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コストパフォーマンスに優れたArcturus製ナイロンレシーバーシリーズの新作、AT-NY06シリーズのレビュー

記事作成日:2022年9月1日

三山商事株式会社様より『Arcturus Sword MOD1 Carbine 13.5″ AEG LITE ME』、Arcturus Sword MOD1 SBR 8″ AEG LITE ME』、Arcturus Karambit MOD1 PDW 5.5″ AEG LITE ME』のレビュー依頼を頂いたので、レビューしていきます。

こちらの製品は樹脂フレーム(ナイロンフレーム)を採用し、軽量さとコストパフォーマンスに優れたNYシリーズの新作になります。
NY06というシリーズ名になっており、特徴としては下記の通り。

  • 軽量樹脂ボディ
  • アンビ対応
  • マイクロスイッチ式のメカボックス
  • 新型のオリジナルデザインのストック・グリップ・マガジンを採用
  • MOSFET内蔵とハイトルクモーター採用(MEエディション)
Sword MOD1 Carbine 13.5″ AEG LITE ME
Sword MOD1 SBR 8″ AEG LITE ME
Karambit MOD1 PDW 5.5″ AEG LITE ME

これらの製品はシリーズ品という事もあり内容物は基本的に同じで製品本体の仕様も同じ箇所が多いので、基本的には1種類の写真を掲載し、差異のある部分のみそれぞれの製品を紹介していく事にします。

MEエディションについて

という訳で、製品レビューの前に当製品の特徴の1つであるMEエディションについて軽く説明します。

MEエディションはArcturus製品のグレードの1つで、MOSFETとネオジウム磁石が採用されたハイトルクモーターが標準搭載されているのが特徴になります。
尚、2022年9月現在はPP-19-01 Vityazと今回レビューするNY06シリーズだけがMEエディションとして存在しています。

MOSFETは高耐久性とコンパクトさを優先した設計で、機能としては接点保護のみとの事です。

モーターにはArcturus 23TPA(Turns per Armature)が採用されており、一般的な電動ガンの標準モーターと比べ、回転数をあまり上げずにトルクを高める方向に調整され、高い省電力性と発熱を抑える事が出来るモーターとなっています。
トルクアップの結果、同社製の非MEエディションに搭載されているモーターと比べてもセミオートのキレが向上しています。

実際、このモーターは以前同社のPP-19を弄った時に十分優秀な製品だと感じ、特に交換せずに使っていますが普通にいい感じに使えています。

尚、海外仕様であれば11.1Vバッテリーを使う事でトルクアップの効果を如実に体験する事が出来るものの、国内仕様ではメインスプリングが初速調整の為に柔らかくなっている為セミオート時のバーストやフルオート時のギアクラッシュを回避する為に日本仕様の製品では7.4Vバッテリーが推奨とされています。

海外版は11.1V推奨、国内版は7.4V推奨というのはよくある話しなので、こればかりは仕方がないですね。

内容物について

という訳で、本体のレビューをしていきます。

まず、内容物は3種とも基本的に同じで説明書、初速証明及び品質保証書、ステッカー、ノベルティグッズ類、変換コネクタ、クリーニングロッド、フロントサイト・リアサイト、銃本体とマガジンです。

説明書はこんな感じで、文字は英語ですがイラスト付きで分かりやすいです。
また、シリーズ共通の物のようで、仕様が違う箇所に関しては併記されています。

例えばモデルによってストックが違うので、バッテリーの挿入方法がそれぞれ記載

初速証明及び品質保証書に関しては製品ごとのシリアルNOで管理されており、個別の弾速計測の結果などが記載されています。
1つ1つチェックされている感じですね。
初速計測の結果を見てみると、Carbine 13.5″ AEG LITE MEとKarambit MOD1 PDW 5.5″がだいたい290f/s程度、Sword MOD1 SBR 8″が275f/s程度と、8インチモデルだけ少し初速が低いような感じでした。

