東京マルイ 次世代電動ガン MP5SD6の開封レビュー
記事作成日:2022年12月22日
東京マルイの電子制御ユニットであるM-SYSTEMが搭載されたMP5A5が発売されてから1年と4ヶ月が経ちましたが、ついに、バリエーション展開モデルである次世代電動ガン MP5SD6が発売されたので早速レビューしていきます。
相変わらず凝ったパッケージですね。
今回はハンドガードの特徴的な凹凸を再現しているのか、エンボス加工された線が引かれたパッケージデザインになっています。
東京マルイ No.34 MP5 SD6 18歳以上 次世代電動ガン
付属品の紹介
説明書類は上蓋の内側に入っています。
東京マルイの最近の製品はおしゃれな封筒に入ってる事が多いですね。
それ以外の付属品として、バッテリーカバー、カプラーカバー、サイト調整工具、L字レンチ、安全キャップ、BB弾、クリーニングロッド、BBローダー(棒状のやつ)が付属します。
バッテリーカバーはLiPoバッテリー用とニッケル水素バッテリー用が同梱されています。
これらの使い方に関しては後述します。
このカバーみたいなパーツ(カプラーカバー)は純正のサプレッサーを外して別のマズルデバイスを取り付ける際に使う物です。
この使い方に関しても後述します。
付属のマガジンは72連の次世代MP5シリーズ専用ノーマルマガジンです。
溶接跡や残弾確認用の穴の再現など、かなり凝った作りになっています。
次世代電動ガン MP5A5が発売された時にもアナウンスされましたが、次世代MP5シリーズは従来電動ガンのマガジンと互換性がありません。
リップ形状が大きく異なっている為、物理的にはめる事が出来ないので新規で購入される方は注意が必要です。
尚、リアルカウント切り替えレバーも健在。
相変わらず説明書には記載されない隠し機能なんですよね…。
ちなみにパッケージの中にはマガジンを2本収納する事が出来ます。
次世代電動ガン MP5SD6の外観レビュー
という訳で、次世代電動ガン MP5SD6本体を見ていきます。
SDシリーズ共通仕様としてサプレッサーが標準で付いてきます。
このサプレッサー部分の拘りが半端なくて、実銃に付いている独特なザラザラがしっかり再現されています。
放熱だったり乱反射防止だったり色々意図があるらしいこのザラザラ、ちゃんと先端部分はザラザラが無く、根本部分だけザラザラしてるのも良いですね。
そして、このテクスチャですよ…。
粗目のヤスリみたいな質感で、実際かなりザラザラしてます。
サプレッサーの根本はこんな感じでツライチ感が半端ないですね。
着脱出来るのに…。
このサプレッサーは外す事が出来ます。
尚、バッテリーを入れる際にはサプレッサーを外す必要があるので、MP5SD6を使う上でサプレッサーの着脱はかなりの頻度で行う作業だと思います。
※ハンドガード下部に小さな穴が空いており、そこに細い棒を突っ込む事でもハンドガードの脱着は可能のようです。
バッテリーを入れる作業は後述するので、まずはサプレッサー部を見ていきます。
サプレッサーの中には3分割された消音材が入っており、前2つと後ろ1つでスポンジの密度が異なっています。
内部パーツへの拘りも感じますね…。
消音材の密度を途中で変えるのは長さの短いサプレッサーではかなり効果を発揮します。
ちなみにサプレッサーの奥の方はリボルバーのシリンダーみたいになっていました。
どういう意図でこういう形にしているのかは不明ですが、この部分は接着されているようでした。
サプレッサーを外すとマズルを確認出来ます。
マズルキャップを外す事で、14mm逆ネジが使えるようになります。
純正のサプレッサーを外して、別のマズルデバイスを付けたい場合は付属のカプラーカバーをはめます。
特にねじ込みとかではなく単に被せるだけです。
これで純正サプレッサー用のネジ山を隠す事が出来ますし、ネジ山を保護する意味もあるような気がします。
ハンドガードはゴムっぽいグリップ力のある独特な素材で出来ています。
どうやらゴムでは無いらしいですが、握り心地はラバーコーティングが施された樹脂よりも良く、この素材良いな〜ってなりました。
ラバーコーティングじゃないなら経年劣化でボロボロになったり、暫く使ってるとコーティングが剥がれてツルツルになったりするような事も無いでしょうね。
