エボログ

COLT M653タイプの電子トリガー搭載電動ガン、E&C 329Eを買いました。

記事作成日:2022年7月22日

自分の周りは今VFC M733がアツく、再入荷のタイミングで自分も買おうか悩んでいたのですが悩んでいる間にE&CからM653の電動ガンが発売されたので、E&C 329E COLT M653を買いました。

E&CってEastCraneの略なんですね
弾速チェックの結果は箱に貼られています。シリアルNOは000012。

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内容物はE&C 329E COLT M653本体とマガジン、説明書、カタログと非常にシンプルな内容。
BBローダーとかクリーニングロッドとかBB弾とかは入っていませんでした。

説明書は同社のM4系共通のようで、基本的な操作方法のみ記載されています。
分解図やパーツリストなども見当たりませんでした。

カタログはポスターみたいな感じになっており、同社の電動ガンシリーズが紹介されています。(両面印刷で、裏面にも載っています)

付属のマガジンについて

付属のマガジンはゼンマイ給弾方式の多弾数マガジンです。
いわゆるSTANAG マガジンの形状をしており、外装はスチールです。

上から給弾して、下のゼンマイを巻く仕様です。
装弾数300発です。

E&C 329E COLT M653の外観レビュー

という訳で、E&C 329E COLT M653を見ていきます。
COLT M653はざっくり言うとM16A1ベースの14.5インチバレル+伸縮ストックバージョンで、ハンドガードが短く全長はM4A1と同じになっています。
M16A1カービンとも呼ばれ、M4A1カービンの前世みたいな感じのモデルになります。

フラッシュハイダーはA1タイプのバードケージ。
アウターバレルの先端は14mm逆ネジになっており、フラッシュハイダーは下部からイモネジで締め付けられて固定されています。

A1バードケージハイダー
クラッシュワッシャーとOリングが付いている

SS109/M855弾が出る前のモデルなので、アウターバレルは全体が細いタイプとなっています。(M16A2のバレルよりも1mmちょい細い)

個人的にはこの細いバレルが割と好きなんですが、意外と選択肢が少ないのとフロントサイトも専用品になってしまうので、カスタムで再現しようとするとちょっとめんどくさいんですよね…。

フロントサイトはこんな感じ。
至って普通の着剣ラグ付きのオニギリで、下部のピン2本とスリングスイベルの内側に隠れているイモネジで固定されている、電動ガンでよくある固定方法となっているようです。

ハンドガードは細身な物が採用、デルタリングも円柱状の物になっています。
しっかり古い仕様のまま再現されていますね。

ただ、表面はザラザラとした肌触りで、材質はFRPっぽい感じがするのですが妙に柔らかいんですよね…(詳しくは後述)

ハンドガード内側のヒートスプレッダー/ヒートシンクは付いていません。
ガスチューブは付いているので、上部の放熱穴からガスチューブがチラ見します。

E&C 329E COLT M653は前配線でハンドガード内にバッテリーを収納する仕様になっています。
ハンドガードを外すにはデルタリングを押し下げる必要があるのですが、スプリングが非常に硬いのと渋い上に、真っ直ぐなので治具を使ってもかなり押し辛いです。

正直手で掴んでグッとやった方が楽でした。

ハンドガードを開くとアウターバレルに結束バンドで固定された配線とバッテリーコネクタ(タミヤミニコネクタ)と配線連結用の圧着端子が確認出来ます。
物理ヒューズは無さそうですが、FCU側にデジタルヒューズが付いているのかも知れません。

ハンドガードがXM177などと同じ細身なタイプなので、バッテリーも細めかつ短い物しか入りません。
最大でも1200mAh(頑張れば1400mAh程度も行けるかも?)セパレートタイプの3セルでしょう。

ストックチューブインサイズの7.4V 1000mAh LiPoでこれくらい

尚、ハンドガードはFRPのような感じで頑丈そうに見えるのですが、かなり粘り気が強いようで、軽く押しただけでグニっと歪みます。
普通にハンドガードを握って構えた時に「やらわらっ!」と思える程度にはふにゃふにゃしています。

ガタツキは無いんですがねぇ…。

レシーバーはこんな感じ。
固定キャリングハンドルでケースリフレクター無し、ボルトフォアードアシストノブ付きのA1レシーバーです。
もちろん、ストックチューブ側の強化リブもありません。

レシーバーの色はダークパーカーかブラックパーカーみたいな感じの色です。

ピボットピンとテイクダウンピンは反対側からネジで固定する仕様になっています。

刻印周りはこんな感じ。
M16A1より前のM16刻印になっているようです。
当時のローラー打刻ではあり得ない位に綺麗に入っていますが、まあこれは仕方がないでしょう…。
刻印のエッジが綺麗なので整形じゃなくてレーザー?っぽい?気がします。(整形だとしたらだいぶ綺麗)

右側のマグウェル周りはこんな感じで、Warningシールがここに貼られています。
マガジンキャッチの滑り止めが浅く、全体的に丸まっておりちょっと見た目がしょぼいです。