ステッカーは銀色の台紙にメーカーロゴやSE、PE、MEと各エディションのロゴ、PP-19-01とAK12のステッカーが用意されています。

ノベルティグッズと変換コネクタはジッパー付きの袋に入っており、ディーンズ→ミニコネクタの変換アダプターとロゴが入っているコースター(?)は同じですが、ものによって布製のリストバンドかマグネットのどちらかが同梱されているようです。

布製のリストバンド(写真右)が付属
マグネット(写真右)が付属

ちなみにコースターの裏面は全てPP19-01でした。

クリーニングロッドは全種同じ長さの物が入っており、片側がティッシュなどを取り付ける為のクリーニング部品、反対側は詰まったBB弾を押し出す為の形状になっている普通のクリーニングロッドです。

フロントサイトとリアサイトは銃本体に取り付けられておらず、別になっています。
MAGPUL MBUS PROを模した樹脂製フリップアップサイトで、取り付け用のL字レンチも付属します。

付属のマガジンについて

NY06シリーズ付属のマガジンはArcturusオリジナルデザインのポリマーマガジンで、装弾数は140発/30発。
リアルカウント切り替えに対応したスプリング給弾方式のノーマルマガジンです。

側面には特徴的なレイアウトでシボ加工が施されており、前後にも滑り止めのチェッカリングが付いている、グリップ力高めなポリマーマガジンになっています。

給弾口側とマガジンバンパーはそれぞれこんな感じで、フォロワートップが赤色です。
マガジンバンパーはPTS EPMのような形状で、モノポッドとして使う事が出来るデザインになっています。

フォロワートップは空の状態で先端が少し飛び出すタイプで、チャンバー内に残るBB弾の数が少なくなる仕様となっています。

マガジン上部はこんな感じで、5.56×45の刻印が入っています。
この部分はMAGPUL Pマグっぽい感じですね。

また、BB弾を入れると側面に付いている半透明の窓から見えるので、残弾確認をする事が出来ます。
目盛りが20と30の2箇所があり、フォロワートップがラインの所に来ていたら残弾がその弾数になっている事が分かります。

残弾数30発の状態
※マガジン内の残弾数が30発という訳ではなく、後30発撃てるという状態

マガジン底部のボタンを押しながらマガジンバンパーを前側にスライドさせる事で、マガジンバンパーを外す事が可能です。
そのままインナーも抜く事が出来ます。

フォロワートップはマガジン内部で引っかかりにくい真ん中がひょうたんになっている3段仕様となっています。

リアルカウント(30発)切り替えレバーはこちら。
赤いボタンを押しながら『→30』の印の方向に動かす事でリアルカウント仕様にする事が出来ます。

尚、このリアルカウント切り替えレバーはマガジン内の装弾数がリアルカウントになるだけで、実際は数発チャンバーに残ってしまうので当製品での実際の発射可能弾数は27〜28発程度でした。
他のスタンダード電動ガン系リアルカウントマガジンも同様なので、そういう物なのだと思います。

外観レビュー

という訳で、AT-NY06シリーズの外観を見ていきます。
今回お借りした『Arcturus Sword MOD1 Carbine 13.5″ AEG LITE ME』、『Arcturus Sword MOD1 SBR 8″ AEG LITE ME』、『Arcturus Karambit MOD1 PDW 5.5″ AEG LITE ME』の3製品はそれぞれバレルやハンドガードの長さ違いに加え、Karambit MOD1 PDW 5.5″に関してはストックの形状も違っています。

Arcturus Sword MOD1 Carbine 13.5″ AEG LITE ME

バレル長が一番長いのがこのArcturus Sword MOD1 Carbine 13.5″ AEG LITE MEです。
製品名にもある通りバレル長は13.5インチ、ストックには伸縮ストックが付いています。
長いですが、重量が2280gと比較的軽量なのが特徴です。

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Arcturus Sword MOD1 SBR 8″ AEG LITE ME

