エボログ

14mm正ネジ・逆ネジ対応のMP5タイプ 3ラグハイダーを作りました

記事作成日:2022年3月15日

MP5の3ラグハイダーってPCC系の銃でもたまに採用されているのを見かける形状なんですが、エアソフトガン用では選択肢が殆ど無くて、CYMAなどのマズル着脱可能な製品を加工して使うか、VFCから出ている3ラグハイダー(何故か国内流通を殆ど見かけない)を使うか、APSのNoveske Space Invaderのマズルを使うか位の選択肢しか無い上に、どれもこれもマズル先端に14mmネジが付いており、形状的に微妙だったのでねじ切り無しのマズルを自分で作る事にしました。

光造形の3Dプリンターで出力、材質はサプレッサーの着脱やぶつけた時の衝撃にある程度耐えられるようにABSライクの高強度レジンを使っています。

RESIONE K タフレジン

何個か作って色々耐久テストを行いましたが、思いっきり叩きつけない限りは壊れる事は無さそうでした。
ただし、BB弾の直撃には耐える事が出来ず、初速80m/sの0.20gを1m先の距離から撃って割れました。

尚、14mmネジはアウターバレルの相性問題をなるべく低減する為に、若干凹凸を小さめに作っています。
このマズルを作って気づいた事なんですが、14mmネジと言ってもメーカーごとに0.1mm程度の誤差が存在する為、14mmネジドンピシャで出力すると取り付けられないアウターバレルが出てくるようですね…。

市販のフラッシュハイダーが妙に緩かったりする理由が分かりました。
ルーズに作らないと互換性保てないんですね。

尚、3ラグ部の寸法は東京マルイ 次世代電動ガン MP5A5から採寸していますが、細部のディテールは再現していません。

この材質の場合、窪みとか作るとそこが脆くなるので、シンプルな形状が一番強度高いです。

G&P SMG 9mmに取り付けるとこんな感じ。
尚、イモネジを使って緩みを防止する仕様ではないので、緩み防止用のOリングをがっつり潰す感じで増し締めして固定します。
増し締め用にモンキーレンチを噛ませる溝を設けているます。

MP5用のサイレンサー、MADBULL GEMTECH RAPTORII MP5サイレンサー(G01-015)の着脱も問題なし。
世代MP5でガタつかないように内径を調整しているので、このハイダーを使ってもドンピシャでした。

ノーマル状態のMADBULL GEMTECH RAPTORII MP5サイレンサーはMP5のマズルに対してかなりルーズな設計になっているので、調整しないとこのマズルを使ってもガタつきます。

とりあえず寸法や強度は問題無さそうだったので塗装しました。
インディーのパーカーシールで塗装し、右側のような見た目になりました。

G&P SMG 9mmに取り付けた時の見た目はこんな感じ。
別パーツ感を出したかったので、敢えてマットな黒色じゃ無くしたんですが、割といい感じになりました。

追って14mm逆ネジ版も作ってKingArms TWS 9mm GBB SBRに取り付けました。
奥まった位置に14mmネジが付いている為、3ラグの突起を掴んで回しましたが、一応壊れる事は無かったです。

サイレンサーを取り付けるとこんな感じ。

ダイカストでも何でも良いので金属製が欲しいですねぇ…。
チタン出力も検討はしたんですが、1個作るのに13000円程度掛かるので、それなら壊れたらすぐ作り治せるタフレジンの方が良いかなと思いこの仕様にしました。

需要の程は不明ですが、友人用に出力した分の余剰分(ごく少数)をBOOTHに掲載しました。

14mmネジ対応 MP5タイプ 3ラグハイダーを購入するhttps://evolutor.booth.pm/items/3720640