SIG AIRとSIG SAUERのテレスコーピング フォールディング ストックの比較
記事作成日:2021年12月21日
SIG AIR製電動ガン、MPXに付属するSIG テレスコーピング フォールディング ストックのレプリカと、SIG SAUER実物を比較してみます。
このタイプのレプリカストックはMPX付属の物が初で、2021年12月現在、単品販売も行われていないようです。
まず、重量に関しては実物が394g、レプリカが371gと若干レプリカの方が軽かったです。
ヒンジ部分はこんな感じ。
概ね同じ感じですが、細かい所で言うとヒンジの可動範囲がレプリカの方が若干広い(赤矢印)のと、ヒンジ下部の斜めに削られている部分の角度(青矢印)が異なっています。
上から見るとこんな感じ。
ヒンジ部に関して、レプリカには実物には無い丸みがあります。
下から見るとこんな感じ。
赤矢印部分の窪みの形や深さなどがだいぶ違っています。
反対側はこんな感じ。
ネジの種類が異なっている以外には大きな違いは無さそうに思えます。(実物はトルクス、レプリカは六角)
20mmレールに固定する部分はこんな感じ。
刻印やエジェクタピンのサイズが違っていますが、位置はほぼ同じ。
実物にのみ、赤矢印部の窪みが付いています。
折り曲げた状態だとこんな感じ。
ストックを固定するネジが実物はトルクス、レプリカは六角なのと、刻印の有無などの違いに加え、赤矢印部分の窪みのサイズが違っています。
尚、ストックを折り曲げる際のスプリングテンションですが、実物とレプリカでは雲泥の差で、レプリカの方が曲げやすいです。(正直実物は硬すぎる)
何度か開閉させる事で慣れてくるのか曲げやすくなりますが、新品だとメチャクチャ硬いんですよね…。
ストックパイプ的な部分はこんな感じ。
ここは概ね同じ。ポジション位置も同じ感じでした。
ストックの樹脂部分を見ていきます。
大きな違いとしては色と質感です。
実物は繊維質な物が確認できて若干灰色っぽい色味になっていますが、レプリカはマットな黒です。
ストック側面に付いているシボの感じも実物とレプリカで結構違っています。
また、シボが入っている部分の周囲の段差が実物が2段になっているのに対し、レプリカは1段になっています。
細かい違いではありますが、この辺りで見分けが付けられる気がします。
ストックを伸縮させる時に押すボタンはこんな感じ。
見た目上大きな違いは無いですが、ボタンの操作性が段違いです。
実物はかなり操作し辛いですが、レプリカは簡単にボタンが押せるようになっています。
このボタン、スリングが引っかかったりして勝手に押されないように滑り止めが付いているボタンとその周囲のボタンを同時にまっすぐ押す必要がある仕様になっているのですが、レプリカの方は割と適当に押しても押せてしまいます。
QDスイベルホールはこんな感じ。
そんなに大きな違いは感じられませんでした。
SIG SAUERのロゴはこんな感じ。
ロゴのサイズや位置は同じですね。
バットプレートはこんな感じ。
正直このストックで一番致命的な違いがこの部分だと思うのですが、実物はラバーなのがレプリカではプラスチックになっています。
これのせいでグリップ力が消失しており、つるつる滑りますし痛いです。
別にラバーにした所でコストが劇的に増える訳でもない気がするんですが…なんで樹脂にしちゃったんでしょうね…。
尚、バットプレートを固定するネジは実物はトルクス、レプリカが六角になっています。
全体的に実物のネジはトルクスネジ、レプリカが六角ネジになっているようなので、そういう点で判別しやすいですね。
という訳で、SIG AIRとSIG SAUERのテレスコーピング フォールディング ストックの比較はこんな感じです。
こういうパット見分かりづらいレプリカが登場すると、レプリカを実物として売る人が現れる可能性があるので、「実物とレプリカはここがこう違っている」というのを知っていると騙される可能性を減らせると思います。