MOD1 SBRは8インチと短めのバレル長になっています。
取り回しがしやすく、個人的にはAR15系はこれくらいの長さが好きです。
重量は13.5インチよりも軽量な2130gです。

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Arcturus Karambit MOD1 PDW 5.5″ AEG LITE ME

最も短いのがこのMOD1 PDW 5.5″です。
5.5インチバレルが付いており、それに合わせてハンドガードも非常に短い物が付いています。
また、ストックは他モデルと異なりPDWストックが付いています。
今回お借りした製品の中では一番軽い、2070gとなっています。

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それでは細部を見ていきます。
冒頭でも書きましたが仕様が異なる部分のみ個別に紹介し、同じ仕様の部分はSword MOD1 Carbine 13.5″の写真を使って紹介していきます。

フラッシュハイダーはSword MOD1 Carbine 13.5″だけ異なっており、三股のフラッシュハイダーが付いています。
14mm逆ネジで付いており、固定は下部からのイモネジが締め込まれています。

Sword MOD1 SBR 8″とKarambit MOD1 PDW 5.5″はSLR RifleworksのSynergy Linear Hybrid Compに似た形状のフラッシュハイダーが付いており、共にハンドガード内に埋まった形になっています。
ハンドガードの内径とハイダーの外径のバランスが良く、見た目のまとまりも良いですね。
これらも14mm逆ネジ+イモネジ固定です。

3つのモデル全てハンドガードのデザインは同じで全てアルミ製ですが、長さが異なっています。
全てフリーフローとのM-LOKハンドガードで、上面のみ20mmレールになっています。
M-LOKのポートは45度の面にも付いており、数はSword MOD1 Carbine 13.5″は49個、Sword MOD1 SBR 8″は21個+0.5スロットの物が4個、Karambit MOD1 PDW 5.5″は14個となっています。

また、Sword MOD1 Carbine 13.5″とSword MOD1 SBR 8″にはQDスイベルホールが付いていますが、Karambit MOD1 PDW 5.5″には付いていません。

M-LOKの穴からアウターバレルやガスブロック、ガスチューブなどを確認する事が出来ます。
尚、アウターバレルに関してはSword MOD1 Carbine 13.5″のみ凹凸が付いているタイプで、Sword MOD1 SBR 8″とKarambit MOD1 PDW 5.5″は真っ直ぐなブルバレルデザインの物が付いています。

Sword MOD1 Carbine 13.5″
Sword MOD1 SBR 8″
Karambit MOD1 PDW 5.5″

尚、ガスブロックが配置されている場所のM-LOKポートは使えなくなる可能性があるので注意が必要です。

圧入する形で固定するようなM-LOKカバーや、ナットが薄いタイプのM-LOK製品なら使える物もあるかも知れませんが、基本的には使えないと思った方が良いと思います。
ガスブロックはSword MOD1 Carbine 13.5″が前から4コマ目、Sword MOD1 SBR 8″とKarambit MOD1 PDW 5.5″は前から2コマ目にガスブロックが配置されています。

上面の20mmレールはピカティニー規格で窪みの所に16から始まる数字が入っています。

ハンドガード根本はこんな感じで、側面からクランプする事で固定している仕様となっています。
また、ハンドガード左側面にはArcturusのロゴとCAL. 6mm BBの表記、シリアルNOが入っています。
弾速証明書に記載されているシリアルNOと一致するので、ここのシリアルNOで製品を管理しているようです。

レシーバーはこんな感じでアッパーレシーバー、ロアレシーバー共に無刻印のポリマー製です。
ロアレシーバーはNOVESKE GEN4タイプ、アッパーレシーバーはVOLTORタイプといった感じで、シンプルなAR15レシーバーとは異なる、特徴的な形状の物になっています。
また、ボルトリリースボタンやマガジンキャッチ、セレクーレバーなどの色はグレーになっています。

樹脂レシーバーと言えば柔らかくて撓んでしまうという問題がありがちですが、Arcturusのレシーバーは結構固めな素材なおかげか力を掛けて構えても気になるような撓みはありません。

