
東京マルイ新作のモダナイズドVSR、VSR-ONEを買ってきたので早速レビューします
記事作成日:2022年4月16日
東京マルイ新作、VSR-ONE ボルトアクションエアーライフルを買ってきたので、レビューしていきます。
とりあえずいつも通りの開封レビューで、内容物と外観の紹介と初速計測のみ行います。

尚、内部パーツに関しては追々分解レビュー記事にて紹介します。
東京マルイ No.15 VSR-ONE 18歳以上 ボルトアクションエアーライフル
説明書などの書類は箱の裏側に入っています。
取扱説明書とパーツリストが別紙になっている以外は特段変わった事は無いですね。


尚、パーツリストを見てみたところ、内部パーツの多くが従来型のVSR10系と同じである事が分かります。
VSR10 Gスペックのパーツをベースに、一部がVSR-ONE専用品になっている感じですね。

尚、シリンダーASSY(VONE-30)に関しては単品注文する事が出来ず、故障品との交換になるようです。
その他の付属品はこんな感じで、クリーニングロッドとM-LOKレールパネル3枚、BB弾、ボルトハンドルスリーブにかぶせるラバー、マズルキャップ、L字六角レンチです。

VSR-ONEの外観レビュー
という訳で、VSR-ONEを見ていきます。
VSR10ベースと言いつつ、もはや原型が残っていない位に色々カスタマイズされています。
また、全体的にマットな黒色で塗られており、塗装に関しても従来のVSR10系と変えてきているようです。


細部を見ていきます。
マズル部はこんな感じで、特徴的な形状のマズルになっています。
材質は樹脂で出来ており、14mm逆ネジに固定されています。


サプレッサーやトレーサーなどの一般的なエアソフトガン用のマズルデバイスの装着は問題なく行える仕様になっています。
インナーバレルはマズルギリギリの所まで伸びています。
プロスナイパーなどのアルミバレルではなく、Gスペックと同じ真鍮のようです。

Gスペックになって短くなったバレルですが、VSR-ONEでは更に短くなっています。

HOPレバーはVSRシリーズおなじみの横から操作する仕様ですが、HOP調節用のツマミが幅広な物になっています。

ストック前側の左右にはM-LOKスロットが付いており、通常サイズが3コマ、0.5サイズが1コマという配置になっており、M-LOKスロットの前にはQDスイベルホールが付いています。
尚、M-LOKスロットは全て樹脂で内側に金属の補強も無さそうですが、QDスイベルホールは金属製です。


ストック下部にはマグウェルを挟み込むような形でM-LOKスロットが前に1つ、後ろに2つ付いています。
こちらは金属製です。


おそらく左右のM-LOKスロットには負荷の少ないM-LOKカバーやライトなどを取り付ける想定なので、樹脂。
下部のM-LOKスロットにはバイポッドを取り付ける為に強度を高める為に金属になっているのかな?と思いました。
尚、M-LOKパネルを取り付けるとこんな感じ。
下部スロットと側面のスロットに取り付けています。

マガジンは従来型のVSR10と同じ感じもので装弾数30発。
マガジンリリースボタンを押すとマガジンが外せるのですが、マグウェル内側に板バネが付いており、マガジンキャッチを押すとマガジンが飛び出します。


飛び出すマガジンはこんな感じ。
マガジンが飛び出す事によってマガジン交換をよりスムーズに行う事が可能になります。
VSR-ONEのマガジンは飛び出す仕様。
— エボログの中の人@3Dプリント楽しい (@Evolutor_web) April 15, 2022
このカスタムをやってる人もいる位なので、デフォで搭載されてるのはいい改良点。 pic.twitter.com/EQC2UlA2tQ
これはVSR10のカスタムとしてもよく見かける物で、スプリングを入れたりヘアピンを入れたりと色々な方法で実装されていました。
それが標準で搭載されているのは良い改良だと思います。
アウターバレル根本とレシーバーには刻印が入っています。
VSR-ONEオリジナルな要素は無さそう。

