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東京マルイ SAA.45 アーティラリー 5 1/2インチ ブラック エアーリボルバー プロを購入したのでレビューします

記事作成日:2022年4月21日

先日発売された東京マルイ製 エアーコッキングリボルバー、SAA.45 アーティラリー 5 1/2インチ ブラックをレビューしていきます。

対象年齢10歳以上用のエアーコッキングガンですが、メーカー希望小売価格が12800(税別)と対象年齢18歳以上用のガスブローバックハンドガン並の値段なのが話題になりましたが、10歳以上用の製品とは思えない程の様々なギミックが搭載されているのも特徴です。

『ブラック』と名前が付いている事から追々色違いも出たりするんでしょうかね。

今回はSAA本体と一緒に予備カートリッジも購入しておきました。

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東京マルイ SAA.45 アーティラリー 5 1/2インチ ブラックの内容物はこんな感じで、パッケージ裏面に説明書などが収まっており、SAA本体とカートリッジ6発、BB弾、HOP調整工具、クリーニングロッドなどが同梱されています。

HOP調節用の工具やBB弾、カートリッジは写真部分の箱の中に収まっています。

マズルキャップはかなり短い独特な物が付いています。
インナーバレルまで差し込まれる物ではなく、アウターバレルだけに引っかかる仕様のようです。

という訳で、東京マルイ SAA.45 アーティラリー 5 1/2インチ ブラック エアーリボルバー プロを紹介します。
こちらはColt製の45ロングコルトを用いるシングルアクション式リボルバー、シングルアクションアーミーの5.5インチモデル、通称アーティラリーを模した対象年齢10歳以上用のエアーコッキングハンドガンです。

バレル周りはこんな感じ。

マズルにはライフリングを模した凹凸が付いており、かなり奥まった位置にインナーバレルの先端が確認出来ます。

アウターバレルに対してインナーバレルが短いのは10歳以上用のジュール数(0.135J以内)に抑える為かも知れませんが、もしかしたら今後4.75インチのSAA シビリアンを出す可能性を考慮して、予めこのインナーバレル長さにしてたりするのかも知れません。
だとしたらアツいですねぇ。

バレル下部にはシリンダーに収まった弾薬を排出する為の、エジェクターロッドが付いています。
エジェクターロッド部は金属(亜鉛ダイカスト)で出来ています。

バレルに入っている刻印はこんな感じ。
側面には「COLT SINGLE ACTION ARMY.45」と、上部には「COLT’S PT.F.A,MFG. Co. HARTFORD CT. U.S.A」と入っています。

フロントサイトはこんな感じで、アウターバレル一体型の物になっています。

シリンダーの軸となっているピン、ベースピンは磁石がくっつくのでスチールのようです。

ハウジングやシリンダー周りはこんな感じで、シリンダーとチャンバーの間に可変HOPダイヤルが付いているのが東京マルイ SAAの特徴です。
これにより、10歳以上用製品であっても0.20gまでの重量に対応させる事が出来ています。

こちらの可変HOPダイヤルは付属の調整工具を使って行います。
側面から挿し込み、レンチのようにして回します。
時計回りに回す事でHOPが強くなり、反時計回りに回す事でHOPが弱くなります。

専用の調整工具
横から差し込んで回す

一応、この工具が無くても細いマイナスドライバーとかを使って回す事も出来ますが、指で回す事は出来ません。

ハウジング部の刻印はこんな感じで、左側には『PAT. SEPT. 19.1871 JULY 2.72 JAN.19.75』という文字とColtのロゴである跳ね馬が入れられています。
反対側には『TOKYO MARUI JAPAN ASGK』と入っています。

トリガー周りはこんな感じ。
こちらは恐らく亜鉛ダイカストで出来ており、SAA特有の左よりで短いトリガー形状がしっかり再現されていると思います。

トリガーガードはこんな感じ。
ここだけではありませんが、パーティングラインが目立つ所がちらほら見受けられます。

トリガー上部にはネジを模したセーフティスイッチが付いています。
パット見セーフティとは気づかないレベルに馴染んでいますが、赤矢印部分のネジを押す事でセーフティがONになり、反対側が飛び出すので、こちら側を押すとセーフティが解除されます。

ハウジング上部はこんな感じで、リアサイトが埋め込まれています。

サイトピクチャーはこんな感じ。
現行のアイアンサイトと比較してしまうとお世辞にも狙いやすい物ではありませんが、まあ普通に使えます。

ローディングゲートはこんな感じ。
内側にプランジャーが仕込まれているような感触があり、閉じた時と開いた時で「カチッ」とロックが掛かります。

負荷が掛かりそうなパーツは金属で出来ていると紹介しましたが、なぜかハンマーは樹脂で出来ていました。
ただし、フレームとは違う材質で出来ているのか、単なる塗装なのかは現段階では不明ですが、ここだけ色が灰色っぽい色味になっていました。

ハンマー上部はこんな感じで、細かな滑り止めのチェッカリングが入っています。

ハンマーダウン、ハーフコック、フルコック状態はそれぞれこのような感じ。
ハンマーダウン状態とフルコック状態ではシリンダーがロックされ回りませんが、ハーフコック状態であれば時計回りに自由に回す事が出来ます。

