色々良くなったと噂のCYMA製電動ガン、CM001BK SIG 556を購入したのでレビューします
記事作成日:2022年1月2日
数年前からCYMAの電動ガンは昔と比べてめちゃくちゃ良くなっているという話を聞いていたので、どう変わってるのか気にはなっていましたが、中々買う機会もなく…。
そこでAmazonで売られていてプライム配送対応のCYMA製電動ガンを適当にピックアップしてTwitterでアンケートを取ってみた所、CM001BK(SIG556 フルメタル)が1位だったので購入しました。
CYMA製品のレビュー+カスタムをしようと思うんでアンケート取ってみます。(確実にやるかはちょっと未定)
— エボログの中の人@3Dプリント楽しい (@Evolutor_web) December 20, 2021
UFCから買うのでショップの手が加わっていない、純粋な状態のハズです。
発送元がフォースターなので、UFCが仕入れたそのまんまの状態のはずです。
尚、ロット差や輸入業者の違いによって仕様が異なる可能性もあるので、その点ご了承下さい。
こちらは2021年12月時点の個体になります。
CM001BK SIG 556 フルメタル電動ガン BK【180日間つき】
外箱は単なるダンボールで、エアソフトガンらしさは皆無。
内容物はCM001BK本体とマガジン、クリーニングロッド、BB弾、保証書とシンプルな仕様。
取扱説明書的な物は同梱されていません。
BB弾は小さな箱の中に入っています。
箱の大きさの割には小さな袋です。
CYMA CM001BK SIG 556の外観レビュー
という訳で、CYMA CM001BK SIG 556の外観を見ていきます。
SIG 556はSIG SG550シリーズの後継機種的な位置づけの製品で、SG553の拡張性とSG551の全長を合体させつつ、AR15との互換性を向上させたような感じの仕様になっているモデルになります。
開発はSIG ARMS(現在のSIG SAUER USA)が主導になっているようで、血筋的にはSIG SG550シリーズとはちょっと違っているようですが…。
SG553の時までは専用マガジンだった物が、SIG 556ではAR15系の物を使えるようになり、ハンドガードやアッパーレシーバーに20mmレールが標準搭載され、拡張性が高くなっている事が特徴です。
CYMA CM001BK SIG 556の全体像はこんな感じ。
同社製のSIG 556シリーズにはSIG SG552のようにバレル長が短い「SWAT」というモデルもありますが、今回購入したのはフルサイズのモデルになります。
また、SIG 556はKing Armsからも発売されていますが、色々と仕様が違っているのでCYMAのSIG 556はKing Armsとは異なる製品と思って良いでしょう。
付属のマガジンについて
CYMA CM001BK SIG 556付属のマガジンは多弾数マガジンで、300連のゼンマイ式。
SIG ARMS製のマガジンを模した形状をしています。
バリが激しかったり、プラスチックの質感が安っぽかったりとクオリティはそんなに高くは無いです。
マガジン上部からBB弾を流し込み、マガジン底部のゼンマイを巻いてBB弾を巻き上げる仕様です。
まあ、普通の多弾数マガジンですね。
CM001BK本体の細部を見ていきます
ではCM001BK本体の細部を見ていきます。
フラッシュハイダーはバードケージタイプで、14mm逆ネジでマズルに固定されています。
ハイダー下部のイモネジを緩めて外す仕様となっています。
ガスブロック周辺はこんな感じ。
流量調節ノブ(モールド)の上にはフロントサイト、バレルの下には着剣ラグが付いており、側面にはスリングスイベルが付いています。
ハンドガードは樹脂製ですがかなりガッチリしており安心感があります。
側面と下部に20mmレールが備わっており、ライトやフォアグリップなどの各種アクセサリーを取り付ける事が可能となっています。
また、太めのハンドガードですが窪みや滑り止めにお陰で握りにくさは特に感じませんでした。
ハンドガードの左側にはSIG 556 Classicに付いているフォールディングストックを折りたたんだ時に引っかかる出っ張りが付いているのですが、CYMAのSIG 556はAR15タイプの伸縮ストックが付いているので、この部分は使用されませんし、厳密には引っ掛ける為の凹凸が無いので多分使えないです。
ハンドガードを外すにはロアレシーバーのピポッドピンを抜いて、ハンドガードの下側を少し後ろにズラします。
これでハンドガード上下のかみ合わせが外れるので、ハンドガード下部を下に開くだけです。
