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ラッピングツールや研磨剤、水平器にトルクレンチなどスコープ取り付け用工具が一式入ったWheelerスコープマウントキットコンボを買いました

記事作成日:2022年5月12日

この間トルクレンチを買ったばかりですが、やっぱりラッピングツールも欲しくなったのでWheeler製のスコープマウントキット、『Professional Scope Mounting Kit Combo Mounts ANY Scope 1″ or 30mm』を買いました。

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内容物は水平器2個、ネジロック剤、ラッピングツール用ハンドル、ラッピングツール用フレキシブルシャフト、ドライバービット、1インチ用ラッピングバーとアライメントツール、30mm用ラッピングバーとアライメントツール、研磨剤、トルクレンチ、説明書です。

説明書はこんな感じで付属品の使い方が一通り書かれています。
ざっくりですが、ラッピングのやり方についても掲載されています。

アライメントツールはこんな感じで1インチと30mmの両方が同梱。
先端が尖っている鉄製の杭みたいな形をしています。(めっちゃ重い)

ラッピングツールはこんな感じ。
こちらも1インチと30mmの両方があり、ハンドルをラッピングバーにねじ込んで使う仕様です。
コンパウンドの容量1オンス、粗さは220グリットのラッピング用コンパウンドとなっています。

ハンドルは中央と後ろ側にそれぞれ取り付けが可能です。

また、電動ドリルを使って作業をする為のアタッチメントも用意されており、いかにも作業が大雑把なアメリカらしさがあります。
コンパウンド付けてドリルを回すようで、マウントリングがめっちゃゴリゴリ削れそうなんですが、大丈夫なんでしょうか…。

トルクドライバーと付属のドライバービットはそれぞれこんな感じ。
ドライバービットは六角ソケット用のスクエアアダプター、T15トルクス、T20トルクス、3/32インチ六角、7/64インチ六角、5/32インチ六角、#10マイナス、#11マイナス、#32マイナス、マウントリング固定用の大型のマイナスドライバー、1/2インチx1/4インチソケットドライバーです。

このトルクドライバーは以前単品購入してレビュー記事にした製品と全く同じです。|
設定幅も同じで最大のトルクは65in/Lb±5%となっています。

水平器はオレンジ色の非常に感度の高い気泡管が入っており、裏面に磁石が付いており金属にくっついて固定される仕様になっています。
これでスコープ取り付け時に銃の水平やスコープの水平を確認する感じです。

ネジロック剤も同梱。
マウントリングのネジの緩み止めに使う感じですね。

という訳で、このラッピングツールを買うきっかけとなったマウントリングの紹介です。
30mmチューブに対応しているツーピースマウントリング、Vortex Riflescope Rings Pro Series、高さはミディアムハイ(1インチ)です。

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正直マウントリングに5万も6万も出したくないので、これくらいの価格帯(1〜2万円)のマウントリングを使いたいんです…。
どうしても欲しいモデルなら出しても良いんですが、マウントリングに関してはあんまり拘り無いですからね…。

内容物はマウントリング本体と予備のネジ、L字トルクスレンチです。

20mmレール取付部とマウントリング上部にはそれぞれ締め付けトルクが記されています。

20mmレール取付部はボルト2本止め。
反対側にはVortexのロゴが控えめなサイズで入っています。

マウントリングの上下を分離させるとこんな感じで、パット見エッジも綺麗に処理されており割と綺麗です。

普段ならそのまま取り付ける所なのですが、微妙にマイナス側にズレているようで30mmのチューブが微妙に入らなかったのです…。

コンマ数ミリ下に隙間が出る状態で固定、マウント内側の左右が狭い模様。

このまま強引にマウントリングを締め込むとスコープの左右が傷ついてしまう恐れがあったので、ラッピングツールを使って調整する事にしました。

本来はマウントの前後のズレを整えるツールですが、そもそもチューブ径より狭い寸法になっているマウントリングを整えるのに使っても良いかなと。

まず、マウントの締め込みトルクをトルクドライバーに設定してマウントリングをマウントベースに固定します。

一応アライメントツールを使ってマウントリングのズレも確認しておきました。
こう見ると割とズレてますね。
ぶっちゃけ、マウントベース側の問題もありそうですけど…。

という訳で、余分な所にコンパウンドが付着しないようにラップでレシーバー部をぐるぐる巻にしつつ、マウントリングにコンパウンドを少量塗ります。

続いて、ラッピングツールを取り付け、マウントリングのネジをラッピングツールが動かせる程度に締め込みます。
尚、マウントリングの精度が出ていて単にレシーバー側の前後のズレを修正するだけであれば、マウントリング下部のみで良いようですが、今回は上下共に寸法が怪しい感じだったので、上下共に削る事にしました。

後は前後に動かしたり回転させたりしながら削っていきます。
この際、変な方向に力を掛けすぎないように注意します。
無茶な力を掛けて変な風に削ってしまっては元も子もないので…。
また、削りすぎてもよくないので、削りすぎにも注意。

正直、初めての作業なのでまった加減が分からないので割と適当に削っていきました。

暫く動かしてみた結果、こんな感じに削れました。
写真は削り終わってコンパウンドをブレーキクリーナーで洗浄した後です。

アライメントツールを使ってチェックしてみた所、当初あったズレは完全に無くなっていました。
綺麗にツールの先端同士がくっつきます。

アライメントも問題なく、スコープも綺麗に取り付ける事が出来そうだったので、銃の水平を出した状態でスコープを取り付けていきました。

正直、この作業をするにあたって、メンテナンス用のライフルスタンドも欲しくなったりしましたが、まあこれはなんとかなるので買う事は無いと思います…。
流石にこれ以上めったに使わない道具を増やすのは…しかもでかいですし。

という訳で、ラッピングツールを使ってマウントの取り付けが完了しました。

ラッピングツール自体は安くはない物ですが、持っておいて損はないと思います。
スコープとか、年に何個も増える物ですからね。

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