エボログ

ピストン重量頼りで重量弾をぶっ飛ばす検証 Part.1 VSR-ONEに100gオーバーのピストン組み込み

記事作成日:2023年5月12日

東京マルイVSR-ONEを使ってだいぶ偏ったセッティングの調整をしていきます。

VSR10 Gスペックを使って色々検証していますが、それと似たような感じで何パートかに分けて検証結果を紹介する予定で、Part.1である本記事では「激重ピストンを組み込んだ状態での検証」になります。

この検証での目的は『0.43gを40m以上まっすぐ飛ばす』だけです。
とりあえず飛ばせりゃ良いです。

0.43g弾をまっすぐ飛ばすには初速よりもBB弾の回転数が重要になります。
その為、まずはチャンバー周りの構成を固める事にしました。(初速と回転数のバランスが合っていれば、ある程度の初速でも飛ばす事が出来る事自体は別の個体で検証済み)

という訳で、今回使用するHOP構造はR-HOPです。
HOPパッキンとして『Silent Sniper R-HOP Bucking for Prometheus EG barrels』の硬度70を使用しました。

組み合わせるチャンバーパッキンは『TSS マルイGBB/VSR/エアタイトスリックパッキン シリコン ハード』を使います。
今回は極力ノズルとHOPパッキンをタイトめにしたかったので、口の寸法がタイトめかつ硬いこちらのパッキンを選択しました。
R-HOPを使うにあたってスリックパッキンであるという事も都合が良かったですしね。

押しゴムはGuns ModifyのHOPテンショナー 硬度70を使用。
こちらは3種類のHOPテンショナーが6個ずつ入っており、その中でも短めの面押しを使いました。

HOP周りはこんな感じで、硬めのパッキンのみで構成してみました。

尚、インナーバレルとチャンバーに関しては以前レビューした『ActionArmy DAMPING TYPE(No.B01-042)』と『da Vinci 雷禅 05 VSR 200 6.05mmバレル』を使用しました。
チャンバーはVSR10用、インナーバレルは長さ200mmでVSR-ONE用の物になります。
以前別のVSR10用に購入した物ですが、そこからパーツを拝借して使う事にします。

HOP周りのパーツを交換しただけで、特に何も弄ってません。
チャンバーに巻いたガタ取り用のポリイミドテープもそのままで問題ありませんでした。

一旦この状態で組み立ててノズル長チェック。
尚、この時点のシリンダー側はこちらの記事を書いた時点の状態のままです。
弾棒を使ってBB弾の停弾位置と最低HOP状態でのHOPの強さを確認してみた所、停止弾位置はピッタリ、HOPの掛かりは相当きつく、恐らくHOP最低の状態で0.43g飛ばせるんじゃないか?と思える位のHOPの強さがありました。

0.20gでの初速は93m/s後半辺り、0.43gでは63m/s前後でした。
HOPがキツく、抵抗になるかと思いきや意外としっかり撃ち出せてますね。
流石加速シリンダー、純正ピストンで重さが無くてもしっかり加速シリンダーの効果が出ている気がします。

とりあえずちゃんと弾は出ましたし気密も問題無し。
初速の問題も無さそうだったので、ピストンを重くしていきます。

という訳で、こちらがVSR-ONEの純正ピストンです。
側面吸気タイプにしてみたり、中にスラストベアリングを組み込んでいたりとちょっと弄っています。
重量は19g。軽いですね。

このピストンに鉛テープを巻いて116gまで上げました
もうちょっと重くする事も出来そうなので、そのうち120g程度まで上げるかも知れません。

ちなみに、VSR10のピストンに鉛テープを巻く場合、1mm未満のような薄いテープを巻くとピストン動作時の衝撃ですぐに歪んでしまうので、巻くのが大変ですがそれなりの厚さの物を使った方が良いと思います。
ただし、厚みがありすぎるとシリンダーの内側と接触して良くないので、程々にって感じです。
今回は厚さ2mmの鉛テープをプライヤーで潰しながら巻いていき、最後に気持ち程度に熱収縮チューブを巻いておきました。

続いて、柔らかいスプリングを組みます。
今回は市販されているVSR10用の柔らかいスプリングの中で最も柔らかい?と思われるDCI Guns D85-D95を使用する事にしました。

VSR10に限った話では無いですが、硬いスプリングの選択肢が多くて柔らかいスプリングってあんまり無いですよね。
セッティングによっては純正よりも柔らかいスプリングが欲しくなる事があるんですが…。

という訳でこれでVSR10の加速シリンダーを生かした高圧セッティングになったはずです。
結局の所、スプリングレートなぞ不要、圧力さえあれば重量弾は飛ばせる事を証明します。

この状態で組み立てて初速を計測します。
結果、0.20gでの初速は87m/s前後、0.43gでは61m/s前後になりました。
スプリングをかなり柔らかくしたというのにピストンを重くする前と比較しても1ms/〜2m/s程度しか差が出ませんでした。
やはりピストン重量こそ正義。

一旦この状態で飛び具合を確認したかったので、先日ゲームに行ったついでにVSR-ONEを持っていってシューティングレンジで撃ってきました。

場所は今年4月に茨城県龍ケ崎市にオープンしたばかりのサバイバルゲームフィールド、サバイバルカントリーです。
60m先までマンターゲットが設置されているシューティングレンジです。

使用弾はBLS 0.43g バイオBB弾、HOP量は最低の状態になります。
当日横風がかなり強くだいぶBB弾が風で流される状態だったのですが、風が控えめなタイミングで各ターゲットの真ん中(マンターゲットの胴体)めがけて撃ってみた感じ、概ねこのような着弾点になっていました。
※全弾ヒットしている訳では無いです。

40m位の距離までは概ねまっすぐ飛び、40m〜50mの間で少し浮き上がり、50mから60mのターゲットめがけて弾がドロップしていくような感じの弾道でした。

尚、HOPを強くすると60mの頭上を飛び越えるような弾道になっていたので、まだまだ遠くに飛ばす事は出来そうです。

一応動画でも撮ってみました。(レンジに居た他の人の会話が含まれていたので、音声はカットしています)
スマホのカメラで撮影しているので、画質の都合上最後まで弾道を追うのが難しいですが、綺麗に飛んでいっている事が分かると思います。

という訳で、ピストン重量さえあれば重量弾もまっすぐ飛ばせるんじゃね?検証 Part.1はここまでです。
この段階ではちょっと尖ってる程度ですが、Part2以降からどんどん尖ったカスタムを行い、それを検証していこうと思っています。