Wheeler製トルクドライバー、F.A.T. Wrenchを購入しました
記事作成日:2022年1月19日
Wheelerのガンスミスツール、『F.A.T. Wrench® with 10 Bit Set』を買ってみました。
こちらは10個のドライバービットが同梱されているトルクドライバーで、日本で一般的なニュートンメーターではなく、インチポンド表記の物になります。
今回は主に光学サイトのマウントを締め込む為に購入したので、この仕様のトルクドライバーを選択しました。
元々トルクドライバー/トルクレンチは欲しいなと思っており、「そのうち買おう」思いながら何年も経ってしまいましたが、ようやく買いました。
別にどのメーカーの物でも良かったのですが、今回は実銃用の工具・治具類を作っている、Wheeler社製の物を買ってみました。
ちなみに私はトリガープルゲージもこのメーカーの物をつかってます。
箱が分割された状態で入っておりその中にドライバー、ドライバービット、説明書と校正証明書が入っています。
箱はヒンジ分が分離した状態なので連結させる必要があります。
箱はこんな感じで丸みを帯びた樹脂サイトです。
ドライバービットは10種類。
T20トルクス、T15トルクス、ビットホルダーと連結させる為のスクエアビット、3/32インチ六角、7/64インチ六角、5/32インチ六角、#10FBマイナス、#11FBマイナス、#32FBマイナス、608-712マイナスです。
とりあえずよくあるネジのサイズは一通り揃ってる感じ。
トルクレンチ本体はこんな感じ。
プリセット形と呼ばれるトルクドライバーのようで、本体側面に設定したトルクを確認出来る目盛りが付いており、反対側にはWheelerのロゴが入っています。
黄色い部分は樹脂、黒い部分はラバーとなっており、しっかりしたグリップ力があります。
ドライバビットは6.35mm六角シャンクに対応しているので、付属の10個だけではなく他社製品のビットを差し込む事も可能です。
私が普段使っているVESSELのビットをそのまま使う事が出来ます。
トルクを設定するにはドライバーのケツの部分を引っ張りながら回します。
+方向に回すとトルクが増え、−方向に回すと減ります。
トルクを増やしていくとドライバー側面の目盛りが増えていきます。
写真は20in-lbに設定した状態で、これで20in-lb以上のトルクが掛けられなくなります。
という訳で、実際の使用感を確認してみます。
今回使うのは先日レビュー記事を書いたSIG SAUER TANGO-MSR 1-6×24(SOT61000)に同梱されているワンピースマウントリング、30mm Aluminum 1.535″ ALPHA-MSR Cantilevered Mountです。
スコープのチューブを固定するリング分の締め込みトルクはマウントリングに記載されており、25in-lbとなっているので、その値にトルクドライバーを設定します。
尚、基本的に推奨トルクは説明書や公式のウェブサイトに記載されていたりしますし、マウントリングであれば基本的に20〜25in-lbが推奨トルクとなっているので、ざっくりそれ位に設定しておけば良いと思います。
後はネジを締め込んでいくのですが、マウントリングのネジは基本的に対角線上に締め込んでいくのが一般的です。
これらのネジを均等に締め込んでいくのがマウントリングを取り付ける上で重要です。
トルクレンチを購入した方が良いなと思ったきっかけの1つが、全てのネジを均等に締めこみたいと思った為でもあります。
多分規定トルクで締め込む事よりも、共通のトルクで締め込むという方が重要なんじゃないかと思いますね…。(もちろん、メーカー推奨のトルクで締め込んだ方が良いに越したことは無いですが)
締め込んでいくとこんな感じで、設定したトルクを超えるとカチッという音と共にドライバーの抵抗が無くなり、これ以上回す事ができなくなります。
ようやく手トルクから卒業します。 pic.twitter.com/cT1sGcJIVU
— エボログの中の人@3Dプリント楽しい (@Evolutor_web) January 14, 2022
という訳で、Wheelerの工具が増えました。
使用頻度はそんなに高くないとは思いますが、1個あると便利な工具だと思うのでとりあえず持っておいて損は無いでしょう。