Toxicant Airsoft BUL ARMORY SAS2 ULTRALIGHT 3.25インチの分解レビュー
記事作成日:2023年9月21日
先日レビュー記事を書いたToxicant Airsoft BUL ARMORY SAS2 ULTRALIGHT 3.25インチ SHIELDドットサイト付きモデルを分解していきます。
スライドとグリップの分離
という訳でまずはコンペンセイター下部に付いている小さなイモネジを外し、時計回りにコンペンセイターを回して取り外します。
SAS2 ULTRALIGHTのマズルは14mm逆ネジになっているので、付属のコンペンセイターだけではなく各種マズルアタッチメントを取り付ける事が出来そうです。
尚、アウターバレルとコンペンセイターの間にはシリコンっぽい材質の硬めのOリングが入っていました。
その後、スライドストップを外してスライドを分離させます。
SAS2 ULTRALIGHTのHOP調整を行うにはこの手順を行う必要があるのでちょっと手間が掛かります。
HOP調整が完了するまではコンペンセイターを外しておいた方がよいでしょう。
バレル周りの分解
続いて、リコイルスプリングを外します。
スライドが短いのでリコイルスプリングも小さいですね。
また、リコイルスプリングガイドにはダンパー用と思われる樹脂のような硬さ(硬度の高いシリコンゴム)の白いリングが付いていました。
リコイルスプリングを外したらバレルを前側に引っ張って抜きます。
アウターバレルとチャンバーが分離します。
メタルアウターバレルなので普通に引っ張れば外せます。
アウターバレルには磁石がくっつかなかったのでスチールでは無さそうですが、ソコソコ重さがあったのと硬かったのでアルミではなくステンレスかな?といった感じ。
尚、分解レビュー用の写真を撮った後に気づいたので写真が無いのですが、このアウターバレルは前側と後ろ側の2ピース構造になっていました。
バレル・チャンバーはこんな感じ。
インナーバレルが短いくらいでチャンバーの寸法は一般的なハイキャパ系と同じ感じです。
HOPパッキンはかなり特記の大きいタイプで、HOP量を強くしても弱くしても殆突出量がほとんど変わらず、更に突起が傾いていました。(HOPを強くすると傾きが若干キツくなるだけ)
また、バリも確認出来たので弾道への影響が気になります。
チャンバーを分解してインナーバレルからHOPパッキンを取り外します。
ノズルの食いつ的にてっきりカチカチのパッキンが入っているのかと思っていたのですが、そこまでめちゃくちゃ硬い訳では無く60度〜70度くらいの印象。
HOPの突起はMaple Leaf DELTAみたいな形状になっています。
インナーバレルはステンレス製でHOP窓は大きく開いているタイプになっています。
切削があまり綺麗ではなく、エッジのバリが気になりました。
HOPアームはこんな感じ。
HOPパッキンが強く押されるように傾きが付いているようですが、意図的な物なのか整形不良なのかは不明。
正直、箱出し状態だと強く押しすぎている気がするのでもう少し戻してあげた方が良い気がします。
開封レビューで「スライドストップはスライドに直接当たるタイプ」と紹介しましたが、幸いな事に補強する為のパーツを埋め込むスペースが用意されていました。
東京マルイ製の補強パーツを埋め込む事でスライドの消耗を低減させる事が出来そうです。
尚、補強材が付いていない東京マルイ ハイキャパ4.3に東京マルイ ハイキャパ ゴールドマッチ用のスライドストップ強化パーツを取り付けた記事が参考になると思います。
とは言え、当製品ではスライドに補強パーツを取り付けるのにも多少の加工は必要(ノッチの位置変更、スライド側の溝拡張など)ですし、シャーシ側にも加工が必要なのでちょっと手間は掛かりますが…。
東京マルイも何で補強用パーツを埋め込む溝だけ作って付属しないのでしょうか…。
ローディングノズル・ブリーチ周りの分解
続いてブリーチを外す為に後部のネジを外します。