スリングスイベルはハンドガードが大きい影響でMP5A5よりも位置が上に来ています。
コッキングハンドルの形状自体は変わりないですが、角度が変わっており、特にコッキングハンドルをボルトオープン位置まで引き上げた状態の角度がほぼ90度になります。
後ろから見るとこんな感じ。
だいぶハンドルに角度が付いているのが分かりやすいと思います。
MP5A5とどの程度角度が違うのか?と言うとA5とSD6の画像を重ね合わせた物を見て頂けると分かりやすいと思います。
これの影響でMP5A5と同じ感覚でHKスラップを行うとミスります…。
MP5A5なら押し下げる感じで叩けば良かったのですが、MP5SD6は横に弾く感じで叩く必要があります。
ちなみに、ボルトオープン状態を保持する為の窪みのデザインもMP5A5とMP5SD6で異なっています。
尚、このコッキングハンドルは実銃とは構造が全然違っているのですが、ロールピンは整形で再現されています。
次世代MP5A5もこの仕様ですが、こういうほぼ見えないような箇所への拘りが凄いですよね。
ハンドガードの根本やマグウェル正面などの溶接痕はこんな感じ。
相変わらずの再現性の高さ。
こういう所からも次世代MP5シリーズは中の人の強い拘りを感じられます。
マグウェルはこんな感じ。
ドイツ仕様刻印なので、口径はKal表記です。
右側にはMade In Japan Tokyo Marui ASGKの刻印が入っています。
マグウェル内側はこんな感じ。
残弾確認用のスイッチが確認出来ます。
エジェクションポートはこんな感じで、最初は「傷防止シール」が貼られています。
ボルトを動かした際の擦り傷が付かないようにする為のシールですね。
コッキングハンドルを引くとダミーボルトが動き、HOP調節が出来るようになります。
HOPダイヤルはドラム式の無段階調整です。
レシーバー上部はこんな感じ。
HK MP5SD刻印になっています。
リアサイトはMP5シリーズおなじみのピープホールが4つ付いているドラム式です。
リアサイト根本の溶接跡もいい感じ。
サイトピクチャーは長距離用、近距離用でそれぞれこんな感じ。
ぶっちゃけサバゲーで使うなら近距離用だけで全然問題無いと思います。
ちなみに、先述の通りSD6はコッキングハンドルの角度がA5と異なっている影響で、コッキングハンドルを引き起こした状態にすると、サイトが覗けなくなります。
ロアレシーバー周りはこんな感じ。
相変わらずこっちのシボも良いですね。(この辺りはMP5A5と特に変更は無いと思われる)
グリップはかなり細めです。
通常サイズのモーターが入っているのにだいぶ頑張ってると思います。
このグリップの細さは次世代MP5を握った時に「おっ!」となる要素の1つだと思います。
トリガーはこんな感じで、裏側がちゃんとコの字状になっています。
ストックはMP5A5と同じ伸縮ストック。
東京マルイはMP5の固定ストックは出さないんですかねぇ…。
多くのメーカーの製品と比較しても東京マルイ 次世代MP5のストックのクオリティはかなり高いと思います。
ほぼガタツキが無いのにスムーズに伸縮が出来るのには感動を覚えます。
むしろ滑らか過ぎて気持ち悪いんですがね…。
ストック基部に付いているロックレバーを動かすとスプリングで押されて少しストックが飛び出します。
この状態でバットプレート部を引っ張って伸ばします。
バッテリーの挿入方法について
東京マルイ 次世代電動ガン MP5AD6にバッテリーを入れるにはまずサプレッサー部を外す必要があります。
サプレッサーを外した後、マズル下部に付いているレバーを押し下げる事でハンドガードのロックが外れます。
後はハンドガードを銃口側にスライドさせるだけです。
尚、ハンドガードのロックパーツは写真赤矢印部の凹凸になります。
本体側の突起がハンドガードの窪みにハマる事でハンドガードがロックされます。
また、ハンドガード側に小さな穴が空いており、ここから細い棒を差し込み、ボタンを押す事でもハンドガードの脱着は可能です。
その場合、サプレッサーを外さずにハンドガードの脱着が出来ます。
