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Arcturus AT-NY06シリーズ(Sword MOD1 Carbine 13.5″/Sword MOD1 SBR 8″/Karambit MOD1 PDW 5.5″)のグルーピング検証
記事作成日:2022年9月13日
先日開封レビューを行ったArcturus(アークタウラス)製ナイロンレシーバー電動ガン、NY06シリーズをシューティングレンジに持っていってグルーピング検証を行ってみました。
NY06シリーズはハイトルクモーターとFET、マイクロスイッチを標準搭載したMEエディションの新作で、レシーバーに軽量なナイロンを採用、価格帯を抑えたモデルとなっています。
検証する製品は三山商事株式会社様よりお借りした『Arcturus Sword MOD1 Carbine 13.5″ AEG LITE ME』、『Arcturus Sword MOD1 SBR 8″ AEG LITE ME』、『Arcturus Karambit MOD1 PDW 5.5″ AEG LITE ME』の3製品です。
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NOVEL ARMS ABSOLUTE 1624 IR CQB ショートスコープを取り付け、シューティングレンジに置いてあったレスト台を使って射撃を行っています。
尚、私はレスト台に銃をガッチリ固定した撃ち方が苦手なので、レスト台は前後を逆にして使っています。
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シューティングレンジはいつもグルーピング検証で使用しているDEFCON1のシューティングレンジ。
銃口から約22mの距離にターゲットがあります。
検証で使用したBB弾はHITCALL 0.20g バイオBB弾と、HITCALL 0.25g バイオBB弾の2種類です。
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0.25gを使っている時点で「これ以上HOPを強くしたら弾詰まりしそう」と感じる事があったので、0.28gでの検証は行っていません。
箱出しの電動ガンをサバゲーで使う場合は0.20gと0.25gを使うのが一般的だと思いますしね…。
尚、バッテリーはSFA 7.4V 1000mAh 25-50Cを使用。
HOP-UPの量は弾の浮き上がりを抑え、概ね真っ直ぐ飛んでいるような弾道になるよう調整した状態での検証となります。
また、グルーピングはセミオートで10発連続射撃での結果を紹介しています。
フルオート時は4〜6発程度のバースト射撃を40発程度行った結果を紹介しています。
Arcturus Sword MOD1 Carbine 13.5″ AEG LITE MEのグルーピング検証
NY-06シリーズの中で最もバレル長のあるArcturus Sword MOD1 Carbine 13.5″の検証です。
箱出し状態での初速はHOP最低の状態が最大で、その状態でも0.20gで87m/s〜89m/s程度と比較的低めに調整されている製品となっています。
また、HOPを強くすると初速が下がっていきます。
0.20gでのグルーピング検証
0.20gを使った状態で100mm前後と、箱出し性能としてはかなり良い結果が出ました。
何度か計測を行いましたが、広がっても120mm未満に収まっていたので、海外製電動ガンの箱出し性能としてはかなり良い部類ではないか?という印象でした。
着弾時のジュール数は0.12J。
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ただし大きく散ってしまう条件もあり、それは銃をしっかり構える為に強く抑えるように構えた場合です。
ナイロンレシーバーの弊害なのだと思いますが、ハンドガードに対して強い力を掛けると銃身が曲がってしまう(恐らくレシーバーの基部から曲がる)ようで力を加えて撃つと一定以上の力が掛かった時に着弾点が大きく逸れてしまいます。
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レスト撃ちをやっていると無意識にやってしまう事なので、力を掛けないように意識をしながら撃つ必要がありました。
サバゲーで使う場合もハンドガードに強い力を掛けずに使ったり、マグウェルを握るなどして対策を講じる必要がありそうな気がします。
まあ、こればかりは仕方がないでしょうね…。
今まで使ってきたナイロンレシーバーの製品もどうようの問題がありましたし、Arcturus Sword MOD1 Carbine 13.5″は特にバレルが長い為、歪みの影響を特に大きく受けるのだと思われます。
尚、フルオートのグルーピングはこんな感じになりました。
フルオートでも大きなフライヤーもドロップも無く、比較的まとまっていると思います。
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0.25gでのグルーピング検証
0.25gも0.20gと同様に100mm程度にまとまっていました。
ただ、0.20gの時以上に力の掛け方による弾道のブレが気になる事が多く、恐らくこれは重量弾を使った事によって弾速が低下した事による影響もあるような気がします。
着弾時のジュール数は0.18J。
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ちょっと気を緩める(力を掛けないように意識するのをやめる)とこんな感じに散ります。
普段の感覚で撃ってると当たらないので、結構大変でした…。
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フルオートのグルーピングはこんな感じ。
