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DE Airsoft製ETU搭載電動ガン、Maxim Defense PDX AEG (Kestrel V2搭載/UTRシリーズ)のレビュー

記事作成日:2023年7月11日

DE Airsoft Maxim Defense PDX AEG(Kestrel V2搭載/UTRシリーズ)をミリタリーショップ H.T.G.様よりお送り頂いたのでレビューしていきます。

尚、DE Airsoft(Double Eagle)はポセイドンのOEMで品質良いと言われており、自分もその話を聞いたことがあったのですが、メーカー代理店の話によるとこの噂話は事実ではなく、実際は逆でポセイドンのPUNISHER/Avengerシリーズ電動ガンがDE Airsoftの工場で生産されたOEM品だったようです。
また、こちらのOEM契約がすでに終了し今後の予定がないそうです。

という事から、DE Airsoft製品は100%自社製造のようです。

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こちらの製品はMaxim Defense製のPDW、PDXを模した電動ガンになります。
製品のグレードはUTR(Ultra Tactical Rifle)なので、ナイロンレシーバー外装+ETU搭載モデルになります

ETUは現行のDE Airsoft製電動ガンではおなじみとなっているEshooter Kestrel V2 ETUが搭載、こちらのETUはカスタムパーツとして単品販売されている製品で、ETU単体でも16000円ほどする製品になります。

Maxim Defense PDXと言えば、自分が昔ショットショーに行った時に最新作としてプレオーダーをしてました。
これが2019年なのですが、それが電動ガンで出ちゃう時代なんですよねぇ…。

DE Airsoft Maxim Defense PDXのパッケージはハードケースになっています。
ナイロンで出来ており、そこそこ頑丈そうなケースで取っ手も付いています。

ハードケースの中には波型ウレタンフォームになっています。
尚、ウレタンの裏側にシリカゲルが入っていました。

付属品の紹介

銃本体以外のDE Airsoft Maxim Defense PDX AEGの付属品はこんな感じ。
弾速測定証明書と説明書、分解図、ESHOOTERの日本語説明書とアプリダウンロードのリンクが書かれたカード、M-LOKパネル・ハンドストップ、ディーンズコネクタ(メス)、ディーンズコネクタ→ミニコネクタ変換、L字六角レンチ、クリーニングロットです。

取扱説明書には基本的な注意書きと操作方法がイラスト付きで記載されています。
また、分解図は別紙になっており、各パーツに番号が振られています。

ESHOOTERの説明書はこんな感じ。
設定用アプリ、説明書のダウンロードQRコードとTwitterのQRコードが記載されている他、初期パスワードと技適を通している旨の記載がされています。

色々なQRコードが書かれている
技適の番号も記載

アプリダウンロードのQRコードを読み取るとストアアプリが立ち上がり、ESHOOTERアプリをダウンロードする事が出来ます。
説明書ダウンロードの方はGoogle Driveに保存された組み込みマニュアルがダウンロード出来ますが、こちらはEshooter Kestrel V2のインストールマニュアルなので単に使うだけなら見なくても良い気がします。(一応、後半にアプリの設定方法が記載されている)

DE Airsoft Maxim Defense PDXはバッテリーコネクタとしてディーンズコネクタが採用されている為、電動ガン用バッテリーでは一般的なミニコネクタへの変換ケーブルとバッテリーコネクタ交換用のディーンズコネクタ(メス)が+熱収縮チューブが付属してきます。

付属のM-LOKアクセサリーはハンドストップとM-LOKパネル2枚で、レールパネルの方はRailScales製品っぽいデザインになっています。
材質は共に樹脂です。

DE Airsoft Maxim Defense PDXの外観レビュー

という訳で、DE Airsoft Maxim Defense PDX本体を見ていきます。
今回レビューするのはFDEモデルですが、黒色のモデルも存在する他、ハンドガードが長いMDX508(8.5インチハンドガード搭載)も存在します。

付属のマガジンはこちら。
7.62×39mm用の20連マガジンの形状も再現しているのは個人的には嬉しいポイントです。
このマガジンが欲しかった…。

こちらのマガジンはノーマルマガジンで装弾数は130発となっています。
インナーは樹脂製、外装はスチールで出来ています。

尚、このマガジンは単品販売もされています。
変わったデザインをしていますが、給弾ルートやマガジンキャッチなどの形状はスタンダード電動ガンのM4/M16互換です。

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マズルはこんな感じで、「PDX/MDXと言えばこのマズルブレーキだろう」というデザインの物が付いています。
ハンドガードに半分ほど埋まっているデザインで、マズルブレーキ内側の形状もある程度再現されています。

