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Peltor Sport Tactical 100 Electronic Hearing Protector by 3M(TAC100)に3MのComtac用ジェルパッドを付けてみた(加工してポン付け)

記事作成日:2022年1月31日

先日レビュー記事を書いたPeltor Sport Tactical 100 Electronic Hearing Protector by 3M(TAC100)にジェルパッドを付けてみる事にしました。

今回購入したのは3M REPLACEMENT GEN RINGS W/PLATE FOR COMTAC(HY80A)というCOMTAC用のジェルパッドです。

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オフィシャルの情報だと対応機種が3M™ PELTOR™ WS™ ALERT™ XPI, 3M™ PELTOR™ WS™ ALERT™ XP, 3M™ PELTOR™ WS™ ProTac XPI, 3M™ PELTOR™ WS™ LiteCom Plus, 3M™ PELTOR™ CH-3 Industrial headsets.となっており、TAC100というかSport Tacticalシリーズは含まれていませんでした。

ただ、サードパーティのこちらのジェルパッド(PROHEAR GEP01 Gel Ear Pads (Upgraded) for 3M PELTOR Headsets)がComtac 2〜3/XP/XPIとWS ProTacに加え、TAC100、300、500に対応していたので、基部の形状はこれら全部同じなのかな?と思い買ってみる事にしました。

US Amazonにはあったのでこれを買っても良かったのですが、すぐ使いたかったので、国内で直ぐ買える3M製を選択

という訳で、3M REPLACEMENT GEN RINGS W/PLATE FOR COMTAC(HY80A)の内容物はパッドのみ。

表面がビニール系の素材(ポリウレタン)で出来ており、その内側がシリコンジェルとスポンジの2層構造になっています。
スポンジのみのパッドに比べると弾力が強く、独特なブニッという触感があります。

この柔らかさが装着時の密着感を高め、圧迫感も減らす事が出来ます。
尚、遮音性は最大1db程度下がってしまうようです。

スポンジはピンク色のようで、土台の内側からちょっとはみ出しているのを確認出来ます。

TAC100の純正パッドと比べるとこんな感じで、形状はそっくりです。
裏面の台座の形状もよく見ると違っていますね(補強として入っていると思われる三角形の仕切りがジェルパッドには無い)

また、重さも結構違っており、TAC100純正パッドが21gなのに対し、3Mのジェルパッドは43gと倍の重量があります。
両耳をジェルパッドに交換する事で44gの重量UPになります。

という訳で、この3MのジェルパッドをTAC100に取り付けていこう…と思ったのですがハマりそうでハマらないという状態に。
凄く惜しい感じで、「何でだ…?」と暫く見比べてました。

そして、よく見てみるとほんの僅かに寸法が違っている事が判明。

まず、台座の縁に付いているロック用の三角形のツメの大きさがほんの僅かに3Mのジェルパッドの方が大きいです。
そして、このツメ部分の高さというか深さ?がジェルパッドの方が低いです。
違いは本当にここだけなんです…。

ツメの三角形がジェルパッド(右)の方が大きい
高さがジェルパッド(右)の方が低い

三角形のツメの大きさの差はちゃんとはわかりませんが、高さに関してはTAC100純正パッドが4.12mm、ジェルパッドは3.76mmと0.36mmもの差がありました。

これではロックされないのも納得です…。
個体差なのか…オフィシャルに対応情報が載っていない事から本当に互換が無い仕様だったのか…流石にここまで大きさが違っていると組合わさらないですよね。

まあ、仕方がないので台座の樹脂パーツを移植する事にしました。(最悪この手が使えると思ったので、対応状況が分からない製品を買ったというのがある)

まずはTAC100純正パッドのスポンジ部分と樹脂の台座は両面テープでくっついているのでヒートガンを使って加熱、剥がしやすくしつつ、小型のヘラなど接着剤で貼られてる物を剥がすためのツールを使って剥がしていきます。

ジェルパッドの方も同様なのですが、耐熱性の高い接着剤が使われているのと接着面が柔らかい材質という事もあり、加熱が足りないとうまく剥がれず、加熱しすぎると剥がす時にビニールが伸びてしまうという問題があるので、加熱しすぎずしなさすぎず、慎重に剥がしていく必要があります。
二度とやりたくない。(両耳やるので2回やりましたけど…)

ジェルパッドを剥がしたら接着面を再度加熱してからTAC100の基部に貼り付けます。
柔らかいので貼り付け位置には気をつけながら、綺麗に貼っていきます。

これでTAC100にジェルパッドが付きました。
ジェルパッドにしても大きさの変化は無いので、折りたたみも問題なし。

という訳で、スポンジ部分を移植するという、とても面倒な事が起きましたがPeltor Sport Tactical 100 Electronic Hearing Protector by 3M(TAC100)へのジェルパッド取付作業は完了です。

手間は掛かりましたが装着感は期待通りで、やっぱりジェルパッドは良いな〜という印象。

ただし、冬場は純正パッドよりも冷えやすく、装着直後は冷たくて不快感がありますが、暫くすると体温で温まり、不快感は無くなります。

尚、遮音性能に関しては正直変化が分からないですね…(最大-1dbとの事ですし、体感出来る物では無いのかも)。

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