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クロスボウ用のSCBレティクルを搭載したVICTOPTICS(VectorOptics) SCB 2-5×24 Crossbow Scope OPSL30のレビュー

記事作成日:2023年8月28日

つぼみトレードカンパニー様より『VICTOPTICS SCB 2-5×24 Crossbow Scope OPSL30』をお送り頂いたのでレビューしていきます。

当製品は同社製のショートスコープ、VICTOPTICS S6 1-6×24と似たデザインのショートスコープですが倍率が2〜5倍になっているのと、レティクルがクロスボウ用に最適化されているVCB-CDOレティクルというSCBレティクルが搭載されているのが特徴となっています。

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詳しくは後述しますが、クロスボウ用製品という特殊な製品になります。
ただし仕様自体は一般的なショートスコープと同じなのでエアソフトガンでも使う事が可能ですし、大きな弾道の落下量に対応している特殊なレティクルが付いているので、よくあるBDCレティクルよりもより使い勝手が良いような気がします。

付属品の紹介

内容物はこんな感じでスコープ本体(バトラーキャップ付き)とスルーレバー、マウントリング、クリーニングクロス、説明書や保証書などの書類といった感じ。

付属のマウントリングは30mmチューブ対応のハイマウントリングです。
20mmレールに取り付ける事ができます。

スコープ本体はこんな感じで前後にバトラーキャップが付いています。
バトラーキャップはシンプルな感じで、シンプルなデザインの物が付いています。

前後にバトラーキャップが付いている
バトラーキャップを開いた状態
シンプルなデザインのバトラーキャップ

VICTOPTICS SCB 2-5×24 Crossbow Scope OPSL30の外観レビュー

というわけで、VICTOPTICS SCB 2-5×24 Crossbow Scope OPSL30の外観を紹介していきます。
尚、バトラーキャップは外した状態で紹介していきます。

対物レンズ側はこんな感じ。
膨らみも無いシンプルなデザインで、内側にねじ切りが付いています。

ハウジング部はこんな感じで左側面に輝度調節ダイヤルとバッテリーケースが付いています。
バッテリーはCR2032を使用、電池は付属しないので別途用意する必要があります。

バッテリーボックスにはVICTOPTICSのエンブレムが入っています。

イルミネーションレティクルの輝度は1〜5段階で調節が可能、色は赤と緑の2色があります。
R/Gと書かれている部分が消灯状態になります。

エレベーテーションダイヤルとウィンテージダイヤルはそれぞれ保護キャップが付いており、これを外す事で調整ダイヤルにアクセスする事が出来ます。

調整ダイヤルはこんな感じ。
軽めですがカチカチとしたクリック感があり、1クリックで1/2MOAレティクルが動き、最大60MOA動かす事が出来ます。

尚、+ネジを外す事でダイヤルを外す事が出来ます。
ダイヤルに数字や印が無いのでゼロリセット機能として使う事は出来ないと思いますが、任意で印を付けておけばそれっぽい使い方は出来そうです。

パワーノブはこんな感じで倍率の表記ではなく適正威力(単位はFPS)で記されています。

また、375と400の間辺りにスルーレバーを取り付ける為のネジ穴が付いており、付属の取っ手をねじ込んで取り付ける事が出来ます。
かなり浅いネジなので緩み防止にネジロック剤を併用しても良い気がします。

パワーノブの数値は300〜475まで25刻みで入っています。
300が2倍率、475が5倍率といった感じになっており、自分が使っているクロスボウのパワーに合わせた倍率で見る想定なのでしょう。
弦の力を調整できる製品もあるので、そういう製品にも対応しているのかも知れません。

自分はクロスボウについてはあまり詳しく無いのですが、2023年現在の日本国内の法規制だと6.0ジュール以下のクロスボウしか所持が認められておらず、警視庁のサイトを見る限り比較的小型なピストルタイプである150FPSの製品でも7.3ジュールとなり所持が認められていない製品となっているようです。
その為、このスコープの本来の性能を活かせるクロスボウは日本では所持出来ないと思われます。

なので、冒頭でも記載しましたがクロスボウ用ではなくエアソフトガン用として使うなら丁度良いのではないかと思われます。

接眼レンズ側はこんな感じ。
側面にVICTOPTICS、上部に倍率と視度調整ノブの回転方向が記されています。
尚、視度調整ノブを回すと接眼レンズが伸びます。

接眼レンズ側には刻印が入っている
視度調整ノブを限界まで回した状態

レンズコーティングとレティクルについて

対物レンズ、接眼レンズ共にグリーンマルチコートが施されており、対物レンズ側が黄緑色、接眼レンズ側が濃い緑色とコーティングの種類が若干変えられている事が分かります。

覗くとこんな感じ。
最低倍率(2倍/300FPS)の状態でのアイレリーフは90mm程度あり、倍率を上げる事で80mm程度まで短くなりアイボックスも狭くなりますが、ほぼ同じ構え方(同じ目の位置)で覗き込む事が出来ますしフチの大きさも若干の変化はあるものの、そこまで大きくはなりません。

2倍/300FPSの見え方
約3倍/約375FPSの見え方
5倍/475FPSの見え方

レティクルを拡大するとこんな感じ。
エアライフルのような低威力・小口径な製品に対応しているSCBレティクルを採用している事もあり、かなり大幅なドロップ弾道に対応している事が分かります。
そして、この目盛りの間隔を見る限りエアソフトガンでも使えそうな印象がありました。

レティクル形状はSBC(Small Caliber Ballistic reticle)
名称はVCB-CDOレティクル

流石に100mとかは現実的ではありませんが、HOP-UPを弱めにして20mでゼロインを行い、30mがちょっとドロップ、40mが更にドロップ、50mでもっとドロップするような弾道にすればこのレティクルを活かす事が出来そうな気がします。

尚、左右についている丸は移動ターゲットや横風が吹いている時に使う目盛りだと思いますが水平を出すのにも使える気がします。

イルミネーションを点灯させるとこんな感じで、左右の丸と60までの目盛りが点灯します。
ちなみに、同じ輝度設定でも若干緑色の方が明るく感じました。

赤色に点灯させた状態
緑色に点灯させた状態

レンズの歪み・パララックス計測

という訳で、いつもの歪みとパララックス計測を行っていきます。
2.5m先からマス目を表示させたモニターを覗き、歪みをチェックします。
尚、倍率は最低が2倍率なので最低率の2倍(300FPS)にしています。

この通りソコソコ魚眼レンズ感があり、明らかな歪みがある事が分かります。
覗いた状態で動かした時にグイグイ動くのでそれなりに気になる程度の歪みですね。

この状態で視点を上下左右に動かします。
結果はギリギリ中央の円からはみ出ない程度のズレで、まあギリギリ許容範囲内かなといった感じ。
尚、視点を大きく動かしても酷く歪むような事は無いので、そこまでレンズの設計は悪くないのかも知れません。


という訳で、クロスボウ用のSCBレティクルを搭載したVICTOPTICS(VectorOptics) SCB 2-5×24 Crossbow Scope OPSL30のレビューは以上になります。

競合他社の他製品では中々見かけない特徴的なレティクルを採用しているのと、等倍ショートスコープのような見た目で2〜5倍という倍率比が採用されている、非常にユニークな製品だと思います。

BDCレティクルよりもドロップ率が高いSCBレティクルはエアソフトガンとの相性は良いと思うので、うまいこと使えばゲームをより有利に進める事が出来そうですね。

販売価格も17600円と比較的手頃な価格帯の値段の製品ではあるので、ドロップ弾道で狙う事が多い人はこういう製品を試してみるのも1つの試みとして有りだと思います。

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