最初はハンドガードのロックが少し硬くて「これで大丈夫かな?」と思ったのですが、慣れるとさくっとバッテリーコネクタにアクセス出来ます。
バッテリーコネクタはタミヤミニコネクタ、ヒューズはガラス管の25Aです。
バッテリースペースは割と広めなので、ストックチューブインサイズのLiPoバッテリーやAKタイプのバッテリーなどなら大抵は問題無く使えると思われます。
レシーバーはこんな感じ。
フルメタルモデルなので、ちゃんとレシーバーは上下共にメタルです。
刻印はこんな感じで、アッパーレシーバー前側にシリアルNO、中腹にSIG 556 5.56 NATO、後ろ側にINC,EXETER,NH,USA(USAの部分にMADE IN CHINAのシールが貼られています)と入っています。
ボルトリリースボタンは樹脂。
溝に軽くハマってるだけな感じで押すと少し動きます。(ボルトリリースボタンとして使える訳では無いです)
マグウェルの内側はこんな感じ。
給弾ルートとVer3メカボックスから伸びている配線を確認する事が出来ます。
マガジンを挿すとこんな感じになります。
大きなガタツキも無く、特に異常は無さそう。
尚、普通のスタンダード電動ガン用M4用マガジンを使用する事も可能で、MAGPUL PTS Pマグ、SOCOM GEAR LANCER L5マガジンを挿すとそれぞれこんな感じになります。
とりあえず手持ちのマガジンで弾上がりをチェックしてみましたが、問題は無さそうです。
レシーバー上面はSG553と同じような感じで全てが20mmレールになっており、リアサイトも折りたたみ式でレシーバー側に埋め込まれているのでスマートです。
ネジの部分のみ溝が無いので、注意点としてはそこ位かと思います。(干渉する事もあまり無いと思いますが…)
エジェクションポート周りはこんな感じで、コッキングハンドルはフルストロークではなく東京マルイのSIG550シリーズと同様に途中までしか引けない仕様になっています。
尚、ダミーボルトは樹脂ですが、コッキングハンドルは金属です。
ダミーボルトを後退させるとドラム式のHOP調節ダイヤルにアクセスする事が出来ます。
ホールドオープン状態にしておく機能は無いので、ちょっと面倒ですが片手でボルトを抑えたままもう片方の手でHOPダイヤルを操作する必要があります。
マガジンキャッチはこんな感じでAR15系と同じようなボタン式。
ただし、グリップの幅が広い事もあって手が小さいとボルトリリースボタンまで指が届きません。
フロントサイトとリアサイトはこんな感じ。
フロントサイトは固定ですが、リアサイトはシンプルなフリップアップ式。
尚フロントサイトはワンタッチでナイトサイトと通常サイトを切り替える事が出来るようになっています。
サイトピクチャーはこんな感じ。
まあ、シンプルなピープサイトですね。
セレクターレバーはアンビ仕様。
セーフティ、セミオート、フルオートでカチッとしたクリック感はありますが、お世辞にも操作性は良いとは言えず、「グニッ…カチッ」みたいな感じで気持ちよくはないです。
左右のセレクターレバーを連動させているギアの抵抗を感じ、特にセミからフルに切り替える時が硬いです。
セーフティ、セミ、フルのそれぞれのポジションはこんな感じ。
ポジションの前後位置
トリガーはこんな感じ。
SG550〜SG553には分厚いグローブを付けた時でもトリガーが引けるように、トリガーガードが90度回転する機能がありますが、SIG556はAR15系に近い形状のトリガーガードになっています。
グリップはこんな感じで下部にSIG ARMSの刻印が入っています。
グリップ内部にモーターが入っている事もあって、グリップは太めで長いです。
とは言え、他メーカーのSG550シリーズと似たようなサイズなので特別違和感のある太さという訳ではありません。
グリップ底部にはモーターの上下位置を調整する為のイモネジが付いています。
ストックはFAB Defence GLR-16タイプのストックが付いています。
実銃も伸縮ストックモデルにはこのストックが付いているようですね。
SIG MCX/MPXもIMIのストックやグリップを採用してたりするので、SIG ARMS/SIG SAUER USAはイスラエル系のメーカーと仲が良いんでしょうか。
ストックを伸ばすとこんな感じ。
バットプレートはラバーで出来ており、程よい弾力とグリップ力があり、構えた時のフィット感が良いです。
尚、このバットプレートを剥がす事でストック内のバッテリーケース(CR123Aなどを2本収納可能)にアクセスする事が可能です。
蓋にはちゃんと防水用のOリングも付いていますが、実際の防水性能は不明(レプリカ品ですしね…)
バッファーチューブ普通のAR15系タイプですが、ポジションが独特な5ポジション(基部側の1ポジションは機能しないので、実質4ポジション)です。