0.20gの時よりも散っているように見えるかも知れませんが、1発だけ左下にドロップしているだけでそれ以外の弾はかなりまとまっていると思います。
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Arcturus Sword MOD1 SBR 8″ AEG LITE MEのグルーピング検証
SBRサイズのMOD1 SBR 8″は取り回しもよく、個人的に一番使い勝手の良い長さの製品だと思います。
箱出し時点での初速は0.20gで最大83〜84m/sと、MOD1 Carbine 13.5″よりも少し低めになっていました。
0.20gでのグルーピング検証
MOD1 Carbine 13.5″よりも少し広がり気味なグルーピングで、だいたい120mm前後といった感じでした。
ただしバレルが短くなっている影響もあってかレスト撃ちで力を掛けた時の弾道のブレも控えめで、大きくグルーピングが悪化するような事は無さそうでした。
着弾時のジュール数は0.12JとMOD1 Carbine 13.5″と変化はなし。
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グルーピングが広がっているとは言っても22mmで120mm程度なら十分使えるレベルだと思います。
本当、最近の海外製電動ガンは優秀になってきてますよねぇ…。
尚、フルオートのグルーピングはこんな感じ。
MOD1 Carbine 13.5″と同様に十分まとまっていますね。
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0.25gでのグルーピング検証
0.25gを使う事で0.20gよりも少しまとまりは良くなりましたが、正直誤差レベルです。
0.20gの時と同様に力を掛けないように強く意識する必要が無く、MOD1 Carbine 13.5″よりも撃ちやすいので安定したグルーピング結果になりやすい印象でした。
着弾時のジュール数は0.18JとMOD1 Carbine 13.5″と変化はなし。
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フルオートのグルーピングはこんな感じで、特に問題も無くまとまっていました。
左上に逸れているのは、私の照準ミスです。(グルーピング検証を行う場合、初弾と同じ所を狙うようにしているので、全体が左上にズレている)
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Arcturus Karambit MOD1 PDW 5.5″ AEG LITE MEのグルーピング検証
最後に検証したのはNY-06シリーズの中で最もバレル長が短く、ストックもPDWストックが付いている為全体的にコンパクトなMOD1 PDW 5.5″です。
箱出し状態での初速はHOP最低の状態が低く、HOPを強くしていくと初速が上がっていきます。
最大初速は92m/s程度で、それ以上HOPを強くすると初速が下がっていく、いわゆる流速チューンに近いセッティングとなっているように感じました。
0.20gでのグルーピング検証
110mm〜120mm程度のグルーピング結果となり、バレルが短い事もあって歪みの影響を受けず安定したグルーピングが出ていました。
初速が高い影響もあって、着弾時のジュール数は0.14Jと他2製品と比べると若干高めです。
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やっぱりナイロンレシーバーはバレルが短い方が安定します…というか、しっかり力を掛けて構えて撃てるので撃っていて楽ですね…。
ただしフルオートのグルーピングはこんな感じで、他2製品より結構散るようになってしまいました。
MOD1 PDW 5.5″は内部が他2製品と異なるセッティングになっているようなので、その違いによってフルオートで影響が出ているのかも知れません。
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0.25gでのグルーピング検証
0.25gを使ってもグルーピングは大きく変わらず、120mm程度でした。
とくに言う事は無いですね…。普通に優秀だと思います。
着弾時のジュールは0.21Jとこちらも他2製品よりも高めです。
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フルオートはこんな感じ。
散り具合は0.20gと同様で、他2製品と比べるとちょっと広めになりました。
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総評
という訳で、箱出し状態で『Arcturus Sword MOD1 Carbine 13.5″ AEG LITE ME』、『Arcturus Sword MOD1 SBR 8″ AEG LITE ME』、『Arcturus Karambit MOD1 PDW 5.5″ AEG LITE ME』の3製品を撃ってきましたが0.20g〜0.25gの間で使う分には特に文句の無い箱出し性能になっていると思います。
ただし、記事中でも触れている通りナイロンレシーバー故にハンドガードに強い力を掛けた時に弾道が乱れる問題はあり、特にSword MOD1 Carbine 13.5″ではその問題が大きかったので、扱う際には注意も必要だと感じました。
逆にその影響を受けたくないのであれば、バレルが短いSword MOD1 SBR 8″やKarambit MOD1 PDW 5.5″を選んだ方が良いかも知れません。
ARCTURUS Sword MOD1 カービン 13.5インチ 電動ガン LITE ME - アークタウラス