エジェクションポート周りはこんな感じ。
ケースリフレクターが無いのでスッキリしてます。

ダストカバーを閉じた状態
ダストカバーを開いた状態

チャージングハンドルを引くとダミーボルトが動き、オープン状態でロックされるのでHOP調節がやりやすいです。
チャンバーはSHSやAce1Armsなどのメーカーで発売されている物と似た形状のProWin系ドラム式樹脂チャンバーのようです。
HOPは無段階で調節する事が出来ます。

ボルトリリースボタンを押す事で、ダミーボルトが前進します。
構造はVFCやAPS、ICS、KingArmsなどで採用されているものと似たような感じのようです。

セレクターレバーの反対側は無刻印です。
旧レシーバーでもこっち側にセレクターの刻印が有る物と無い物があるみたいですが、どういう差なんでしょうかね…。

ボルトフォアードアシストノブは下側に伸びて押しやすくなっているタイプ、チャージングハンドルはオーソドックスな形状の物です。

トリガーガード下部に製品名とシリアルNOが入っています。
箱に記されていたシリアルNO(000012)とは一致していませんね。

グリップはフィンガーチャネル無しのA1グリップ
グリップ底部の蓋はヒートシンク付きで、モーター位置調整用のネジにはガッツリ接着剤が塗られているようです。

個体差もあると思いますが、自分の個体はモーター位置調整用ネジがガチガチに固定されており、一度熱してあげないと回す事が出来無さそうでした。

アイアンサイトはこんな感じ。
フロントサイトは上下に、リアサイトは左右に動かす事が出来るシンプルな物です。
リアサイトのピープホールは距離に応じて2段階に切り替える事が出来ます。

サイトピクチャーはこんな感じ。
まあ、普通ですね。

リアサイトの調整は側面のダイヤルを使って行います。
キャリングハンドルに入ってる刻印については全く詳しくないんですが、CとHと入ってます。

キャッスルナットは灰色で中央に引っ掛けレンチ用の窪みが付いているタイプです。

ストックはリブ付きの樹脂ストック。
ハンドガードと同じ材質のようで、これも結構柔らかいです。
特にロックレバーを操作した時にグニッと歪むのが気になりました。

ストックはなんと5ポジション。
ストック上部にポジション表記が付いている、最近のタイプのようです。

割といろんな所を頑張って再現している感じがするのに、何でストックチューブはこの仕様になってしまったのでしょうか…。

箱出し状態の作動性と初速を見ていきます

という訳で、箱出し状態での動作を見ていきます。
検証に使用したバッテリーはSAF 7.4V 1000mAh 25-50Cです。
XT30→タミヤミニコネクタの変換を付けて繋いでいます。

動作はこんな感じ。
それなりにギアノイズはあり立ち上がりが少し煩いですが、ギアのかみ合わせがめちゃくちゃ悪い感じではなく、ピニオンギアの位置調整次第では良くなりそうな気がします。

グリップの紹介時に書きましたが、モーター位置調整用のネジがガチガチに固められていたので、簡単には調整出来ませんでしたが…。

箱出し状態での初速と発射サイクルを見ていきます。
検証に使用した弾はHITCALL 0.20g バイオBB弾、バッテリーは変わらずSFAのLiPoバッテリーです。

HOP最低の状態が最大初速で85m/s〜86m/sといった感じ。
HOPを強くしていくと徐々に初速が下がっていき、最大HOPでは75m/s前後位まで落ちます。

発射サイクルは秒間12.9発。
フルオート時の初速のブレはあまり無さそうでした。

E&C製電子トリガーの設定について

最近のE&C製電動ガンには電子トリガーが標準で搭載されており、一応セレクターレバーの設定変更のみ行えるようになっています。

設定を行なうにはバッテリーを繋いだ状態でセミオートを1回撃ち、そのままトリガーを引き続けます
5秒以上引いてるとバイブレーションの音がなり始め、バイブレーション(前半がセミオートセレクター、後半がフルオートセレクターの射撃モード)によって現在の設定を教えてくれます。

トリガーを引く事によって設定が変わり、

  • 「ブッ、ブブブブブブ」がセミ/フル
  • 「ブッ、ブブブ」がセミ/3点バースト
  • 「ブブブ、ブブブブブブ」が3点バースト/フル
  • 「ブッ、ブッ」がセミ/セミ
  • 「ブブブ、ブブブ」が3点バースト/3点バースト

このループになっています。
前半の音がセミオートセレクターの設定、後半の音がフルオートセレクターの設定になります。

射撃モードを決定するには任意の所でセレクターレバーをAUTOに入れます。

例えばバイブレーションが「ブッ、ブブブ」と鳴っている時にセレクターレバーをAUTOに入れると、セミオートはセミオート、フルオートが3点バーストになります。

キャリングハンドルにBROWNELLS Retro AR15 キャリングハンドル 4倍スコープを取り付けてみた

E&C 329E COLT M653は単純に欲しいモデルであったというのもありますが、BROWNELLS Retro AR15 キャリングハンドル 4倍スコープを乗せるために購入したというのもあります。

なので、早速取り付けてみたのですが、ナットを締め込んでも結構ガタつきます…。
G&Pのキャリングハンドルは問題なく取り付けれたんですがね…。

スペーサーとか入れて調整する必要がありそうです。


という訳で、E&C 329E COLT M653の開封レビューは以上になります。
いつも通り、後日分解して記事と調整を行う予定です。

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