もちろん、金属製のレシーバーに比べると剛性は劣りますが、軽さとコストパフォーマンスを売りにしている製品なので、そう考えると十分な剛性はあると思います。

尚、Karambit MOD1 PDW 5.5″に関しては縮められたワイヤーストックがレシーバー上に配置されます。

マグウェル内側と純正マガジンを挿した状態はそれぞれこんな感じ。
内側はかなりツルツルしておりマガジンの抜き差しはかなりスムーズに行なう事が出来ます。

ボルトリリースボタンはライブで、形状は普通のAR15形状。
マガジンキャッチはCMMG風デザインのアンビマガジンキャッチが付いています。

エジェクションポートはこんな感じで、特に気になる事も無い普通の形状です。
ポートカバーやダミーボルトなどはスチールで出来ており、プレス加工で凹凸が作られているようです。

チャージングハンドルを引く事でダミーボルトが後退し、ボルトキャッチが掛かります。
チャンバーはドラム式の樹脂製HOP-UPチャンバーが採用されており、ドラムを下方向に回す事でHOPを強くする事が出来ます。
尚、ドラムは無段階調節が可能です。

ボルトリリースボタンは右側にも付いているアンビタイプで、KACやNOVESKEっぽい形状のボタンが付いています。
レシーバーがNOVESKE GEN4っぽいので、それを意識してそうな気がします。

右側のボルトリリースボタンとマガジンキャッチボタンはこんな感じ。
マガジンキャッチボタンは電動ガンでは珍しいリアル方式の固定方法です。(ボタン側からネジ固定ではなく、マガジンキャッチを回して固定する仕様)

セレクターレバーもアンビ仕様で、若干ではありますが各ポジションでプランジャーによるクリック感があります。
動きはスムーズですがVFCと同じ感じの連動させる為のギアが回る感触があるので、好みは分かれそうな印象があります。
セーフ、セミ、フルはアイコンになっています。

トリガーは穴が3つ空いているストレートトリガーが採用されています。
好みが分かれそうな形状ではありますが、個人的には割と引きやすいのでこの形状は好きです。
また、トリガーガードはレシーバー一体型なので普通のAR15用レシーバーのように交換したりする事は出来ません。

マイクロスイッチメカボックスが採用されている事もあり、トリガーフィーリングが少し独特です。
最初のうちは非常に軽く、ある程度引くと重くなり、重くなったタイミングで更に引くと「カチッ」とスイッチが押される感触と音が鳴ります。
感触から察するに大型のマイクロスイッチが入っているような気がします。

無負荷状態
マイクロスイッチが押される直前
(このタイミングでトリガーが重くなる)
限界までトリガーを引いた状態

グリップはこんな感じで、Arcturusオリジナルデザインの物が付いています。
見た目はMAGPULとBCMを足して割ったようなデザインで、大型のビーバーテールや程よい丸みもあって握りやすいグリップです。
グリップ底部にはモーター位置調整用のネジが付いています。

ケースリフレクターやボルトフォアードアシストノブ周りはこんな感じでVOLTORっぽい形状になっています。

チャージングハンドルはシンプルなAR15形状をしています。
ロック解除レバーに滑り止めのチェッカリングなども無くツルッとしています。

Sword MOD1 Carbine 13.5″とSword MOD1 SBR 8″に関してはCQDスタイルのスリングスイベル付きエンドプレートが付いています。

Karambit MOD1 PDW 5.5″のみエンドプレートは無く、PDWストックがレシーバーに直付けされています。

Sword MOD1 Carbine 13.5″とSword MOD1 SBR 8″のストックはArcturusオリジナルデザインの物が付いており、バッテリー収納スペースも兼ねています。

