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苺屋オリジナル ハイキャパ 4.3 HPAカスタム、タイニィフェザー プライマリマガジンアダプター仕様のレビュー

記事作成日:2022年4月12日

Over kill@苺屋様より『タイニィフェザー』をお借りしたのでレビューしていきます。
こちらの製品は東京マルイ ハイキャパ 4.3をベースとしたカスタムガンで、軽量かつ高速に動作するスライドと外部ソースアダプターを組み合わせた、ハンドガンナー向けのカスタムガンになります。
全体的に軽量で、作動もスムーズでリコイルも少ないといった感じの、アジリティ重視って感じの仕様の製品ですね。

タイニィフェザーシリーズはハイキャパ4.3ベース(セミオート)と、ハイキャパ エクストリームベース(フルオート)の2種類がベースモデルとして存在、購入時のオプションで7インチスライド化させる事が可能な仕様となっています。
また、外部ソースアタッチメントとしてMonk Customs製のアタッチメントと、Primary Airsoft製のアタッチメントを選択する事が可能となっています。

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こちらの製品に使われているスライドは『ハイキャパ4.3/EX KRB158スライドセット』という名前で単体販売も行われています。
尚、スライドはKRB創研とOver kill@苺屋の共同製作となっています。

内容物の紹介

まずは商品の内容物の紹介です。
冒頭でも紹介しましたが、タイニィフェザーはハイキャパ4.3をベースにしたセミオートモデルと、ハイキャパ エクストリームをベースにしたフルオートモデルの2種類が存在しますが、今回お借りしたのはセミオートモデルの方になります。

カスタムされている箇所はスライド側のみで、グリップ側は全て東京マルイ純正となっています。

尚、スライドやブリーチなどは3Dプリントで作られており、材質はナイロンです。

付属のマガジンはこんな感じで、予めPrimary Airsoft製の外部ソースアタッチメントが装着された状態になっています。

タイニィフェザーの特徴として、非常に軽量である事が挙げられます。
銃本体が435g、マガジンが222gと合わせて657gとなっています。

タイニィフェザーのマガジンについて

タイニィフェザーには外部ソース化されているマガジンが同梱されており、Monk Customs製品とPrimary Airsoft製を選ぶ事が出来ます。
今回お借りしたものはPrimary Airsoftの外部ソース化アダプターで、こちらの製品は以前レビュー記事を書いていますので、アダプターについての詳細は過去記事をご参照下さい。


ただ、当時レビューした物から少し仕様が変わっており、マガジンのBB弾が通る所に挿し込むスペーサーが半透明になっていました。

今回レビューするにあたってサンプロ用の変換アタッチメントもお借りしたので、こちらを繋いでレビューしていきます。

今回はサンプロジェクト製の外部ソースレギュレーターを使用して検証を行っていきます。
最大吐出圧力が0.5MPa(±0.05MPa)の可変レギュレーターに、38gボンベを繋げています。
ホースは6mm。

このマガジンにはPrimary Airsoftの外部ソース化キットに加えてGURDER製の軽量アルミマガジンケース、MARUI HAI-CAPA 5.1 Alu. Magazine Caseが組み合わされています。
また、放出バルブにはLayLax NINE BALL HIGH BULLET VALVE NEO Rが採用されています。

カスタムスライドはもちろん、GURDERの軽量マガジンケースも全体の軽量化に大きな影響を与えているようです。

尚、今回検証にはスタンダード電動ガン M4用の多弾数マガジン(VFC製)を装着しています。

KRB158スライドを搭載したハイキャパ4.3の紹介

という訳で、銃の細部を見ていきます。
かなり特徴的なスライドが搭載されており、かなり肉抜きによる軽量化が施されている事が分かります。

このスライドは前側が固定されているタイプで、スライド後ろ側のみ後退します。
尚、スライドストップをオミットする、ショートストローク仕様になっているのでスライドストップは機能しません。(そもそも外部ソースマガジンを使用する時点でスライドストップの機能はオミットされる)

