Trijicon RMR 三角形レティクル、70061(RM08G) 12.9MOA Green Triangleのレビュー
記事作成日:2021年12月24日
Trijicon製のミニリフレックスドットサイト、RMRの三角形レティクルモデル、『Trijicon 70061(RM08G) 12.9MOA Green Triangle』をTrijicon信者兼トリチウム信者の友人から借りたのでレビューします。
こちらはトリチウムと集光ファイバーによってレティクルを発光させるタイプの製品で、以前レビューしたRM06、RM07、RM09とは割と違っている箇所が存在するので、その辺りの電池式モデルとの違いも少し触れていこうと思います。
ハードケースの中に色々詰まってます。
今回はキルフラッシュ(Trijicon AC31015)とラバーカバー(Dream Plastics Scope Cover for Trijicon RMR)も一緒に借りたので、それも当記事内で紹介しようと思います。
尚、RMR単体の内容物としては説明書、カタログ、ロゴシール、L字レンチとネジ本体とレンズペンです。
Trijicon RMR本体はこんな感じ。
レンズの周囲に集光ファイバーが搭載されており、明るい環境下だとここから光を吸収してレティクルを発光させます。
尚、ファイバーの色は緑レティクルモデルなのでうっすら緑色になっています。(ACOG系もそうですが、レティクルの色によってファイバーの色が違います)
後、集光ファイバー部の側面にはうっすらとTrijiconのロゴが確認出来ます。
集光ファイバー部以外の側面の刻印はこんな感じ。
トリチウム製品でおなじみの記号(T∞3Hみたいなやつ)とデータマトリクス、製品名とおなじみの聖書の番号、MADE IN USAなどと入っており、反対側にはPATENTとTrijiconのロゴが入っています。
裏面は「剥がすと保証無くなるぞ」シールが貼られており、その周囲にOリングが埋め込まれています。
電池式モデルではここにCR2032を入れるのですが、完全に埋められていますね。
剥がしてシールの内側がどうなってるのか確認したい所ではあるのですが、借り物なのでやめておきます。
ウィンテージダイヤルとエレベーテーションダイヤルはそれぞれこんな感じ。
非電池式モデルの特徴として、エレベーテーションダイヤルが若干右に寄っているというのがあります。
トリチウムや集光ファイバーのレイアウトの都合でしょうかね…。
ダイヤルは割と硬めでしっかりしたクリック感があります。
発光モジュール周りには乱反射防止用の段差が備わっているのは電池式モデルと同じですが、発光モジュール部がほぼわかりません。
光の当て方によっては板っぽいのがうっすら視認できる程度です。
レンズコーティングとレティクルについて
まず、レンズコーティングは明るい緑と青、紫色が確認できる多層コート。
覗き込む角度や光の当て方によって反射の具合も変わってきます。
レンズの色は紫〜赤系。
基本的にレンズの色味はレティクルの色の反対色になるので、妥当な色味ではあるのですが、かなり色が濃いです。
上の写真は非常に明るい照明を当てて撮影している為、これでも色味は薄めになっています。
尚、RMRの非電池式は全体的にレンズの色味が濃いのが特徴でもあります。
蛍光灯下だとこれくらい紫色になります。
後、三角レティクルの正しい使い方がよく分からないのですが、YouTubeとかで見てると三角形の頂点をターゲットに合わせている感じだったので、三角形の上を合わせてパララックス計測をやろうと思います。
レンズの歪みは若干ありますがそこまで気になるような物はありません。
視点を動かしても大きな歪みは発生せず、レティクルのズレに関しても割と控えめ。
横方向に広いレンズなので、左右のズレは大きめですが全然許容範囲内です。
レティクルの明るさの変化とトリチウムによる発光について
こちらのRMRはレティクルの明るさが自動で調整されます。
というか、常時トリチウムによって発光しており、集光ファイバーが光を集めてより明るく光っているという感じです。
なので、部屋の明るさそのままで集光部分を覆うとレティクルが薄くなります。
そして、完全な暗闇だと集光ファイバーによって光を集める事ができなくなるので、トリチウムによる発光のみになる感じですね。
完全な暗闇でもレティクルの視認性は問題なく、むしろぼんやり光っている感じなので暗順応を妨げる事が無いのが良いですね。
純正オプションパーツのキルフラッシュ、Trijicon AC31015のレビュー
同梱されていたTrijicon AC31015の紹介です。
こちらはRMRのレンズにはめ込むタイプのキルフラッシュです。
かなり目の細かいキルフラッシュです。
こちらのキルフラッシュはRMR側の側面に付いている窪みにカチッとハマって固定されます。
キルフラッシュを取り付ける事でサイトの前側が分厚くなる為、マウントとの組み合わせによっては取り付ける事が出来ない場合があります。
特にハンドガンのスライドに埋め込むタイプなどはスライドと干渉してしまう可能性が高そうです。
尚、集光ファイバーと干渉しないようにちゃんと上面と側面に隙間が設けられています(側面の隙間は電池モデルのボタンを押せるようにする為でもあると思われます)
キルフラッシュを取り付けた状態でのサイトピクチャーはこんな感じ。
ピントをドットサイト側に合わせると気になりますが、普通に使う分には全体が暗くなるだけで思いの外気になる感じでは無かったです。
とは言え、キルフラッシュ無し状態と比べると邪魔である事には変わりないですがね…。
もっとも、キルフラッシュの目的はレンズの反射による位置バレを防ぐための物なので、それによる視界の劣化は仕方がないと思います。
Dream Plastics Scope Cover for Trijicon RMRのレビュー
こちらはサードパーティ製のラバーカバーです。
RMR全体を覆う事ができる形状をしており、対物レンズ側にツマミが付いています。
こちらのカバーを被せるとこんな感じになります。
グリップ力が高く、サイズもピッタリなので不意に外れてしまうような事は無さそうです。
という訳で、Trijicon 70061(RM08G) 12.9MOA Green Triangleのレビューは以上になります。
三角レティクルはかなり好みが分かれるレティクル形状だとは思いますが、レティクルの上と下で使い分けたり出来るのがユニークだと思いますし、ターゲットをレティクルの上に乗せる事でターゲットがレティクルで隠れる事が無いなど、利点もあると思います。
ただ、記事中でも述べている通りTrijicon RMRのトリチウムモデルはレンズの色が凄く濃いので最近の透明度の高いドットサイトの見た目に慣れてると少々驚く色ではあるのでそこは注意が必要だと思います。(RMRに限った話では無いですが…)