G&G SMC9 ガスブローバックの分解レビュー | エボログ

G&G SMC9 ガスブローバックの分解レビュー

2021年11月5日

先日レビュー記事を書いたG&G SMC9の分解を行っていきます。
という訳で、前後のロックを外してグリップをアッパーを分離させます。

まずはストック基部、スリングスイベルを固定しているネジを外します。
SMC9はストック基部がリコイルスプリングガイドにもなっているので、アッパー側の分解を進めるにはまず、こちらのパーツを外す必要があります。

ストック基部は樹脂ですがリコイルスプリングガイドはアルミ。
ダンパーのような物は無さそうで、線形が細く、柔らかいリコイルスプリングが入っています。

ストック基部を外すとボルトを抜く事が出来るようになります。
ボルトを抜くとチャージングハンドルのリターンスプリングも外れます。

リコイルスプリングとリターンスプリングは写真のような感じでリコイルスプリングガイドに収まります。
このスプリングの間にボルトがある感じです。

ボルトの分解

SMC9のボルトはアルミで出来ており、かなり小型で軽量です。
ボルト下部にはハンマーにぶつかった時の損傷防止や動きを滑らかにする為と思われる、ローラーが付いています。

重量は179gと、一般的な樹脂スライドのガスブローバックハンドガン程度の重量となっています。

セミフル切り替えはボルト側に付いており、操作性は全然違いますが構造的にはGlock18Cに似ている気がします。

ボルト正面に付いている2本のネジを外すとローディングノズルを外す事が出来ます。
ローディングノズルにはリターンスプリングが1本入っていました。

尚、ローディングノズルのリターンスプリングを入れられそうな場所が2個あったのですが、1本しか入っていませんでした。(前オーナーがどこまで分解したのか分からないので、これが仕様ではない可能性もありますが…)

ピストンはカップ型。
ボルト後部にネジ止めされていました。

ローディングノズルの内径は12.6mm程度と古めの東京マルイ製ガスブローバックハンドガン系と似たサイズのようです。

フローティングバルブはピンのような物で抜けないようになっています。
このピン、内側から見える太さと外側から見える太さが違っている事が分かります。

これ、実はイモネジがシャフトにねじ込まれており、ネジロック剤で固着されています。

また、イモネジの六角穴も0.9mmとかなり小さい為、外すのがめちゃくちゃ大変です。
片側で良いので、イモネジを外せばフローティングバルブを外す事が可能です。

何故ピンにしてくれなかったのか…それとも分解されたくなかったんですかね…?

G&G SMC9やハンドガンのGTP9には同社独自の特徴的なフローティングバルブが組み込まれています。
こちらのフローティングバルブ螺旋状になっており、ガスが流れるとクルクル回りながらバルブを閉鎖する動きをします。

フローティングバルブが回転する事により連射時の結露を防ぐそうですが、個人的には吹き出した生ガスを散らす事が出来たりするのかな?と思ってます。

ハンドガード・バレル周りの分解

続いて、フロント側を分解していきます。
ハンドガードを外すには上下左右に付いている計6本のネジを外します。
ハンドガード左側に付いているQDスイベルホールを覆うカバーには磁石が付いており、アウターバレル基部辺りに張り付いています。

ネジを外したらハンドガードを外します。
コッキングハンドルはハンドガードにくっついているという、面白い構造になっています。

ハンドガードからコッキングハンドルを外すには、コッキングハンドル側面に付いているネジを外します。

続いて、アウターバレルを外します。
アウターバレルには前オーナーが外そうとした時に付いたと思われる傷が付いていました。恐らくプライヤーで掴んで回したんでしょう。
アウターバレルを外したらインナーバレルが出てくる…と思いきや、出てくるのはHOP調節機構です。

HOP調節機構はマズル側の回転する部分と回転しない部分の二分割になっています。
また、チャンバー側下部にはグリップ側のロック機構(ハンドガンで言うとチャンバー下部についている突起)が付いている事が分かります。

まず、グリップ側のロック機構を外す為にイモネジを抜きます。
これでチャンバー・バレルASSYを抜く事が出来ます。

HOP調節機構を回して外すと、インナーバレルを分離させる事が出来ます。
本当、面白いHOP調節の構造をしていますね…。

HOPの凸はスチールボール直押しで、チャンバー上部の溝が前後に動く事でHOPの強さが変化します。

色々と先進的な機構を採用している割にはHOPの押し方に関しては旧世代的な印象…。

スチールボールが収まるようにHOPパッキンには窪みが設けられています。

バレル、HOPパッキン周りをバラストこんな感じ。
尚、ここに映っているスプリングはHOP調節ダイヤルに対してテンションを掛ける為の物です。

インナーバレルはHOP窓周辺の形状しかり、マズルのねじ切りしかり、完全に独自仕様となっています。
これにより、インナーバレルを社外製品に変更する事は現実的では無いですね。

HOPパッキンも独自です。
凸形状はR-HOPと2点長掛けの間みたいな形状となっています。
HOPアジャスターがボールとは思えない凸形状ですね…。

逆に言えばこの凸形状であればとりあえずそれっぽい位置を押しておけば、それなりに安定したHOPが掛かるとは思いますが…。

最後にグリップ側を分解していきます。
まず、グリップパネルを外します。
開封レビューでも紹介しましたが、グリップパネルは下側に引っ張れば外せます。

スライドストップを外すにはまず右側に付いている小さなイモネジを外します。
その後、左側を引っ張れば抜けます。

続いて、インナーシャーシを外します。
インナーシャーシを固定しているネジと、トリガーを固定しているシャフトを外します。

これでインナーシャーシを外す事が出来るようになりました。
インナーシャーシの下側に、ロック機構が付いているのでこれも外しておきます。

続いて、グリップ後部のピンを外してトリガーとハンマーASSYを外します。
形状的にはGlockによく似ていますが、全然別物です。
強いて言うなら、KSC Glock系にちょっと似ているかも知れませんが…。

トリガーバーがハンマーASSY内側に入り込んでおり、一体化しています。
ハンマーの軸になっているピンを抜かないとトリガーバーを外す事が出来ません。

ハンマーの軸になっているピンを外すとこんな感じ。
写真にピンを含め忘れてました…。
トリガーバーの後ろ側が輪っかになっている所とか、KSC Glockに似ている気がします。

ハンマーの形状もハンマースプリングもオリジナルっぽいですし、シアーやバルブノッカー辺りもGlockっぽい形状ではあるものの、独自だと思われます。
シアー周りの形状はKSC Glockに似ていますが、互換性はあまり期待出来ないかと…。(そもそも互換性があった所で何が出来る?といった感じではありますが)

正直これ以上弄っても何も得られる事は無さそうなのと、組み立てがめんどくさそうな感じがしたのでハンマー周りの分解はここまで。

最後に、セーフティボタンを外していきます。
まず、クリック感を出す為のイモネジを緩めて、内側に付いているプラスネジを外します。

外したセーフティボタンはこんな感じです。

という訳で、G&G SMC9の分解レビューは以上になります。
後は組み立てながら調整していく事になるのですが、ほとんどが独自規格…というか100%独自と言っても良いレベルの仕様なので、出来る事も限られてそうな感じです。