レシーバー上部には20mmレールが付いており、Gスペックのような独自ピッチではなくピカティニーレール規格になっているので、より汎用性の高い仕様になっています。


尚、この20mmレールにはアイアンサイトも付いており、一応光学サイトを載せなくても狙えるようになっています。
これいる…?と思っちゃいますが、Gスペック発売時に「サイトが付いてないから狙えない」というクレームがあったという話を某お店の人から聞いたことがあります。


一応、フロントサイトとリアサイトには縦長の溝が付いているので、ここに白インクを流し込めばちょっと狙いやすくなるかも知れませんが、頬をストックにガッツリ押し付けて、視線をかなり下げて狙わないといけない位置にあるので、正直P90のアイアンサイト以上に狙いづらいです。

エジェクションポートはこんな感じ。
ボルトは従来品が銀色だったのが、黒色に変わっています。

尚、詳細は分解レビュー記事の方で触れますが、今までフルシリンダーだったのがVSR-ONEでは加速シリンダーになっています。
ボルトハンドル周りはこんな感じ。
VSR-ONEを購入するにあたって個人的に一番楽しみだったのがこの部分の仕様変更で、大型のボルトハンドルに変更されているのが特徴です。

Gスペックのボルトハンドルのデザインは個人的に好みでは無かったのですが、これはプロスナイパーモデルのボルトハンドルに大型のカバーが付いている仕様となっています。
実銃にもこういうカバーは存在するのですが、エアソフトガン用としてはかなり珍しいのでは無いでしょうか。

ボルトハンドルを上げるとこんな感じ。
期待通り、非常に操作性が高いボルトハンドルでした。

ボルトハンドルを引くとこんな感じ。
ボルトハンドルが操作しやすくなっただけで、引いた感触自体は従来型のVSR10と同じ感じ。

尚、「ショートストローク化されている」というレビューを見かけたので一応比較してみた所、ストローク量は従来のVSR10と同じでした。
シリンダーに対する変更点は前情報通り、加速シリンダーが付いている位のような気がします。

セーフティレバーは従来型と同じレバー式。
Fが射撃可能状態、Sが安全状態です。


トリガー形状もVSR-ONEで変わっています。
ストレートトリガーという訳では無いですが、従来品と比べるとかなり角度が浅くなっています。


尚、トリガーユニット自体はパーツリストを見る限り従来のVSR10と同じようなので、トリガーの形状が変わっただけのような印象です。
グリップも角度の浅いピストルグリップが付いています。
前側が窄んでいる細身なグリップで手の小さい人でも握りやすい形状になっていますが、手が大きい人は握りにくそうな気がします。


グリップを握るとこんな感じ。
個人的には割と好みな形状で、程よいサイズのシボも付いていて握りやすかったです。
尚、私はUS-Sサイズのグローブが丁度よい程度の大きさです。

尚、普通に握っても良いのですが、VSR-ONEにはサムレストが付いているので、親指を回り込まさずに握る事も可能です。
ピストルグリップを搭載しているボルトアクションライフルだとこの握り方の方がガク引き対策にもなり、安定した射撃が出来たりしますね。


ストックはこんな感じでシンプルな見た目の折りたたみストックが付いています。
このストックは伸縮機能などが付いていない、固定ストックです。

ストックのヒンジはこんな感じで結構大きいです。
上部のボタンを押す事でロックを解除し、ストックを折り曲げる事が出来ます。


尚、ヒンジ部の裏側(下側)にはQDスイベルホールが付いています。

折りたたまれたストックはストック側面に付いている突起がレシーバー側の穴に刺さる事で固定する仕様になっています。
折りたたまれたストックは圧入されているだけなので、戻す時はバットプレート側を引っ張るだけです。

