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Arcturus AT-NY06 AEG LITE MEに鬼のように硬いスプリングを組み込み、爆音仕様にしました

記事作成日:2023年10月16日

Arcturus AT-NY06 AEG LITE MEをレビューした後、余らせてるので色々検証機として使う事にしたのですが、これと言って新しいアイディアが思い浮かぶ訳もなく放置気味になっていたのですが、久しぶりにめちゃくちゃ硬いスプリングを入れて動かしてみようと思い、純正パーツベースで組み上げてみる事にしました。

ちなみに、1丁は以前DSGカスタムにしています。

純正パーツ構成で試そうと思った理由としては、単純に強度テスト目的です。
硬いスプリングを使うという事はメカボックスに掛かる負荷が非常に高い上に電装系への負荷も高くなります。
またAT-NY06の電装系はマイクロスイッチ+FETという構成なので、この辺りが高負荷時にも無事なのかを試したかった次第です。

とは言え、単にスプリングを変えただけではカスタム記事として成立しないので、最低限の調整は行う事にします。
ただしパーツ交換自体は「ピストンスプリング」「インナーバレル」の2つだけにしておきます。
インナーバレルを交換する理由は純正の鉄製バレルが加工し辛いからです。

という訳で、まずはセクターチップを外します。
何度も当ブログでは説明していますが、不要なセクターチップは悪影響を及ぼす事の方が多いので基本は外します。
調整でどうにもならないような、よほどの事が無い限りセクターチップは付けない派です。

という訳で、ギアの用意が出来ました。
AT-NY06で使われているギアは自分もよく使うギアセットで、過去に何度も使っていますが今のところ強度的に不満を感じた事は無かったのですが非常にハイレートなスプリングで使った事が殆無かったので、この機会に検証出来ればと思っています。

という訳で、いつも通りメカボックスに組み込んで適当にシム調整をします。
その後スイッチや配線、トリガーなどを取り付けてグリスアップを行います。

パーツ交換を行わず動作が保証されているパーツを組み込むのでこの辺りは細かな確認を省いてサクサク組み立てていけるのが良いですね。

続いてピストン周りも調整していきます。
これも純正パーツのまま使いますが、AOE調整はやっておきます。
ピストンを分解するのが面倒だったので、シリンダーヘッドにゴムを貼り付けました。

ゴムに傷をつけて接着しやすくする
接着した様子
ゴムの厚みは2mm

また、AOE調整を行ったのでセクターギアを削りました。
AT-NY06のピストンは全金属歯で2枚目が最初から全部削られているタイプなので、3枚目だけを半分位まで削りました。

後は組み立てるだけ。
尚、シリンダーも純正のままなので加速シリンダーになっています。
本当の爆音仕様にするならフルシリンダーを使った方がシリンダー容量をほぼ全て破裂音に使う事が出来るので、本来ならフルシリンダーの方が良いです。

これだけ見るとオーバーホールしただけの状態
AOEの具合はこんな感じ

ちなみに、今回組み込むスプリング程スプリングレートが高いとフルシリンダーも加速シリンダーも大して初速変わりません…。

そしてモーターも純正(Arcturus ANB23T)のまま使います。
純正モーターですがトルクはかなり高いので問題は無いでしょう。

ピストンスプリングを組み込み動作チェック。
今回組み込むのは10年くらい前に購入して爆音電動ガンを作るのに使っていたHIGH-TECH 330スプリング
電動ガン用スプリングとは思えない線径と硬さで、普段測りを使って行っているスプリングレート計測が出来ない硬さのスプリングです。

最近はこのレベルのスプリングも国内流通を見かけなくなりましたね…。(必要無いからでしょうけど)

続いて動作チェック。
7.4Vでも一応動きましたが、かなりもっさりした動きだったのとピストン後退状態で停止してしまうと動作しなくなったので11.1Vで動かす事にしました。
まあ、これに関しては仕方がないですね…。

尚、11.1Vでもかなり頑張って動いている動作音が鳴ります。
全然レスポンスは悪いので、スムーズに動かしたいなら14.8Vにした方が良さそうです。(昔は7.4V LiPoを直列で繋げた14.8Vを使っていた)

続いてチャンバー周りです。
冒頭でも触れましたがインナーバレルは純正のままだと加工し辛いので余っていた真鍮製の6.05mmバレルに交換しました。

バレル長は例のごとく5cmで調整。
その後の初速調整を行った結果1cmの段付きテーパーを施して実質4cmのバレル長になっています。

尚、バレルカットではなくテーパー処理にした理由はこれ以上バレルが短いとアウターバレルを使ってバレルのセンター出しをする事ができなくなる為です。

チャンバーに組み込むとこんな感じ。
HOPパッキンやクッションゴムなども純正のままになっています。

最後にコネクタをディーンズからXT60に交換し、バッファーチューブを取り付けて完成。
コネクタ交換を行ったのは、手持ちのバッテリーで大電流が流れる物はXT60を使っている為です。

組み立てて完成。
撃つと煩すぎるので動作チェック用にサプレッサーを付けています。
爆音カスタムはサプレッサーの効果をかなり体感出来ます。

初速は最大HOPで86m/s程度、最低HOP状態で69m/s程度です。
思いの外初速の上下が少なかったのは恐らくHOP量の問題でしょうね…。
もっと大型のHOPの突起があればもっと激しい上下差が生まれる気がします。

尚、最大初速を90m/s以下にしている理由は安全マージンです。
普段の倍以上の安全マージンを取っておかないとこの手のカスタムは安心して使えないので、この初速にしています。

という訳で、久しぶりにえげつないスプリングレートを使った電動ガンを作りました。

とりあえず家で行える動作チェックは煩すぎてまだ100発も撃てていないので、おいおい屋外フィールドに持っていった時にしっかり撃って試そうと思います。
破裂音に関してもその時に試せれば…と思いますが、やりすぎると怒られそうなので基本はサプレッサーを付けた状態での射撃になる気がします。

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