また、バッテリーの配線を逃がすために削られていますが、この製品はハンドガード内にバッテリーを格納する仕様なので、特に意味はないですね。
箱出し状態での作動性と初速、発射サイクルについて
一通り外観を見たのでCM001BKを箱出し状態で動かしてみます。
昔のCYMAなら酷いギアノイズと不安定な動作だったのですが、それがどうなっているのか、非常に楽しみです。
動作検証に使用したバッテリーはDCI Guns 7.4V 1000mAhのLiPoバッテリーです。
XT30をタミヤミニコネクタに変換するコネクタを繋げて接続しています。
セミオート、フルオートの動作はこんな感じ。
正直、普通過ぎる作動性に驚きました。
めちゃくちゃ静かな動作音という訳では無いですが、嫌なノイズは無いのでそこそこちゃんと調整されている事が分かります。
CM001BKを箱だし状態で動かした様子。
— エボログの中の人@3Dプリント楽しい (@Evolutor_web) December 30, 2021
普通過ぎる作動性に衝撃。
CYMA…めっちゃ良くなってるじゃん…。 pic.twitter.com/KQahX7HDLP
箱出しの電動ガンとしては普通に良い動作音ですし、セミオートのレスポンスや発射サイクルも少し低めなものの許容範囲内かなといった印象。
動作テストで数百発程度撃ってみましたが、セミロックも起きずに快適に動いてくれていました。
作動性としては特に問題無さそうです。
まあ、個人的には不満点もあるので調整はしますがそこまで大工事をしなくても済みそうです。
特にトリガーのストローク量はもっと詰めたいですね。
メカボックスがVer3なので限界もあると思いますが…。
初速と発射サイクルについて
続いて、初速と発射サイクルを見ていきます。
使用弾は東京マルイ 0.20g 樹脂弾、マガジンは純正の300連マガジンで、バッテリーはDCI Guns 7.4V 1000mAhのLiPoバッテリーを使用しています。
まず、HOPダイヤルを一番下げた位置にした状態での初速はこんな感じ。
90m/sに届かない程度の初速で落ち着いており、最大初速が89.9m/s、最低初速が88.8m/sなので1m/s程度のブレで落ち着いています。
動作音もいい感じでしたし、正直この初速の安定感は驚きでした。
この状態からHOPダイヤルを半分位回した状態の初速はこんな感じ。
少し初速は下がりましたが、88.8m/s〜87.9ms/の間で落ち着いており、安定はしています。
HOPの突出量としては0.20g〜0.25gを十分に浮かせる程度には飛び出しているので、普通にこれくらいの初速で使えそうです。
更にHOPを強くしてHOPダイヤルの3/4位にした状態だとこんな感じ。
平均85.2m/sと更に初速は下がりましたが、それでも初速のブレは控えめで安定しています。
気密が甘く、取れていない銃だとHOPを強くしていくと初速のブレが大きくなったり極端な初速の低下が起きるのですがそういう事は無くてちゃんとBB弾を撃ち出せています。
最大をHOPにするとこんな感じになります。
若干弾詰まり気味な動作音になり、ノンHOPの時と比べて10m/sも下がりますが、初速のブレは変わらず安定しています。
本当、安定感が凄い…。
尚、フルオートだとこんな感じになります。(HOPはダイヤルを半分位回した状態)。
発射サイクルは秒間11.8発で安定しており、ブレはありません。
初速に関しても安定しており、特に気になるような事は無いですね。
酷いモーターだったりギアの調整がイマイチだとフルオートのサイクルすら安定しなかったりするのですが、そういう事も無さそうです。
最近の海外製品はこれくらいのレベルになっている製品も多数登場しているのですが、安かろう悪かろうなイメージが強かったCYMAがこのレベルまで上がっているという事に驚きですね。
まあ、安かろう悪かろうと言っても1万円台でフルメタルのM4が買えた昔に比べると値段が上がっていて今や2万円を超える製品が多いんですがね…。
尚、給弾ルートが長めな事もあってマガジンを抜くと9発のBB弾がチャンバーから溢れてきます。
という訳でCYMA製電動ガン、CM001BK SIG 556の開封レビューは以上になります。
引き続き、いつも通り分解レビューとカスタム記事をアップする予定なのですが、思いの外箱出し性能が良かったので、「箱出しどノーマルのCYMA製品でサバゲーしてみた」的なネタをやっても良いかなと思いました。
最近「どうせカスタムしたら同じような性能になるんだし、面白く無いな」と思ってたんで、いい機会かも知れません。
CYMAの電動ガンでどこまで行けるか、試してみます。