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2500発1111円の格安バイオBB弾? DoubleBell バイオBB弾 0.28gと0.40gを買ってみた

記事作成日:2022年5月18日

また最近色々なメーカーのBB弾が増えてきましたが、エアソフトガンメーカーであるDoubleBellからもBB弾が発売され、今はAmazonで入手する事が可能となっています。

しかし、それらの弾は全て何でこんな値段なんだ?と思える程に安く、0.20gのバイオBB弾に至っては4000発899円ともはやプラ弾並の値段で販売されています。

1発単価0.22475円

という訳でこのDoubleBell製BB弾がどんなもんなのか気になったので、とりあえず0.28gと0.40gのバイオBB弾(共に2500発入りで1111円)を買ってみました。
できれば0.25gも買いたかったのですが、バイオBB弾が見当たらなかかったので0.28gと0.40gのみ購入しています。
尚、0.40gを選んだ理由は後述します。

パッケージには重量表記の下に「BIO」と書かれた緑色のシールが貼られているので、バイオBB弾と判別出来るようになっています。
尚、重量表記もシールなので袋自体は全ての弾で共通のようです。

裏面には色々書かれていますが、ここの表記を見る限り0.20g、0.23g、0.25g、0.28g、0.30g、0.32g、0.36g、0.40g、0.40gとものすごいバリエーションが存在する事が分かります。
正式な製品名はDOUBLE BELL Premium Grade Performance Airsoft BB Bulletsのようですね。

また、真球度や生分解性プラスチックなどに関するISOの基準をクリアしている旨の記載とテストを行なった会社名(第三者機関と思われる)の記載も入っています。

裏面にはパッケージ内のBB弾が半透明の窓から確認する事が出来る仕様になっています。
0.28gが白色、0.40gは黒色という感じですね。
Amazonの商品写真でもBB弾の色は確認可能なのですが、0.40gのこの黒色の雰囲気がちょっと「アレ?」と思ったので、買ってみた次第です。

袋の右上には空気穴が開けられています。
初期のZERO BASICバイオBB弾もどうようにパッケージに穴が空いていましたが、湿度の変化に弱いバイオBB弾のパッケージとしていかがなものなのか…色々疑問が浮かびます。
ともあれ、あまり長期間保管しておくのには適していなさそうなパッケージです。

パッケージ自体結構独特なデザインなのですが、ツマミを引っ張って封を切るというBB弾ではあまり馴染みのない開封方法でした。

袋の中身はこんな感じ。
左が0.28g、右が0.40gで、共にシリカゲルのような乾燥剤は入っていませんでした。
まあ、パッケージに穴空いてますしね…。

では早速0.40gで試したかった事をやりました。
それが「磁石にくっつくか?」のテストです。

昔は日本国内メーカーでも行われていた手法ですが、BB弾の重量を増す為に鉄粉を混ぜ込む事があり、海外では一部のメーカーで今でもそういうBB弾が作られていると聞いています。
この黒光りするBB弾はもしや?と思って0.40gを買ったのですが、案の定磁石にくっつくBB弾でした。
つまり、鉄入りですね。
尚、0.28gは磁石にくっつかない事と商品写真を見る限り0.36gも黒かった事から、やはり重量を増す為に金属を混ぜ込んでいるものと思われます。

金属製の弾である鉛弾やベアリング弾ではなく、ヘビーウェイト樹脂と同様に樹脂素材に鉄粉が混ぜられているタイプです。
昔で言うとデジコンのストレイトBB弾が有名だと思います。(昔はヘビーウェイト弾とも呼ばれていた)

尚、金属が素材に使われているBB弾は先述の通り昔は日本国内メーカーも製造・販売していましたが、色々な事情があった2006年度の銃刀法改正前後を堺に売られているのを見かけなくなりました。(ヤフオクとかメルカリなどではまだまだ見かけますけどね…)

別に銃刀法などにエアソフトガンで金属弾を撃ち出す事に関する明確な定義が存在する訳では無いのですが、業界的に金属製のBB弾を自主規制をしている雰囲気はあります。
まあ、DoubleBellは海外メーカーなのでそんな自主規制知ったことじゃ無いでしょうけどね。


という訳で、0.28gと0.40gの細部を見ていきます。
0.28gは光沢感が控えめで、くすんだ白色みたいな色をしています。表面はつるつる。
0.40gは光沢感が強いですが表面は少し凸凹しており、個体によってはガッツリ潰れている物もありました。

0.40gの特性が自分が知っているヘビーウェイト弾と同じなのであれば、圧力が掛かった時に簡単につぶれて凹むので、BB弾同士で潰し合っちゃったのかも知れません。

弾を真っ二つにして断面を見てみる

続いて、恒例の断面チェックです。
まずは0.28gから。

こちらは「パキン!」スムーズに割れ、あまり粘り気はありませんでした。
中は少しザラつきがありますが、気泡や色ムラみたいな物は確認出来ませんでした。

続いて0.40gです。
こちらは「グッ…パキン!」みたいな感じで、少し凹んだ後に割れる感触がありました。(割と割りやすい)
断面はキラキラとラメのような物が確認出来ました。(恐らく鉄粉)
また、暗い所と明るい所の色ムラもそれなりにあった事から、素材同士があまり綺麗に混ざっていないのかも知れません。