そういえばアキュラシー・インターナショナル社製品の折りたたみストックもこういう仕様ですね。
バットプレートはシンプルなラバー製。
程よいグリップ力があり、案外悪くなかったです。

バットプレートは引っ張れば外す事が出来、中にL字レンチを収納する事が出来る仕様になっています。


箱出し状態の初速について
という訳で、箱出し状態の初速を見ていきます。(慣らしの為に2マガジン程度撃った後で計測)
検証に使用したBB弾は東京マルイ 0.20g樹脂弾です。
まずはHOP最低の状態での計測。
初速は80m/s前後辺りとかなり低め。


この状態からHOPを強くしていきます。
HOPレバーを1/4程度動かした状態で82m/sを少し超えた程度と、HOP最低の時と比べて初速が上がりました。


HOPレバーを真ん中まで持ってくるとほぼ最大初速になり、84m/s台に突入。
それだもだいぶ低いですがね…。


HOPレバーを3/4位の所まで持ってきても初速は落ちず、84m/s台。


最大HOPにするとこんな感じで、少し初速が落ち、83m/s後半〜84m/s前半になりました。
加速シリンダーによる高圧なエアーで撃ち出しているだけあって、HOPを強くした時の初速の低下は控えめなようです。


東京マルイの最近の製品は長物だと初速が94m/s位は出る印象があるのですが、VSR-ONEはかなり低めに設定されているようです。
これ、VSR-ONEの仕様上初速が出せなかったというより、意図的に下げているんじゃないでしょうか。
最近はフィールドのレギュレーションで0.20gでも初速90m/s未満指定の所が出てきたりしている(インドアフィールドや交戦距離が極端に短いCQB系フィールドで多い)ので、それに考慮した初速にしたのかな?と思いました。
VSR-ONEに関しては長距離狙撃用の銃というよりもCQBで使うための銃みたいなコンセプトの製品なので、敢えて初速を低めに設定しているような気がします。
ちなみに、0.28g(スペリオール 0.28g)使用時の最大初速は71m/s後半(0.72J)でした。

撃ってみて感じた事
とりあえず部屋撃ち程度で、飛距離やグルーピングなどは不明ですが、撃ち味だけ紹介します。
まず、根本的に従来のVSR10とかなり違っている印象がありました。
というのも、VSR10 プロスナイパーの発射音はボフッという感じのゆっくりピストンが前進してエアーをほぼほぼ使い切るような音、VSR10 G スペックに関してはサプレッサー未装着時は「パン!」と軽い破裂音があるもののそこまで煩い訳ではありませんでした。
更に、付属のサプレッサーを付ければ静かになりますからね。
しかし、VSR-ONEに関しては「パチン!!」と激しい破裂音が鳴ります。
これは加速シリンダーによってしっかり圧縮されたエアーと短いインナーバレルの組み合わせによって起こるものです。
Gスペックのようにサプレッサー付属というわけでも無いので、東京マルイ的にはこの仕様で使う物という想定なのではないか?と思いました。
この事から、VSR-ONEは従来のVSR10シリーズのように静かに狙い撃つ物では無さそうという事が分かります。
マズルに付いている14mm逆ネジも恐らくトレーサーを付けて使う想定の物なのではないでしょうか。
近年ではスポーツ系のプレイヤーだと短く切り詰めたVSR10にトレーサーを付けて使っているケースもよく見かけるようになったので、そういう層に向けて作られたVSR10なのだと個人的には思いました。
という訳で、東京マルイ VSR-ONEの開封レビューは以上になります。
とりあえず初速がかなり低めというのは注意が必要かも知れません。
逆に人によってはフィールドレギュレーションに合わせる為に初速を落とさなくて良くなったとも捉えれるので、賛否両論はありそうです。
とりあえず、箱出し時点の命中精度とかは他の方々が出してくれると思うので、とりあえず自分は分解しようと思います。
まあ、東京マルイ製品ですし、命中精度や飛距離に関して問題のあるような事は無いでしょうからね…。