アウターバレル的なパーツは無く、インナーバレルがスライドの前側に固定される仕様になっている為、高い精度が期待出来ます。

マズルはこんな感じで、11mm正ネジが付いており、11mm正ネジ対応のトレーサーや11mm→14mmネジ変換などを噛ます事で、様々なマズルデバイスを取り付ける事が出来るようになります。
尚、今回はレビュー用に11mm正→14mm逆ネジの変換を同梱して頂きました。

フルオートトレーサーを取り付けるとこんな感じ。
本来は最近流行りのもっと小型なトレーサーを付けるべきなんでしょうけど、今手元に無いので東京マルイの最初期型を付けてます…。

XCORTECH XT301みたいなのなら最初から11mm正ネジ対応なので、直接取り付けられて良いかも知れません。

尚、受け側が3Dプリントという事もあり、アルミ系のサプレッサーやトレーサーなどならまだしも、500gをはるかに超えるようなあまりに重いマズルデバイスは付けない方が良いと思われます。
一応構造的にはシャーシで受け止める仕様なので、アウターバレルに取り付ける仕様に比べると強度も剛性も高いですが、無茶は禁物。
もっとも、この銃を使う人でそんな重たい物を付ける人は居ないと思いますが…。

スライド前側には158刻印が入ってます。

スライド上部の前側には20mmレールが付いており、各種光学サイトを搭載する事が出来るようになっています。
代わりにアイアンサイトは付いていません。

SUREHIT MASTER位のサイズであれば問題無く取り付ける事が出来ます。
こういう普通のドットサイトでも良いですが、東京マルイ マイクロプロサイトやHOLY WARRIOR Trijicon RMRレプリカ(樹脂バージョン)などの軽量さを売りにしている製品を乗せるのが相性が良い気がします。

スライド後ろ側はこんな感じで、穴だらけ。
ブリーチも見えています。

スライドを分離させて軽く中身を見ていきます。

まず、特徴的なのがこの二重リコイルスプリングで、線径が細くて柔らかいリコイルスプリングと線径が太くて硬いダンパーの二重構造になっています。
単に硬さの違うスプリングが付いているだけではなく、スプリングの巻き方向も変えているのがポイントです。
これにより、スプリング圧縮時にダンパー用のスプリングとリコイルスプリングが噛み合う心配が無い設計になっています。

リコイルスプリングガイドに搭載されている二重リコイルスプリング
右巻きのダンパーと左巻きのリコイルスプリング

スライドも軽量ですがブリーチも軽量ブリーチが組み込まれています。
ローディングノズルなどは東京マルイ純正です。

作動性と初速について

まず、作動性については正直驚きなレベルでリコイルが全然ありません。
もちろん無振動とかそういう訳では無いので、撃っている感覚は十分にあるのですが、感覚的にマルゼン ワルサーPPKとかよりも軽いリコイルで殆どブレません。
また、スライドの戻りも速いのでダブルタップもやりやすいです。

どの程度リコイルが違うのか、手元のハイキャパ4.3と比較してみます。
もっとも、このハイキャパ4.3はかなり色々弄っちゃってる状態なので、全然ノーマルとの比較にならないどころか比較するべきでは無いような真逆のコンセプトの仕様なんですが…。

ハンマーがバルブを叩く直前〜スライド後退〜スライド静止までを240fpsで撮影、GIFアニメーションにしてみました。
パワーソースは共に同じ状態です。
タイニィフェザーのスライドがどれだけ速く動いてリコイルが少ないか、分かりやすいと思います。

タイニィフェザー
ハイキャパ4.3

私の持っているハイキャパ4.3が1発撃つ間にタイニィフェザーは2発撃てるレベルで動きが良い事が分かります。
また、リコイルが少ないので、ダブルタップしても的から外しにくい仕様になっている事が分かります。
スライドが戻った時のバウンドも殆ど無いですね。

初速に関しても外部ソース化している事もあり、ガスガンとしてはかなり安定していますし、そのままでもジュール制限の厳しいインドアフィールドでも使える程度の健全な初速になっています。(東京マルイ 0.20g 樹脂弾で計測)

という訳で、タイニィフェザーのレビューは以上になります。
最近は機動力を活かしてハンドガンメインで使っている人も多いので、そういう人にはウケが良い製品なのかも知れません。

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