もっとも、黒色にする為の着色料も入っているはずなので、それによる色ムラかも知れませんが…。

加熱した時の変化について

BB弾をヒートガンで加熱した時にどう変化するのかを見ていきます。
結果は0.28gも0.40gもモンスターボール化しましたが、共にモンスターボール化するまでに結構時間を要しました。

例えば東京マルイやギャロップ、HITCALL、ZERO Basicなどの今まで同じテストを行なってきたバイオBB弾だと加熱して直ぐにワックスが剥がれ初め、直ぐにモンスターボール化したのですが、DoubleBellのバイオBB弾はそれらの弾の倍以上の時間を掛けて加熱してようやくモンスターボール化しました。

熱に強い…といえば聞こえが良いですが、バイオBB弾としてどうなのか、少々疑問でもあります。

BB弾の燃焼テスト

色々と見てきて、色々と気になってきたので久しぶりに燃焼テストを行う事にしました。
というか、妙に安い値段も気になったので、元々燃焼テストはやるつもりでいましたがね…。

これはBB弾がデンプン由来か石油由来かを調べる為の簡易的なテストで、これだけで確実にバイオBB弾かプラスチック弾かを見分ける事が出来る訳では無いのですが、日本国内で流通している一般的なバイオBB弾の素材であるPLAかどうかの判別は可能です。
PLAであれば激しく燃え上がる事は無く、煙もほぼ白い煙です。
一方プラスチック弾の場合は燃焼させるとしっかり燃え、刺激臭のある黒い煙を発生させます。

ただし、最近はP-Lifeのような非生分解性の石油由来のプラスチックを酸化させて分解させる、促進剤を混ぜ込んだバイオBB弾も登場している事から、このテストの確実性は損なわれています。
とは言え、P-Lifeを使ってこんなに安くBB弾を作れないと思うので、多分P-Lifeでは無いんじゃないかな…とも思ったりしています。(P-Lifeを使ったバイオBB弾は何が理由かは知らないですが、0.12gしか登場していない気がする)

という訳で、燃焼テストの結果はと言うと、0.28gに関しては黒煙+刺激臭
あと着火剤かよ?って位にしっかり火が燃え移りました。(数十秒は燃え続けてました)

こんなに激しく燃えるバイオBB弾は見たこと無いですね…はい…。(プラスチック弾ならこういう感じで燃える事ありますけど)
少なくとも、国内で一般的に売られているバイオBB弾とは異なる素材のように思えます。

尚、0.40gに関しては燃え移らないものの炙ると表面が赤くなるという一般的なBB弾ではまず見る事の出来ない現象が起きました。(金属が熱されて赤くなってる説)
写真を撮ろうと色々試したのですが、火を当てている間しか赤くならない事からうまく撮影できず…。

重量検証

とりあえずいつも通り、重量を測っていきます。
まずは0.28gから。

  1. 0.286g
  2. 0.291g
  3. 0.286g
  4. 0.285g
  5. 0.288g
  6. 0.284g
  7. 0.288g
  8. 0.290g
  9. 0.289g
  10. 0.283g

平均:0.287g
最大:0.291g
最低:0.283g
誤差:0.008g

0.28gより少し重めな弾が多いような感じで、重量誤差は0.008gと少し大きめな印象。
ただ、値段の安さが取り柄と考えると、これくらいの誤差は許容範囲内かも知れません。

続いて、0.40gの重量を測っていきます。

  1. 0.411g
  2. 0.413g
  3. 0.412g
  4. 0.413g
  5. 0.411g
  6. 0.412g
  7. 0.409g
  8. 0.409g
  9. 0.411g
  10. 0.410g

平均:0.4111g
最大:0.413g
最低:0.409g
誤差:0.004g

割と重量の誤差は少なめな印象がありました。
2500発で1111円という安さを考えるとかなり良い重量バランスのような印象に思えます。

BB弾の大きさテスト

最後に、いつも使っているKSC製のBBゲージを使って外径の分別を行う事にしたのですが、0.28gも0.40gも共に殆どの弾が5.98mmのゲージを通過せず、スムーズな分別作業が出来なかったので詳しい検証は断念。
尚、6.00mmを通過しなかった弾は見つからなかったので、5.98mm〜6.00mmと結構外径の大きめなBB弾である事が分かりました。

という訳で、DoubleBell バイオBB弾のレビューは以上になります。
とりあえず、本当にバイオBB弾なのか、成分が気になる所ですね…。

ちなみに昔、「100%環境に優しい」という謳い文句で販売されていたBB弾をレビューした事があるのですが、その弾もバイオBB弾っぽい感じがしなかったので、もしやこれも…?とちょっと疑問に思っています。

安いですがバイオBB弾必須のフィールドで使うのはやめた方が良い気がしますね…。
トラブルの原因になる可能性がありますし、何よりこういう弾が増えるとフィールド側がBB弾のメーカー指定とかを始めてもおかしくないです。(既に、レギュレーションでメーカー指定されているフィールドは存在します)

特に0.40gのような重量弾に関しては業界的に自主規制していると思われる金属混じりのBB弾なので、より一層扱いには注意が必要そうな印象があります。
というか、金属が混じってる時点で0.40gに関しては100%バイオBB弾とは言えないと思いますしね…。