ハンドガードはトップレールが20mm、斜め上、側面、斜め下、底部の7面にM-LOKスロットが2つずつ付いています。
ハンドガードは光沢感のあるアルマイトが施されています。

また、斜め上にのM-LOKスロットの後ろにはQDスイベルホールが付いています。
スイベルホールはスチールで出来ており、十分な強度があります。

ハンドガードの基部側にはMaxim Defenseとメーカー名が記載されています。
綺麗に切削されていますね。

ハンドガードの固定方法はHK416と似ており、ネジでバレルナットにクランプされています。
ネジの形状は実物と少し違っていますが、固定方法自体は同じ感じです。

トップレールはアッパーレシーバー側とハンドガード側でツライチになっています。

フロントサイトとリアサイトは樹脂製のバックアップサイトが付いてきます。
見た目はB&T APC9やARP556などに付いている物に似ています。

サイトピクチャーはこんな感じ。

レシーバーはこんな感じ。
UTRモデルなのでレシーバーの材質はナイロンになります。
PDX/MDXの独特なデザインがよく再現されているとおもいます。

古い言い方かも知れませんがこのレシーバー、VOLTORっぽいですよね。

アッパーレシーバーには使用弾を表す7.62×39の数値が入っており、ロアレシーバーのマグウェル部にはMaxim DefenseとMDXのロゴが入っています。

マグウェルの正面には滑り止めの細かなセレーションが付いており、マグウェル内側にはマガジンの挿入をしやすいようにテーパーが掛かっています。
マグウェルの広さもあり、マガジンの挿入がやりやすくなっていますね。

冒頭でも触れましたが付属のマガジンは一般的な一般的な電動ガンM4用マガジンと互換性があるので、別のマガジンを取り付ける事が可能です。

エジェクションポート周りはこんな感じでスチール製のダストカバーが付いています。
チャージングハンドルを引くことでダストカバーが開き、限界まで引くとダミーボルトが後退状態でロックされます。

ダミーボルト後退状態でHOP-UPダイヤルにアクセスする事が出来ます。
HOP-UPダイヤルはドラム式でクリック感の無い無段階調整となっています。

ボルトリリースボタンはライブで、押す事でダミーボルトを閉じる事が出来ます。

マガジンキャッチはアンビ仕様のような見た目をしていますがアンビではありません。
普通に右側のボタンを押して操作する必要があります。

ボタンを押した時の様子
ライブなのはこっち側のボタンだけ

セレクターレバー周りはこんな感じ。
レシーバー左側にはメーカーの表記やシリアルNOが入っています。
セレクターレバーはアンビ仕様で左右のセレクターレバーが連動して動きます。

また、この手の電動ガンでは非常に珍しいフルオートシアーピンが付いていないレシーバーデザインを再現しています。
たまに実銃でフルオートシアーピンが無い製品なのに電動ガンではフルオートシアーピンが付いてたりする製品があるのですが、この製品はちゃんとフルオートシアーピン無しの仕様が再現されています。(フルオートは撃てます)

ボルトフォアードアシストノブはこんな感じ。
角ばっており、ケースリフレクターと一体になっているデザインが特徴的ですね。

トリガーはシンプルな三日月状で、色は銀色。
電動ガン用のレシーバーの厚みになっている事もあり、トリガーガードは結構分厚く感じられます。

Eshooter Kestrel V2 ETUを搭載している事もあり、トリガープルはかなり軽いです。
また、物理的にトリガーの動きを抑制させる機構が無い為、セレクターレバーをSAFEに入れた状態であってもトリガーを引くことが出来ます。
このあたりは一般的な電子トリガーと同様に、電子制御でコントロールされている感じです。

無負荷状態
トリガーを引いた状態

グリップはREPTILIA CQGピストルグリップ風の物が付いていますが、ロングサイズのモーターが入るサイズにデフォルルメされている為、かなり大きいく丸みも控えめになっています。

サイズ感としては電動ガン用のMAGPUL MOEグリップに近いです。

グリップ底部はこんな感じでピニオンギアの位置調整用のネジと放熱穴が確認出来ます。

チャージングハンドルはアンビチャージングハンドルであるバタフライタイプっぽい形状をした片側ロック。
かなりデフォルメされてしまっているのが残念な所。

ストックはワイヤーストックが付いています。
こちらもワイヤー部分以外はナイロンで出来ているのと、バッテリースペースを確保する為なのか、かなり形状にアレンジが加えられています。

ストックの底部にはロックレバーとQDスイベルホールが付いています。
ロックレバーやQDスイベルホールは金属(恐らくダイカストパーツ)で出来ています。

尚、ストックを伸ばす時はバットプレートを引っ張れば伸ばせます。
このレバーを操作するのはストックを縮める時とストックを外す時で、ストックを縮めるにはセレーションが付いているボタンだけを押します。
ストックを外す時はレバーをつまむようにして押しながら、バットプレートを引っ張ります。