ハンマーダウン
ハーフコック
フルコック

ハンマーが衝突する面はかなりシンプルで、エアーの通り道がある事もあって完全に埋まっています。

ハンマーにはダミーのファイアリングが付いており、先端が丸められていて怪我をしにくい形状になっている他、押されるとピンは折りたたまれる仕様になっています。

これならうっかりハンマーとフレームの間に指を挟んでしまっても指に穴が開く心配は無さそうです。

尚、シリンダーとフレームの間はハンマーの動きと連動して気密を保ちつつカートリッジを押す為の突起が飛び出します。
これはハンマーダウン状態では飛び出した状態でハンマーをコックし始めると引っ込み、フルコック状態でまた飛び出します。

グリップはこんな感じ。
ここにも跳ね馬ロゴが入っています。

グリップ底部はこんな感じ。
グリップの左右もフレームも共に樹脂製ですが、質感が変えられている事が分かります。

グリップを握るとこんな感じ。
細身なグリップがとても握りやすいです。

東京マルイ SAA.45 専用カートリッジについて

東京マルイ SAA.45には45ロングコルトを模した専用カートリッジを使用します。
こちらのカートリッジは樹脂製ですが弾頭と薬莢部でしっかり色が塗り分けられているのと、光沢感もいい感じで割とクオリティの高い外観をしています。

弾頭にはBB弾を収める為の窪みが付いており、内側にはBB弾保持用のOリングが付いています。
プライマー側には「R-P 45 COLT」と刻印が入っています。

こちらは単なるカートリッジではなく、かなり独特なギミックが搭載されています。
それがこちらのプライマー側を押すことによって弾頭が飛び出す機能です。

この構造によってHOP UP搭載のリボルバータイプのエアソフトガンで度々問題になる躓きHOP問題を克服しています。

シリンダーの動きと連動した弾頭の動きを動画に撮ってみました(ちょっと分かりづらいですが…)

対象年齢10歳以上用の製品とは思えない高度なギミックだと思います。

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カートリッジの装填、排莢について

カートリッジを入れるにはハンマーをハーフコック状態にして、ローディングゲートを開けます。
ハンマーをハーフコックにする事によって、シリンダーが少し回転してローディングとシリンダーの穴の位置が合うようになるので、カートリッジを装填する事が出来ます。

カートリッジを装填したらシリンダーを時計回り方向に手動で回して、次の穴にカートリッジを入れます。
これを6回繰り返します。

前弾装填した状態だとこんな感じ(BB弾は入れていない状態)

カートリッジを排出するには装填時と同じくハンマーをハーフコック状態にしてローディングゲートを開けます。
その状態でエジェクターロッドを押す事で、ロッドがカートリッジを押し出します。

尚、カートリッジはシリンダーに対してそれなりにゆとりのある寸法なのでエジェクターロッドを使わなくても、逆さまにすればカートリッジは自重で落下します。

この辺りの操作は動画の方が分かりやすいと思ったので、撮った動画を紹介します。

尚、普通にハンマーを起こしてからトリガーを引く打ち方以外に、「ファニング」と呼ばれるトリガーを引きながらハンマーを起こして、そのままハンマーを離すという撃ち方も可能となっています。
この状態でも初速を測ってみましたが、ハンマーを起こしてから撃ってもファニングを使っても初速は同じ感じだったので、実用上の問題は無さそうな気がします。

10歳以上用のピストンスプリングの硬さなのでハンマーの操作もそこまで辛くはないです。

箱出し状態での初速について

という訳で、箱出し状態での初速を測っていきます。

検証に使用する弾は付属の銀色の弾(恐らく銀ダン付属の物と同じ)を使います。
一応測ってみた所、重量は0.111gでした。(どの弾を測っても0.11g台だった)
この弾、0.12gより軽かったんですね…。

BB弾を装填した状態の見た目はこんな感じ。

HOP最低、最大での初速はそれぞれこんな感じ。
HOPの強さによる初速の低下などは感じませんでしたが、そこまで安定している訳でも無さそうで、稀に高めな初速を出していました。

HOP最低
HOP最大

一応BB弾はなるべくカートリッジの奥までしっかり入れているのですが、微妙なテンションの掛かり具合による初速のブレの可能性がありそうです。
カートリッジにBB弾を入れるタイプの製品だとこの問題が必ずと言って良い程発生しますよね…。

尚、東京マルイ 0.20g 樹脂弾でもHOP最低状態と最大状態でそれぞれ計測してみました。
こちらもあからさまな初速の違いは出ませんでした。(初速ブレの数も同様)

ちなみに、BB弾の装填に関しては1発1発カートリッジに入れてからローディングゲートから装填するのも良いですが、前側からBBローダーを使って装填するのが一番速いです。


という訳で、東京マルイ SAA.45 アーティラリー 5 1/2インチ ブラック エアーリボルバー プロのレビューは以上になります。

同社製のエアーコッキングハンドガンの中ではダントツで高価な製品ですが、それ相応の出来栄えになり満足度の高い製品になっていると思います。
特に躓きHOPを解決する手段は革新的なのではないかと思われます。

また、今後のカラーバリエーションやバレル長違いなどのバリエーション展開にも期待が持てそうですし、この仕様のカートリッジが搭載された他のリボルバーシリーズの発売にも期待したいですね。

【4/22追記】 分解レビュー記事を投稿しました。
https://blog.evolutor.net/2022/04/22/tokyomarui-saa-disassembly/

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