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東京マルイ VSR-ONEのシリンダー内部を分解していきます(分解防止ピン破壊)

記事作成日:2022年4月19日

先日投稿したVSR-ONEの分解レビュー記事では触れなかったVSR-ONEのシリンダー内部を分解していきます。

VSR-ONEのシリンダーを分解するには、はめ殺しの分解防止ピンを破壊する必要があります。
まあ、VSRシリーズおなじみのヤツですね。

分解防止ピンを外すにはドリルでピンを完全に破壊する方法と、ピンの中央にねじ切りをして、ネジを差し込んで引っこ抜く方法の2通りがあるのですが、一番手っ取り早いのはピンの完全破壊です。

尚、当たり前ですが分解防止ピンを破壊する行為は推奨されず、普通に保証対象外になるでしょう。
万が一何かのトラブルが起きても自己責任です。

シリンダーを万力で固定、ピンの中央にセンターポンチを使って窪みを作ります。

後はドリルで削るだけ。
最初のうちは分解防止ピンだけが削られるので銀色の切り粉が出てきますが、ピンを完全に破壊したらシリンダーヘッドを削るので金色の切り粉が出てきます。
あまりに削りすぎるとノズルの穴まで達してしまうので、やりすぎ注意です。

削るべき量はほんの2ミリ程度なので、ボール盤を使っているのであればその程度削れば良いですし、手作業であれば予めドリルビットに印を付けておいて、その印以上は削らないように気をつけておけば良いと思います。

分解防止ピンを破壊したらシリンダーヘッドを外す為のレンチを使えるようになります。
自分はLayLax PSS PSS2 シリンダーオープナーに付いているスプリングピーンを1本抜いた状態で使っています。

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シリンダーヘッドを外したらピストン周りにアクセスする事が出来ます。

ピストンスプリングガイド、ピストンスプリング、ピストンはそれぞれこんな感じで、シリンダーヘッドもそうですがVSR10系から特に変化はありません。

ボルトハンドル周りも普通に後ろ側のネジを外すだけで分解出来ます。

VSR-ONEとVSR-10の違い

VSR-ONEとVSR10(比較にはプロスナイパー バージョンを使用)でパーツの違いがあるかを見ていきます。

シリンダーヘッドは全く同じ。
シリンダーに関してのみ、VSR−ONEでは色が黒色になっているのと加速シリンダーになっています。
尚、VSR10は穴からシリンダーの末端までの距離が98.5mm、VSR-ONEでは79.0mmになっていました。

ピストンのエアダンパーの長さなども全く同じですし、スプリングやスプリングガイドにも一切違いはありませんでした。
加速シリンダーやショートバレル化された事によってピストンスプリング位変わってるかな?とも思ったのですが、全く同じ長さ、ピッチ、線径の物が入っていました。
ピストンスプリングを入れ替えて初速チェックを行いましたが、初速の変化が無かったので完全に同じ物ですね。

尚、ピストンスプリングに関してはVSR10 プロスナイパーとVSR10 Gスペックで異なっているので、VSR-ONEとVSR10 Gスペックではスプリングが違っていると言えると思います。

尚、VSR-ONEのボルトハンドルに追加されたボルトハンドルの先端を大型化させるパーツですが、分解レビューで紹介した通りこちらはプロスナイパー/リアルショックバージョン用のボルトハンドルに被せる形で取り付けられています。

モナカ構造のパーツがねじで固定されている
VSR-ONEとVSR10 プロスナイパーのボルトハンドルは同じ

完全にVSR10のボルトハンドルに合わせて設計されているので、同じVSR10系であってもGスペックのボルトハンドルに取り付ける事は出来ません。

その代わり、プロスナイパー/リアルショックバージョンのボルトハンドルには取り付ける事が出来るので、私はVSR-ONEのボルトハンドルをボルトハンドルを交換したVSR10 Gスペックに取り付けました。

ちなみに、ネジ受けが樹脂に直接ねじ込むタイプなので、組み立ての際に気をつけないとネジを舐めてしまう可能性があります。
組立する際には締めつけトルクには注意した方が良いでしょう。

加速シリンダー以外に違っていた所?

個体差の可能性も高いので強いて挙げるなら…という程度なのですが、シリンダー内側のバリがほぼ無くなっていました。
完全に無くなっている訳ではなく、今までのVSR10のシリンダーに比べると綺麗になっているかな?といった程度ですが…。

これにより、ピストンやピストンスプリングガイドが削れにくくなっていました。
VSR10の時は100発程度撃ったら表面がザラザラのボロボロになっていたのですが、VSR-ONEではちょっとザラザラしてるかな?程度に留まっています。

加速シリンダーになった事によってバリ取りも行われるようになったのでしょうか。
それとも初期ロットだからなのか、単なる個体差による物なのか…。

VSR10はこのバリを取らないとどんどんピストンがどんどん削れていき、削れて粉になった樹脂がグリスと混ざってOリングを傷つけたりシリンダー内側を傷つけたりと、シリンダー内部がとても残念な事になるので、VSR-ONEで加速シリンダー化されるつでにここが改善されたのだとしたら嬉しい所ではあります。

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