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Toxicant Airsoft BUL ARMORY SAS2 ULTRALIGHT 3.25インチの内部調整を行いました

記事作成日:2023年10月2日

先日、完全分解を行ったToxicant Airsoft BUL ARMORY SAS2 ULTRALIGHT 3.25インチを調整していきます。

基本的に外装に関してはあの形が好きで買ったので、特にあれこれ弄る予定は無かったので、内部を調整していく事にしました。

バレル・チャンバー周りの調整

まずはインナーバレルのバリ取りから。
SAS2にはステンレス製インナーバレルが付いてくるのですが、HOP窓部分のバリが酷く、BB弾が擦れた時に引っかかるようなバリがあったので、削って整えました。

また、純正HOPパッキンの硬度が高いのとバリが酷く、ノズルの加え込みも必要以上にあったので余っていたUnicorn Airsoft Vホップパッキン(50度)に交換しました。

続いて、HOPアジャスターを歪ませてHOPを掛けた際にちゃんとまっすぐ押せるようにしました。
明らかに歪んでいるように見えるアーム形状になりましたが、これでまっすぐ押せます。
チャンバーサイズに関してHOPアジャスターがガタガタなんですよね…。

本来はチャンバーごと交換した方が楽のような気がするのですが、あんまりお金を掛けたくなかったので、HOPアームを弄る事で対応する事にした次第です。

実際にHOPを掛けるとこんな感じになります。

HOP最低の状態
HOP最大の状態

弾ポロ防止用に完全にHOPを無くす事が出来ないようにしていますが、これでも0.20gが浮き上がらない程度のHOP量なので特に問題は無いと思っています。
最大HOP状態では0.25gが少し浮く程度の量になります。

スライド周りの調整

続いて、スライド周りを弄っていきます。

まずはローディングノズルのガスルートパッキンと接触する部分を削りました。
純正状態だとローディングノズルとガスルートパッキンの接触がキツ過ぎてスライドやノズルの動きに影響を及ぼしていたので程よい程度の接触するサイズまで削りました。

純正状態だとマガジンを差し込んだ時にローディングノズルが動かない位にキツくなる

結果、0.3mm程削ってフローティングバルブの上面から下面まで14.6mmになりました。

目の細かい耐水ペーパーでひたすら削る
厚みが14.60mmになった時にちょうど良いサイズになった

尚、これだけ削っても東京マルイのハイキャパ用マガジンを挿すとちょっと抵抗があるんですがね…。

また、ローディングノズル部分にも結構大きなバリが出ていたのでバリを削って整えました。

もちろん、スライドストップの補強も行いました。

まず、スライドに穴を開けてそこに切り出したアルミ板を差し込みます。
出来ればスチールやステンレスの棒などが良かったのですが、手元に丁度良いサイズの物が無かったのでアルミにしました。

スライドに穴を開ける
アルミ板を切り出す
アルミ板を圧入する

まあ、これでも耐久性は十分にある事は過去に実証済みなので、問題は無いでしょう。

バレル周りのパーツと組み合わせてスライド周りの調整は完了です。

グリップ側の調整

箱出し状態のSAS2はトリガーフィーリングが非常に悪く、トリガープルが思い上にハンマーダウンのタイミングも非常に悪かったので、その辺りは調整しようと最初から思っていました。

とりあえず純正のシアースプリングが変な風に反っていたのと妙に硬かったので、GUARDER製のマルイ M1911/ハイキャパ用ステンレス シアースプリングに交換しました。

GUARDER 強化ステンレス シアースプリング 1911/MEU/Hi-CAPA M1911-17Amazonで購入する

左がSAS2純正のシアースプリング、右がGUARDER製のシアースプリングです。
角度が全然違うのと厚みも異なっている事が分かると思います。

こちらのシアースプリングを取り付けます。
尚、トリガー周りに関してはガタツキも無くスムーズに動いていたのでこちらはそのままです。

シアーやハンマー周りにも変な所は見受けられなかったので、グリスアップしただけで調整は完了。

これだけでトリガーフィーリングが改善され、普通になりました。


問題があったのはシアースプリングだけだったとは…。
それにしても、何であんな変な形のシアースプリングが組み込まれていたのか…。

組み上げと初速チェック

後は組み上げて動作チェックを行いました。
尚、スムーズにHOP変更が行えるようにコンペンセイターは外しています。

使用弾は東京マルイ 0.20g 樹脂弾。
ガスはHFC134Aでマガジン温度27度の状態で初速はMAX60m/s前半といった感じで箱出し状態と大きな初速変化はアリませんでしたがちょっとだけ上がりました。
まあ、初速に関わるパーツはHOPパッキンの変更のみ、後は作動性を良くする為の調整だけなのでこんなもんでしょう。

尚、スライドとコンペンセイターの間にちょっと隙間があるのが気になったのでOリングを外してスライドとコンペンセイターの間の隙間を無くせるようにしました。

これでToxicant Airsoft BUL ARMORY SAS2 ULTRALIGHT 3.25インチの内部調整は完了です。

シューティングレンジで撃っていた結果

先日SAS2をサバイバルゲームに持って行って、シューティングレンジで撃ってきました。
場所はつくばサバゲーランド、こちらのシューティングレンジは10m〜60mまでのターゲットが設置されています。

尚、ドットサイトは純正ではなくVector Optics Frenzy-S 1x17x24 MOS Multi Reticle Pistol Reflex Sight SCRD-M43を使っています。

個人的にハンドガンは20m先のマンターゲットに当てられたら十分だと思っているので20mでHOP調整とゼロインを行いました。
尚、この日に使ったBB弾はHITCALL 0.25g バイオBB弾、ガスはHFC134Aです。

ドットサイトで狙った時
アイアンサイトで狙った時

普通にマンターゲット中央の金属プレートに当てる事が出来ましたし、0.25gでも十分HOP-UPを掛ける事が出来たのでこれで問題は無いでしょう。

尚元々初速が低いですし、0.20gでもしっかりまっすぐ飛ばす事が出来る程度のHOP量に調整する事も出来そうだったので、インドアフィールドでも使う事が出来そうな感じでした。

という訳で、Toxicant Airsoft BUL ARMORY SAS2 ULTRALIGHT 3.25インチの内部調整に関しては以上になります。