ストックを伸び縮みさせるとこんな感じで、縮めた状態だとストック根本から約22.5mmの長さ、限界まで伸ばした状態では約31.5mmの長さになります。

ストックを縮めた状態
ストックを伸ばした状態

ストックのロックレバーはこんな感じで、レバーを押しながらストックを前後に動かす仕様です。

ストック後部にはQDスイベルホールが付いています。
尚、スイベルホール内側は金属になっておりしっかり補強されています。

ストック上部にはLMTストック程度の膨らみがあり、チークピース代わりに使う事が出来ます。
尚、この膨らみの内側はバッテリー収納スペースになっています。

バットプレートはラバーで出来ており、滑り止めのチェッカリングが付いています。
また、バットプレート上部にはArcturusのロゴが入っています。

バットプレート真ん中のツマミはバットプレートのロック機構になっており、90度回転させた状態でバットプレートを引っ張るとバットプレートを開き、バッテリーを収納出来るようになります。

ワンタッチでバッテリースペースにアクセス出来るのはとても便利なのですが、ストックチューブ後部にキャップが付いており、これを外さないと配線やコネクタにアクセスする事が出来ないので一旦ストックを外し、キャップを外しました。
バッテリーコネクタはディーンズコネクタ、配線はテフロンコードになっています。

外したキャップは戻す必要無いと思うので、外したままで問題無いと思います。

FETが標準で搭載されていますが、物理ヒューズは搭載されていないようです。

尚、ストックは等間隔の6ポジション仕様です。

Sword MOD1 Carbine 13.5″とSword MOD1 SBR 8″のストックに入るバッテリーは一般的な長めのストックチューブインサイズです。
ストックの左右にもセルを収納する事が可能なので、最大で3セル三股の11.1V LiPoバッテリーを収納する事が出来ます。(ストック右、左、ストックチューブにそれぞれ1セルずつ収納)

Karambit MOD1 PDW 5.5″にはMAXIMAっぽい見た目のPDWストック(ボタンやパイプ部分以外は全てポリマー)が付いています。
色々アレンジされているのでMAXIMAタイプという訳では無いですがデザインする上で意識はしているとは思います。

ストック根本にはQDスイベルホールが左右に付いています。
QDスイベルホール部は金属で補強されています。

バットプレートはこんな感じで、六角形の滑り止めが付いています。

ロックレバーはストック根本下部に付いていますが、これはストックを縮める時に使う物です。
伸ばす時は単にバットプレート側を引っ張るだけで伸ばす事が出来ます。

ストックを縮めた時と伸ばした時の長さはこんな感じで、縮めた状態では約14.5mm、伸ばした状態では約25.5mmです。

また、PDWストックとしては珍しくストックポジションが6ポジションもあります。
PDWストックだと大体2ポジションか3ポジションが多いのですがね…。

チューブ部分の後ろ側を回す事でバッテリーを収納します。
尚、この部分はストックを伸ばした状態でないと外す事が出来ません。

バッテリーコネクタは他シリーズと同じディーンズコネクタが採用されており、FETも付いています。
物理ヒューズはありません。
また、奥の方にスプリングガイドを抑える為のボルトが確認出来るのですが、これの形状がE&LのM4に採用されていた物にそっくりです。

PDWストックといえばバッテリーサイズがボトルネックになるのですが、長めのチューブ+レシーバー側にもスペースが確保されている事から1000mAh程度のサイズまでであれば入れる事が可能です。
配線の長さや変換コネクターとかを使った場合は配線の取り回しをうまいこと考えないといけないと思いますが…。

箱出し状態での作動性について

という訳で、箱出し状態での動作を見ていきます。

使うバッテリーは条件を合わせる為に、Karambit MOD1 PDW 5.5″でも入れる事が出来るサイズの7.4V 1000mAh(SFA 7.4V 1000mAh 25-50C)にしました。
ディーンズ→XT60→XT30と変換コネクタを組み合わせて繋いでいます。

基本的な内部パーツは同じですが、使用されているスプリングが異なる影響もあってか作動性に差が生まれているので、Sword MOD1 Carbine 13.5″、Sword MOD1 SBR 8″、Karambit MOD1 PDW 5.5″の順番でセミ・フルの様子を撮影しています。