ストックの長さは4段階で調整が可能となっており、最も短くした状態と限界まで伸ばした時はそれぞれこんな感じ。

中間ポジション2段階はそれぞれこんな感じ。

バットプレートはこんな感じで格子状のセレーションが入っています。

バッテリーの収納と対応バッテリーについて

バッテリーを入れるにはまずストックを外す必要があります。
ストックを外した後でストック基部側に付いている蓋を開き、バッテリーコネクタを取り出します。
バッテリーコネクタはディーンズコネクタです。

バッテリー収納スペースはPDW系電動ガンの中ではかなり大きめな部類で、一般的なストックチューブインサイズであれば11.1V(3セル)であっても入れる事が出来るほどのサイズがあります。
手持ちのバッテリーで調べた限りでは、1500mAh程度のサイズのバッテリーまで問題無く入れる事が出来ました。

バッテリー収納スペースのサイズはこんな感じ。
奥行きは14cm程度、幅が2.4cm程度、高さが2.5cm程度となっています。

箱出し状態の初速と発射サイクル、作動性について

という訳で、箱出し状態の初速と発射サイクルを見ていきます。

検証に使用したバッテリーはRE VOLTAGE 7.4V 1200mAh 45C-90C LiPoバッテリーです。
このサイズのバッテリーでも容易に入れることが出来ます。

HOP最低の状態が最も初速が高く、91m/s後半〜93m/s前半といった初速でした。
フルオートの発射サイクルは秒間12.4発程度とそこまで速くはないです。

セミオートは「ウィバチン!!ウィバチン!!」といった感じの動作音で、非力なモーターでかなり硬いスプリングを引いているような音が鳴っていました。
動作音はソコソコうるさく、破裂音もかなり大きいです。

尚、HOPを強くすると初速は下がっていきます。

HOPを少し掛けた状態
HOPダイヤル真ん中付近
HOP最大の状態

動作の様子はこんな感じ。
尚、ETUでプリコックやトリガーの感度設定、バースト設定を行っている状態になります。

Eshooter Kestrel V2の設定について

Eshooterアプリを使って設定を行っていきます。
Maxim Defense PDX AEGにバッテリーを繋いでいる状態でEshooterアプリを起動すると電子トリガーが表示されます。

尚、周囲に複数の電源が入った状態のKestrel V2が存在すると複数個表示されてしまうので、注意が必要です。

また、初回起動時にはセンサーテストモードになります。
このモードでは各種センサーの動きを確認する物で、「センサーテストモード」がONになっている状態でトリガーを引いても動作はしません。

「センサーテストモード」をOFFにしたら設定タブから色々と設定を行う事が出来ます。
セレクターレバー、トリガー感度、ギアの種類(SSGかDSGか)、プリコック設定、リアルカウントモード、バッテリー警告設定などが行なえます。

セレクターレバーの設定はバースト(最大10点バーストまでの設定が可能)やAUG(浅く引くとセミオート、深く引くとフルオート)、バイナリトリガー(引いて1発、戻した時にも1発発射)などが行え、トリガー感度も5段階で設定可能、プリコック設定に関しては1ミリ秒単位で行う事が出来たりとかなり自由度の高さが伺えます。
また、設定内容を保存しておき、瞬時に呼び出す事も可能です。

また、ダッシュボードタブでは発射段数や発射サイクル、レスポンス、電流値など色々な情報を確認する事が出来ます。

メーカー出荷状態の製品でここまで多機能なETUが搭載されているのは本当凄いですね。

付属のM-LOKハンドストップやパネルを取り付けてみる

付属の樹脂製ハンドストップとM-LOKパネルを取り付けるとこんな感じです。
ハンドストップはM-LOKスロットを1つ、M-LOKパネルはスロットを2つ使用します。

握るとこんな感じ。


という訳で、DE Airsoft ETU搭載電動ガン、Maxim Defense PDX AEG UTRのレビューは以上になります。
電動ガン用にデフォルメされている箇所が多々確認出来ましたが、使い勝手の良さと再現性、コストパフォーマンスのバランスがよく取られている製品だと感じました。

個人的にはストックを何とかして欲しかった所ではあるのですが、リアルなストック形状にする事で300mAhのバッテリーしか入らないみたいな事になったら売れなくなりそうですからね。
まあ、これに関しては仕方がないでしょう。

尚、こちらの製品は分解もして良いとの事でしたので後日分解レビュー記事を投稿します。

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