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官品仕様RMRレプリカ HOLY WARRIOR RMRのレビュー(明るいを超えて眩しいレティクル)

記事作成日:2022年1月24日

色々アップデートされて新登場した、HOLY WARRIOR製のTrijicon RMRレプリカ(2022年モデル)を友人が買ったので借りてレビューします。
レンズのクリアさと高輝度なLEDを搭載、炎天下での視認性の高さを謳っている製品になります。

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内容物はRMR本体、トルクスレンチ、L字六角レンチ、Glock用マウントベース、ネジ類。

付属のGlock用マウントはリアサイトと置き換えて取り付けるタイプの物で、アルミ製です。
以前自分がレビューした同社製の樹脂フレーム版RMRレプリカに付属してきたマウントと同じ物だと思われます。

RMR本体はこんな感じ。
官品仕様のレプリカという事もありカラーはFDE、レンズ上部にデータマトリックスが印刷されているのが特徴です。

色の感じはとても良いですね。

樹脂モデルの時と同様、エッジの丸みがリアルです。

側面はこんな感じ。
左側には輝度調整ボタンの+が付いており、刻印はPATENT、MADE IN USAとTrijiconのロゴが入っています。
右側には輝度調整ボタンのーが付いており、刻印はRM82-HRS 9PE3:11、MFR OATE 01/82、829311と入っています。

側面の刻印の内容に関しては、基本的に以前レビューした樹脂モデルと同じで、製品名や製造年などはあり得ない物になっています。

尚、レンズ上面のデータマトリックスですが、読み込む事が出来なかったです。
印字自体は綺麗なので、破損している訳ではなくデータマトリックスっぽい形の何かなのかも知れません。

エレベーテーションダイヤルとウィンテージダイヤルはそれぞれこんな感じ。
クリック感は軽めですが、ちゃんとあります。スペック上のレティクル稼働量は不明です。

内側には乱反射防止用の段差が付いています。

ローマウントベースが付いており、側面の2本のネジを締め込む事で20mmレールに取り付ける仕様となっています。

マウントを外すとこんな感じで、RMR側には防水用の黒いOリング、電池ソケットにもオレンジ色のOリングが付いています。
樹脂モデルには黒いOリングが付いていなかったので、追加されたようです。

尚、電池はCR2032を使うのですが、製品に同梱はされていないので別途用意する必要があります。

レンズコーティングと覗いた時の様子、レティクルについて

続いてレンズ周りを見ていきます。

HOLY WARRIOR RMRレプリカのレンズは前から割といい感じだったのですが、更にアップデートされているようで、反射の綺麗さが向上していました。

また、今まではどこから見ても赤色の反射しか無い、単なるルビーコートでしたが、角度によって緑〜黄色系の反射も確認できることから多層コートになっている事が分かります。

覗くとこんな感じで樹脂モデルの時と比べると少し青みが強くなっていますが、そこまで違和感を感じない青みで、グラデーションも大人しめ。
実物のRMR(RM06)よりも青みは控えめな印象で、たしかに透明度は高いです。
また、多少の歪みはありますが、このサイズのミニリフレックスサイトならこれくらいは仕方ないかなという印象。

レティクルを点灯させるとこんな感じで、輝度を最低にしてもめちゃくちゃ明るいのと、ほんの僅かに楕円になっています。
また、ドットのサイズは明るすぎて10MOAを超えるサイズに感じます。
写真だと分からないですが、肉眼で数十秒覗いていると暫く目に残像が残る程度の輝度があります。

F値を上げて撮影してもかなり明るく、大きく映るレティクル

尚、輝度調節は6段階調整が可能で、イメージ的にはよくあるレプリカRMRの最大輝度より少し明るい程度の輝度が、HOLY WARRIORの新型RMRの最低輝度みたいな状態です。

最大輝度にするとレンズ全体が真っ赤に光る上にRMRの外装まで赤くなります。
高輝度を謳ってるとは言ってもあまりに輝度高すぎませんかね…。

別アングルから撮影するとこんな感じ。
ットサイトのレティクルの発光とは思えない明るさがあります。

流石に明るすぎませんかね…。
尚、最大輝度だと正面や真上の至近距離から1000ルーメンのフラッシュライト(SureFire XH35のHIGHモードを使用)で照らされてもレティクルを視認する事が出来る程度の明るさがあります。(写真では色が飛んでしまっていますが、肉眼ではもっとはっきりレティクルが視認出来ます)

左斜め前から照らした時の様子
真上から照らした時の様子

これだけ明るければ炎天下の逆光下でも問題なくレティクルが視認出来るでしょう…。
こんなに明るくなくても…とは思いますけど…。

ちなみに、機種は違いますが実物のTrijicon SROと比較してみると、SROの最大輝度よりもHOLY WARRIORのレプリカRMRの方が圧倒的に明るいです。

尚、炎天下ではレティクルが見づらいと言われていた同社製の旧型(樹脂フレームモデル)との比較はこんな感じ。
旧型の最大輝度と新型の最低輝度で比較しているのですが、旧型の最大輝度よりも圧倒的に新型の再低輝度の方が明るいのが分かると思います。

屋内で使う分には旧型でも最大輝度は明るすぎると感じる程度の輝度なんですが、新型はそれを超える明るさがあり、屋内で使うには結構厳しいと思われます。
撮影用の照明で照らされている状態でもちょっと眩しい程度の輝度ですので…。

炎天下の屋外は当記事で紹介している新型RMR、屋内やそれなりの明るさの屋外だと旧型RMRという使い分けをする必要がありそうです。

パララックス計測

最後に、いつものパララックス計測を行います。
2.5m先からターゲットを覗き、視点を上下左右に動かします。

結果は上方向にレティクルを動かした時のみ上方向への滲みが確認できる程度で、気になるレベルのパララックスはありませんでした。
これ、レティクルの輝度がもう少し控えめだったら滲みも無いんじゃないですかね…。


という訳で、HOLY WARRIORの新型RMRのレビューは以上になります。
「輝度が低い」という指摘は確かに数多く出ていたようですが、それに対してただ単に輝度を上げるという対応をしただけな製品という印象です。(調整幅を増やすのではなく、全体的に明るくしただけ)

なんというか、「お前ら(ユーザー)が明るくしろって言ったから輝度上げといたぜ」というメーカーからの回答を感じる製品でした。

せめて再低輝度は屋内で眩しくない程度の明るさであって欲しかった所です。

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