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サークルレティクルを採用したVector Optics NAUTILUSの第3世代、SCRD-D26のレビュー

記事作成日:2023年8月4日

Vector Optics NAUTILUS 1×30 Double Reticles SCRD-D26をつぼみトレードカンパニー様からお借りしたのでレビューしていきます。

こちらは以前レビュー記事を書いたVector Optics SCRD-26 Nautilus 1×30の後継機種になります。
厳密にはマイナーチェンジの「第2世代」と呼ばれている製品があるので、今回紹介するSCRD-D26は第3世代になります。

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付属品の紹介

内容物はドットサイト本体と説明書、つぼみアームズの保証書、L字六角レンチ、クリーニングクロスです。

Vector Optics NAUTILUS SCRD-D26の外観紹介

Vector Optics NAUTILUS SCRD-D26本体はこんな感じでAimpoint Comp M4とComp M5の間位のサイズ感の製品になります。

接眼レンズ、対物レンズにはフリップアップキャップが付いており、回転させる事が出来るので展開方向を360度自由に選ぶ事が出来ます。
また、引っ張れば外す事も出来ます。

対物レンズ側を開いた状態
接眼レンズ側を開いた状態
フリップアップキャップを外した状態

対物レンズ側はこんな感じで乱反射防止用の段差が付いている他、ハーフミラーレンズを保護する為のレンズが付いています。
30mmのレンズが付いているのでかなり大きいです。

上部はこんな感じで初代に付いていた自動調光用のセンサーは排除されています。

左側面にはボタンが2つ並んでいます。
消灯状態でどちらかのボタンを1回クリックすると電源が入ります。
電源ON状態で左側の電源アイコンのボタンを1回クリックすると輝度上げ、長押しすると消灯します。
右側の太陽みたいなアイコンのボタンは電源ONの状態で1回クリックすると輝度下げ、長押しするとレティクル表示の切り替えが行えます。

尚、輝度は8段階で調節が可能です。
また、ボタンの脇にはVector Opticsのエンブレム(銀色)が付いています。

右側面には上部のデザインとよく似ており、窪みにVector Opticsのロゴが入っています。

右上にはバッテリーボックスが付いており、単4電池を入れます
アイコンの記載通りに+-を合わせて電池を入れ、蓋を締めます。

エレベーテーションノブとウィンテージノブはそれぞれこんな感じで直接指で回す事が出来る仕様になっています。
1クリックで1MOA動き、最大で60MOA動かす事が出来ます。
ダイヤルの操作はカチカチとしっかりしたクリック感があります。
1クリックの稼働量は大きいですが、100m以下の距離で使う事を想定するのであればそんなに大きな問題にはならないでしょう。

接眼レンズ側にも乱反射防止用の段差が設けられています。

マウントについて

マウント部はこんな感じで、QDレバーが付いています。
レバーのデザインはNovelArmsが採用している物によく似ています。

マウント底部はこんな感じで20mmレールの溝1本にはまる仕様なので、特に規格問わず取り付ける事が出来ます。

マウント形状はAimpoint Comp M4に似ていますが、互換性があるかどうかは不明です。

銃に取り付けた際の見え方とマウントの高さについて

銃に取り付けるとこんな感じになります。
HK416に取り付けてみました。

マウントはの高さはlower 1/3 co-witness
アイアンサイトよりも少し高い位置にドットサイトの中央が来ます。

レンズコーティングについて

対物レンズ側はフチから奥まった位置にハーフミラーレンズを保護するためのレンズが入っており、その奥にハーフミラーレンズが組み込まれています。
発光モジュールはチューブ下部に設置されているので、ハーフミラーレンズは斜め下を向く形で傾いています。

レンズは2枚構成
発光モジュールは下についている

接眼レンズ側はパープル系のコーティングが施されているようでした。
ハーフミラーレンズの赤い反射の影響も受けているのでちょっと写真だと分かりにくいですが、一応何かしらのコーティングが施されているようです。

覗いた時の様子とレティクル形状について

レンズは従来モデルと同じ感じの青みがありますが、前は左から右にかけてのグラデーションだったのが上部から下部にかけてのグラデーションに変わっています。
これはハーフミラーレンズの角度が変更されている事による物だと思います。

レティクルは3MOAドットとサークルレティクルを選ぶ事が出来ます。
サークルのサイズはカタログスペック上明記されていませんが、一般的な64MOAレティクルの半分位の大きさなのでだいたい30MOA位なサイズだと思います。

拡大してレティクルを見てみます。

まずは3MOAドットから。
程よく小さく綺麗なドットで特に言う事は無いかなと思います。

サークルレティクルの方はこんな感じ。
サークルになっても中央のドットは3MOAのままなので、そう考えるとサークルのサイズはやっぱり30MOAちょいな感じですね。

レンズの歪みとパララックス計測

2m先のディスプレイを覗くとこんな感じ。
表示されているグリッドを見る限りフチの方に若干の歪みがある程度でかなり自然な見え方になっています。

その状態で視点を上下左右に動かしてパララックスをの量を見ていきます。
基準として設けている中央の2cmの円からは少しはみ出しますが、レンズサイズが大きい事もありかなり大きく視点を動かす事が出来るというのも理由の1つだと思います。

屋外で覗いてみた感想

サバイバルゲームフィールド GERONIMOのシューティングレンジで撮影してきました。
冬なので真夏の炎天下のようなめちゃくちゃ明るい環境では無いですが、晴れの日の日中です。

40m先のターゲットを覗いてみた所、こんな感じになりました。
イルミネーションの輝度は十分で、これくらいの環境であれば最大輝度にしなくても全然視認する事が出来ました。

レンズの青みも気になると言えば気になりますが、視認性は十分なので片目照準でも使用する上では大きな問題にはならないでしょう。


という訳で、サークルレティクルを採用したVector Optics NAUTILUSの第3世代、SCRD-D26のレビューは以上になります。

NAUTILUSは同社のドットサイトの中でも割と人気のあるモデルの1つなので、サークルレティクルモデルの新型の登場は嬉しい人も多いでしょうね。

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