その後スライドの左右を引っ張って開かせた状態でブリーチを抜きます。
スライドを引っ張って外す必要があるので、ちょっと緊張します。
ちなみに、写真だとドットサイトを外していますがSAS2 ULTRALIGHTのドットサイトマウントはブリーチと繋がっておらずスライドに固定されているだけなので、ドットサイトを外さなくてもブリーチは外せます。
ぶっちゃけこんな構造で大丈夫なのかな…とは思います…。
インサートも無く、樹脂スライドに直接ネジ止めなのでネジ山ごと逝きそう。
取り外したブリーチとスライドの内側はこんな感じ。
ブリーチからローディングノズルを取り外します。
スライド上部がえぐられている構造上仕方がないとは思うのですが、ローディングノズルはハイキャパやM1911タイプではなくデトニクスタイプの物が搭載されています。
尚、CO2モデルはノズルが絞られているらしいのですが、リキッドチャージモデルであるこちらの製品のローディングノズルには絞りはありませんでした。
デトニクスタイプのローディングノズルはGlock18Cタイプと同様にかまぼこのような形状になっています。
このローディングノズルは補修パーツの選択肢が殆無いので、注意が必要です。
このかまぼこノズル、強い負荷が掛かると割れるんですよね…。
中からフローティングバルブを取り外します。
フローティングバルブは取り付け方向が決まっており、回転しないようになっています。
また、フローティングバルブスプリングはかなり硬い物が付いていました。
バレルが短く、初速が低いモデルなのでこれくらいのスプリングレートがあった方が良いのかも知れません。
ブリーチとピストンカップはこんな感じ。
ローディングノズルはデトニクス系ですが、ブリーチはデトニクスよりも肉抜きされている箇所が多いので非互換のような気がします。
シャーシとグリップの分離
続いてグリップ側の分解をしていきます。
まずはマガジンキャッチを取り外します。(このタイミングで外す必要は無く、グリップの分解時に外した方が説明する上で良かった気がします)
続いて、トリガーガード前側に付いているネジとグリップ上部のネジを外してグリップとシャーシを分離させます。
シャーシ側の分解、セフティ、ハンマーの取り外し
まずはシャーシ側を分解していきます。
まずはサムセーフティを外します。
サムセーフティを外したらグリップセーフティも取り外す事が出来ます。
また、不意に脱落して無くさないようにスライドストップとサムセーフティ用のプランジャーも外しておきます。
このパーツ、前もって外しておかないとポロッと落ちてきて無くしてしまう事があるので、先に外しておいた方が良いと思います。
サムセーフティはこんな感じ。
まあ、普通のハイキャパ用サムセーフティですね。
続いて、シャーシ側面のネジを外してバルブノッカーやハンマー周りにアクセス出来るようにします。
バルブノッカーとリターンスプリングはこんな感じ。
ディスコネクター周りのパーツはこんな感じ。
バルブノッカーを外したらこの辺りのパーツにアクセスする事が出来ます。
続いて、反対側のシャーシからハンマーを取り外します。
ハンマーの奥にはシアーが付いています。
トリガーフィーリングがかなり悪かったので、シアー周りの寸法が良くないのではと思っていたのですが、そんなに気になるような箇所はありませんでした。
グリップの分解
まずハンマースプリングハウジングを取り外します。
ハウジングは樹脂で出来ており、ピンで固定されています。
トリガー・シアースプリングを外します。
一般的なM1911/ハイキャパ系よりも肉厚で硬い気がしますし、めちゃくちゃ反ってます。
もしかしてこの板バネが良くないのでは…?
続いて、トリガーを外します。
トリガーも別に専用な物では無さそうなので交換しようと思えば出来そうです。
という訳で、Toxicant Airsoft BUL ARMORY SAS2 ULTRALIGHT 3.25インチ SHIELDドットサイト付きモデルの分解レビューは以上になります。
この後調整を行いながら組み立てていく予定です。