バッテリー収納スペースはこんな感じで、MP5A5よりも気持ち大きい感じがしますがミニSサイズのバッテリーが限界でしょう。
バッテリーコネクタは次世代MP5A5と同様にAmassのMR30が採用されていますが、タミヤミニコネクタへの変換アダプターが最初から付いていました。
また、MR30のオス側には熱収縮チューブが付いていました。
付属のバッテリー用カバーはこのバッテリー収納スペースに取り付けます。
これを付ける事でハンドガードを装着する際にバッテリーの皮膜を傷つけたり配線を巻き込んだりみたいな事故をへらす事が出来そうです。
また、LiPoバッテリー用の蓋にはロックも付いており、パチンと閉める事が出来るので、ハンドガードを外した時にバッテリーが落下しないようにもなりそうです。
尚、これらのカバーは恐らくバッテリーの種類に応じて使い分ける物ではなく、バッテリーの大きさによって使い分ける物だと思います。
ニッケル水素とLiPoという種類で分けた理由は、東京マルイはニッケル水素バッテリーはSOPMODバッテリー以外はミニSしか作っていませんし、細長いLiPoバッテリーの発売を予定しているので、それに合わせる為ではないか?と思いました。
対応するバッテリーのサイズについて
バッテリー収納スペースの大きさ的に1000mAhのLiPoバッテリーは余裕で収まります。
逆にこれよりも長いサイズだと収まらないので注意が必要です。(厚みは多少増える分には問題無さそう)
反対側の空きスペースに配線を逃がすことも可能なので、これは楽ですね。
配線の取り回しは少し考えないといけないですが、ミニSサイズの7.4V 2000mAhのLiPoバッテリーも問題無く入れる事が出来ました。
ニッケル水素バッテリー用の保護カバーを付けた状態で、ハンドガードを取り付ける事も出来ました。
箱出し状態での初速と発射サイクルについて
最後に箱出し状態での初速と発射サイクルを見ていきます。
尚、最初のうちは少し初速が不安定だったので2マガジン程撃った後の状態の結果になります。
バッテリーは7.4V 2000mAh 25CのLiPoバッテリー、BB弾はHITCALL 0.20g バイオBB弾です。
まず、各HOP量における初速はそれぞれこんな感じ。
HOP最低の状態が最大初速で、90m/s前後でした。
HOPを強くしていくと初速は下がっていき、HOPを50%位掛けた状態で85m/s前後になり最大HOPでは80m/s前後まで下がります。
初速のブレはこんな感じで、1m/s程度で収まっているようです。
また、フルオートの発射サイクルは秒間15.7発でした。
次世代電動ガン MP5A5よりも5m/s近く初速が下げられているようです。
また、発射サイクルが1発程度増えている事から、スプリングレートが下げられているのではないか?と思います。
次世代MP5A5の初速はメーカー箱出しとしては高すぎる初速でしたからね…。
環境によっては0.20gで98m/sとか出る事もあるようなので、SD6では意図的に下げたのでしょう。
尚、マガジン装填からのセミオート、3点バースト、フルオートはこんな感じ。(バッテリーは変わらず7.4V 2000mAh 25C)
相変わらずキビキビ動きますねぇ…。
東京マルイ 次世代電動ガン MP5SD6
— エボログの中の人@3Dプリント楽しい (@Evolutor_web) December 22, 2022
7.4V 2000mAh 25C LiPoでの動作 pic.twitter.com/eow7GG5zL4
制御もバッチリで、セミオートでトリガー連打しても変な所でギアが止まる事による不快感がありませんし、フルオートや3点バーストを途中で止めた時も毎回同じ位置でギアが停止しているような感じでした。
尚、射撃前にちゃんとコッキングハンドルを操作しないといけないというのも個人的には良いなと思いました。
人によってはこれを煩わしく感じる人も居ると思うので、そういう人は「動作確認モード」をONにした状態で常時使えば良いかなと思います。(その場合、オートストップ機能が使えなくなります)
という訳で、東京マルイ 次世代電動ガン MP5SD6の開封レビューは以上になります。
箱出し状態での検証とかはもう良いかなと思ってるので、分解しちゃおうと思います。