ざっくり、発射音はSword MOD1 Carbine 13.5″<Sword MOD1 SBR 8″<Karambit MOD1 PDW 5.5″という感じで、セミオートのレスポンスやフルオートのサイクルに関してはSword MOD1 Carbine 13.5″>Sword MOD1 SBR 8″≒Karambit MOD1 PDW 5.5″のような感じでした。

ギアノイズはそれなりにありますが、海外製電動ガンとしては普通な感じがします。
また、動画で見るとSword MOD1 Carbine 13.5″が一番煩く聞こえますが、それ以外のモデルは発射音でかき消されているだけなので、実際のギアノイズは全モデルでほぼ同じです。

箱出し状態での初速と発射サイクルについて

箱出し状態での初速と発射サイクルを見ていきます。
バッテリーは動作テストに使ったのと同じ、SFA 7.4V 1000mAh 25-50C。
BB弾はHITCALL 0.20g バイオBB弾を使いました。

Arcturus Sword MOD1 Carbine 13.5″の初速と発射サイクル

という訳で、まずはSword MOD1 Carbine 13.5″から見ていきます。
最大初速はHOP最低の状態で、HOPを強くしていくと初速が下がっていきます。
またHOPが少ない状態よりもHOPを強くした方が初速が安定するような印象がありました。

発射サイクルは秒間13.5発、フルオートを使うとセミオートの時よりも初速が1m/s程度下がった状態になるようです。

安全マージンを考慮した結果なのか、割と低めに設定されているようです。

Arcturus Sword MOD1 SBR 8″

続いて、Sword MOD1 SBR 8″の初速とサイクルです。
こちらも13.5インチと同様にHOP最低の状態が最大初速で、HOPを強くすると初速が下がるのは変わらないのですがHOP最低の状態でもそれなりに初速は安定しています。
尚、13.5インチと同様にHOP最低が最大初速なのですが、13.5インチの物よりも少し低めです。

発射サイクルは12.7発と13.5インチの物よりも少し低めという結果になりました。
また、13.5インチの時はフルオートの初速がセミオートの時よりも低かったのですが、こちらは変化無しでした。

Arcturus Karambit MOD1 PDW 5.5″

最後にKarambit MOD1 PDW 5.5″です。
こちらはHOP最低の状態の初速が低く、HOPを強くしていくと初速が上がっていきます。
最大初速は92m/s程度で、それ以上HOPを強くすると初速が下がっていきます。

初速の変動としてはいわゆる流速チューンと同じですね。

発射サイクルは8インチモデルよりも少しだけ速い秒間13発でした。
初速はセミオートの時と変化無し。

実際の初速結果を見る限り、弾速証明書の初速はノンHOPの物で計測されているようですね。
ほぼほぼ証明書通りの初速になっていました。


という訳で、Arcturusのナイロンレシーバーシリーズ、AT-NY06シリーズのレビューは以上になります。

3万円以下という入門用電動ガンとしては非常に手頃な価格帯ですし、軽量でもそれなりに高い剛性があるナイロンレシーバーも魅力の1つですね。

予め色々カスタムされているような状態の見た目なので、このデザインが気に入ったのなら外装カスタムのコストも抑えられそうです。

箱出し状態での初速や作動性を見る限り性能としては決して高い物では無いですが、過去にこれよりもしょぼい箱出し性能の物を、箱出し状態でサバゲーに持っていって使って一応戦えたので、この製品もそのままで使えると思います。
自分が使うなら、ちょっと初速の調整と内部のバランス調整はやりたい所ではありますが…。

当記事はファーストインプレッションという事で付属品や外観のレビュー、箱出し状態での作動性や初速について紹介させて頂きましたが、今後分解レビューカスタムなどもやって良いとの事でしたので、引き続き色々と記事を公開していく予定になります。

分解レビューの前に箱出し状態での弾の飛び具合やグルーピング計測を行なう予定です。

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