイレリーフがあります。

STEYR SCOUTはレビュー記事でも紹介した通り、スカウトスコープを取り付ける為のマウントレールが搭載されています。
せっかくの専用レールですし、当初から「この銃にスカウトスコープ乗せたいな」と思っていました。

フロントサイト後ろ側のレールがスカウトスコープ用

しかし、スカウトスコープの選択肢はかなり少なく、海外ブログの「オススメのスカウトスコープランキング」みたいなのを見ても載ってる製品だいたい同じという状態…。
というか、銃専品やレトロ品、リプロ品を除くと選択肢が10種類も無い気がします。

という訳で、Burris Scout 2-7×32 Ballistic Plex Scope 200261の内容物はこんな感じ。
スコープ本体と説明書というシンプルな仕様。
説明書はBallistic Plexの使い方やスコープ自体の操作方法などが記載されています。

スコープ本体はこんな感じ。
見た目は何の変哲もない、普通のライフルスコープです。
チューブ径は1インチです。

対物レンズ側が膨らんでいます。
レンズ径は32mm、チューブ外径は38.68mmでした。

エレベーテーションノブとウィンテージノブはそれぞれキャップが付いており、外す事でノブにアクセスする事が出来ます。

ノブはコインドライバーで回す事も可能ですし、手で摘んで回す事も可能です。
古めかしいデザインの調整ノブですね。

1クリック1/4インチ@100ヤード、最大で66インチ@100ヤード動きます。

ハウジング下部に生産国名がシールで貼られており、どうやらフィリピン製のようです。
自分が持っているスコープで言うと、フィリピン製スコープはPrimaryArms GLx4に次いで2個目です。

最近は中国産がかなり増えていますが、ミドルエンド〜ミドルハイクラスのスコープでフィリピン製を度々見かける気がします。

パワーノブは独特なチェッカリングパターン。
倍率切り替えについては2倍〜6倍までの間が広めですが、6倍から7倍までの間が極端に狭いです。

パワーノブの固定に使われるネジは2mmほど飛び出しており、4倍と5倍の間に付いています。

接眼レンズ側はこんな感じで、大人しめな色でメーカーロゴや倍率の表記が入っています。

尚、この製品は接眼レンズ側を回す事で視度調節を行うタイプで、調整した視度をロックする為のナットがパワーノブの下側に付いています。
視度調節をするにはこのナットを緩めてから、接眼レンズを回す形になります。

有名メーカーだとNightForceやDEONなどと同じ仕様ですね。
Burissのスコープもこの仕様になっている製品が多い印象があります。

Burris Scoutのレンズとレティクルを見ていきます

Burris Scout 2-7×32 Ballistic Plex Scope 200261のレンズコーティングはBurris製品おなじみのHi-Lume マルチコート。
暗い所での視認性の高さとゴースト低減が売りのコーティングで、赤紫系の色なのが特徴です。
対物レンズ側は紫よりで暗め、接眼レンズ側は明るい赤〜オレンジ寄りの色味です。

尚、対物レンズ側のコーティングをよく見ると蓮コラみたいな、小さなツブツブに見える色ムラがあります。

レティクルはこんな感じでシンプルな十字レティクルにBDCのハッシュが3つ付いた、Ballistic Plexというレティクルです。
屋内で見ると、レンズはほんの僅かに青みがかって見えました。

ちなみに、上の写真は元画像からかなり拡大している状態です。
実際はこれくらいの距離で撮影しています。

スカウトスコープの特徴はこの超ロングアイレリーフです。
カタログスペックで9.2〜12インチ(233.68mm〜304.8mm)のアイレリーフがあり、実際にその程度の長さは十分にあります。
倍率を上げるとアイレリーフが少し短くなってしまいますが、それでも相当な長さがあります。

一般的なライフルスコープだとせいぜい長くても100mm程度なので、2.3〜3倍のアイレリーフになります。
なので、普通のスコープのようにレシーバー上部に配置する事が出来ず、スカウトスコープ用の、銃身側にスコープを配置出来る銃である必要があります。

ショートスコープのロングアイレリーフ版をピストルスコープだとすると、スカウトスコープはライフルスコープのロングアイレリーフ版といった感じです。

という訳で、こちらのスコープをASG/MODIFY STEYR SCOUTに乗せます。
いつも通り、水平器を使って水平出しをして取り付け。

こんな感じのレイアウトになりました。
サイトピクチャーは左のような感じになります。

やっぱりこの見た目が良いですねぇ…。
これをずっとやりたかったんです。

動画でも撮ってみました。
アイレリーフの長さもそうですが、アイボックスも結構広いです。

また、普通のスコープの位置で覗くとケラれてしまい、覗けないのが分かると思います。

屋外で覗いてみました

いつもの河川敷でBurris Scout 2-7×32 Ballistic Plex Scope 200261を覗いてみました。
ターゲットとして使うのは250m先の木です。(写真赤矢印部分)

2倍の状態だとこんな感じ。(右下がスコープ部分の拡大表示)
自然な彩度で綺麗に像が拡大されています。
特に気になるような歪みも無いです。

7倍の状態だとこんな感じ。
7倍になるとアイレリーフが少し短くなり、アイボックスがかなり狭くなります。

見て分かる通り、視野(FOV)はかなり狭いです。
カタログスペック上では23 low – 8 high (ft. @ 100 yds.)と記載があるので、91.44mの距離で2倍時に約7m、7倍時は約2.4mのようです。

その代わり、スコープで拡大されるのはターゲットのみなので、スコープ外の視野を広く取れるという利点があります。
この仕様はハンターの方々に一定の需要があるようで、スコープ内の像だけに集中せず、周囲(スコープ外)も見渡す事が可能となっています。

一般的なライフルスコープ(Bushnell AR Opticsを比較として使用)と比較するとこんな感じで、Bushnell AR Opticsだと隠れてしまっている部分まで見えている事が分かります。

7倍率だとこんな感じ。

こう見比べるとスカウトスコープとライフルスコープが全く別物の製品である事が分かりやすいと思います。

パララックス計測

最後に約23m先の杭を使ってパララックス計測を行ってみます。(丁度良い所に杭があったのでそれを使いました)
レティクルを杭の頂点に合わせて固定、視点を上下左右動かしてレティクルがどの程度ズレるかを見ていきます。

具体的に何ミリズレてるかとかは分からないので、あくまで目安程度になりますが…。
杭が見やすいように倍率は7倍にしています。

この距離で最大倍率にするとレンズの端の方が若干歪んで見えてしまうようですね。(左側の看板が歪んで見える)

この状態で視点を上下左右に動かしてみます。
ちょっとズレれてますね。

アイボックスが広いからと言って、像がケラれる程に極端に変な覗き方はしない方が良い感じです。


という訳で、Burris Scout 2-7×32 Ballistic Plex Scope 200261のレビューは以上になります。

スカウトスコープという製品自体は以前1度使った事があり、「アイレリーフ長すぎて逆に使いづらい」としか思っていなかったのですが、ちゃんとスカウトスコープをマウント出来る銃に乗せて運用したら面白そうだと思い、今回購入に至ったのですが、これは買って大正解だと思います。
実際面白い製品でしたからね。

このタイプのスコープを使うなら、じっくり狙うというよりサッと構えてサッと撃つみたいな運用方法が良いと思います。
サバゲーでも結構使い勝手の良いスコープになるんじゃないでしょうか。

今度、ゲームで使う機会があれば試してみようと思います。