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MGC M16A2カービン ガスガンの分解レビュー

記事作成日:2023年6月22日

先日友人から譲り受けたMGC M16A2カービン ガスガンを分解していきます。
とりあえず起きている問題はガス漏れだけですが、内部を弄るのにあたって構造を把握しておきたかったので、一旦全分解する事にしました。

という訳で、まずはテイクダウンを行い、ハンドガードやストックを外します。
テイクダウン自体はテイクダウンピンとピポットピンを外すだけで良いです。

バレル側の分解

まず、バレルを取り外していきます。

最初にフラッシュハイダーを取り外しました。
こちらは単に圧入されているだけのようで、引っ張れば抜けます。
一応、変な向きで固定されないように凹凸が付いています。

アウターバレルの前半分(フロントサイト側)をくるくる回せばアウターバレルを分離させ、インナーバレルを取り外す事が出来ます。
本当、すごい固定方法ですよね。

インナーバレルは280mm程度あり、スプリングが付いています。
このスプリングはバルブノッカーのリターンスプリングのようです。
また、チャンバーはインナーバレルに固定(接着?)されており、材質は樹脂製。
当たり前ですが、HOP-UPなんて物はありません。

アッパーレシーバー側の分解

続いて、アッパーレシーバー側を分解していきます。

バルブノッカーはこんな感じ。
ボルトの後ろ側に放出バルブが付いており、この銀色のパーツでバルブを押し込み、ガスを放出させます。

レシーバー後ろにはこのようなパーツが付いており、ここがガスの通り道になっています。
かなり重要なパーツだと思いますが、引っ張れば簡単に抜けます。
一応気密を保つ為のOリングは付いていますが、構造的にガスのロスが激しそうな印象…。

なお、バッファーチューブ側から流れてきたガスがこのパイプを通って、放出バルブ側に流れていきます。
ここにも気密を保つ為のゴムパッキンが付いていますね。

チャージングハンドルは下部についているネジを外す事で取り外す事が出来ます。
ちなみに、流れたガスはこのチャージングハンドルの中を通ってボルト側に伝わるのでこれも結構重要なパーツです。

続いて、ボルトを取り外す為にアウターバレル上部、ガスチューブみたいなパーツ(バルブノッカーと連動するシャフト)に付いているネジやEクリップを外します。
これでバルブノッカーを取り外す事が出来ます。

バルブノッカーはフォアードアシストノブが引っかかる溝が付いており、一応フォアードアシストノブと連動して動く溝が付いています。

デルタリングを外すとアウターバレルの根本側とボルト部分を抜く事が出来ます。

デルタリングとアウターバレル根本側はこんな感じ。
アウターバレルの根本はCクリップによって固定されています。

デルタリングは内側にパイプが入っています。

ボルト側のパーツを外していきます。
こんな感じでピストンと放出バルブを取り外す事が出来ます。

MGC M16A2はボルトがシリンダーになっており、ガスが流れる事でピストンが動作、ノズルを動かします。
これによりオートマチックの動作を実現しています。

ピストン部にインナーバレルを挿し込むとこんな感じになります。
本当に面白い構造をしていますが、ノズルを動作させる仕組み自体は現行の電磁弁ガス銃に似ている(ガス圧を使った動作)気もします。

放出バルブはこんな感じ。
形状は独特ですが、これも仕組み自体は電磁弁ガス銃に似ています。
バルブが開放されると真ん中のパイプを伝ってノズルにガスが流れていく感じですね。

ロアレシーバー側の分解

続いて、ロアレシーバー側を分解していきます。

ロアレシーバーにはトリガーと連動してバルブノッカーを叩く装置と、ガスルート、ガスタンクが詰まっています。

まず、レシーバーにハマっているだけのボルトリリースボタンを取り外します。

グリップ底部に付いている、プラグを取り外します。
プラグは取り外す事が可能で、ここに注入バルブを取り付ければ純正アタッチメントを使わずともリキッドチャージ式にする事も出来そうです。

グリップ内はこんな感じ。
奥にマイナスネジが確認出来ます。

このマイナスネジを外す事でグリップを取り外す事が出来る…と思ったのですがホースがで繋がっているので外す事が出来ませんでした。
引っ張ればホースを外す事も出来そうですが、ホースへのダメージが不安だったのでとりあえず外さずに他のパーツを外していく事にします。

もしかしてストックチューブ側に付いているホースを外せばグリップも外せるようになるのでは?と思ったので、ストックチューブに伸びているホースを外しました。
こちらはモンキーレンチを使って外す事が出来ました。

続いて、ストックチューブ側を分解していきます。
まずストックチューブ後部の蓋を外し、ストックチューブを抜きます。
これでストックチューブとガスタンク(帰化室?)に分離させる事が出来ます。

ガスタンク部から真鍮のリングが落ちてきます。

ストックチューブ根本に付いているガスの通り道となるパーツを外した後、ガスタンク部を外します。

尚、ガスの通り道となっているパーツにも放出バルブが付いており、どうやらテイクダウンした時にガスが漏れ出さないような構造になっているようでした。
しっかり考えられてますね。

あとは細々したパーツを外していくだけです。
マガジンキャッチボタンはこんな感じで異様にねじが細く、昔のウエスタンアームズ製 M4 GBBに似ています。
ボタンの形状もWAっぽい気がします。

バルブノッカーを押したりするパーツを外していきます。
これらはフルオートシアーピンとハンマーピンを外す事で取り外す事が出来ます。

セレクターレバーやトリガーも普通に外す事が出来ます。

トリガーはこんな感じで、シアー周りが変わった形をしているだけでトリガースプリングやトリガー自体の形状はリアルな形をしています。

最期にストックチューブを固定する基部パーツを外しました。
尚、ここまでやりましたが結局グリップを取り外す事は出来ませんでした。
やっぱりグリップ側のホースを外さないと駄目か…。


という訳で、MGC M16A2カービン ガスガンの分解レビューは以上になります。
現行品の原型となってそうな箇所もちらほら確認出来ますし、独特な仕様になっている箇所もたくさんあり非常に古い製品ではありますが新鮮な感じで分解していけました。

という訳で、とりあえずガス漏れを解決しつつ組み上げて行こうと思っています。
出来ればHOP機構も付けて今の時代でもしっかり使えるように調整していきたい所です。