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クラウンモデル ELEX9の分解レビュー

記事作成日:2023年10月26日

先日開封レビューを行ったクラウンモデル製の対象年齢10歳以上用電動ガン、ELEX9を分解していきます。

尚、こちらの製品で使われているネジは全てタップネジなので何度も分解・組み立てを行っているとネジを舐めてしまう可能性があるので注意が必要です。
また、長さも数種類あるので組みてて時には注意が必要です。

メカボックスの取り外し

という訳で、まずは電池交換に必要なトップカバーを外し、ハイダーの上下に付いているネジを外します。

続いて、メカボックス+チャンバーをフレームに固定しているネジを3本外してメカボックスを浮かせます(この時点ではまだ完全に外す事が出来ません)
ネジ穴は4箇所にあったのですが、3本しか付いていませんでした。

その後、電池の仕切りを固定しているネジを外し、電池の端子部分を固定しているネジも外します。
これでトリガーと配線を取り外す事が出来ます。

メカボックスを取り外した状態のフレームはこんな感じ。
フレーム前側に付いている端子の4つはフレームに固定されています。
また、セレクタースイッチはプラスチックパーツのテンションでカチカチ感を作っている事が分かります。

メカボックスの後ろ側を固定するネジが2つあるが、1つしか使われていない
端子は溶かされたフレームによって固定
セレクタースイッチ

メカボックス周りのパーツの取り外し

メカボックスはこんな感じで、チャンバーがメカボックスに固定されていて一体型になっています。
また、給弾ルート上に弾が12発くらい残っている事が確認出来ます。

トリガーバーの動きはこんな感じ。
トリガーを引くとトリガーバーが動きマイクロスイッチが押され、ピストンが限界まで後退するとカットオフされるという構造のようです。

トリガーまわりのパーツはこんな感じ。
トリガーが重い原因はこのトリガースプリングです。
線形の太さはソコソコですが、異様に短く常にテンションが掛かった状態になっているのでこれがトリガープルの重さの原因でしょう。

この引きバネを少し長く、線形の細い物に交換する事で軽くする事が出来そうですね。

という訳で、メカボックスの分解を進めていきます。
まず給弾ルートのマガジン側のパーツを外します。
このパーツはメカボックス内のBB弾がこぼれないようにする為のストッパーと、マガジンのリップ部に付いているストッパーを解除する構造が付いています。

続いて、カットオフレバー周りのパーツを外しました。
まず、レバー周りのカバーを外し、レバーを取り外します。

続いてフレームに引っかかっている配線を外します。

メカボックスの分解

配線周りを外したらメカボックスに付いているネジを外していきます。
メカボックスには5本のネジが付いていましたが、うち1本は完全にネジが舐めていて空転していました。
また、何故かシリンダー前側のネジが付いていませんでした(ここ、負荷が掛かる所なので重要だと思うんですが…)

ネジは全部で5本
シリンダー前側のネジが付いていない

その後、メカボックス前側とチャンバー部を固定しているパーツを外します。

これでメカボックスを開ける事ができ、チャンバーもこのタイミングで取り外す事が出来ます。

バレル・チャンバーについて

バレル・チャンバーはこんな感じ。
バレルバレルは透明尾の樹脂(ポリカーボネート?)で出来ており、電池を避ける為に付いているバレルの凹みが異様な感じですね…。

チャンバーは引っ張れば外す事が出来ます。
インナーバレルやHOPパッキンは専用の形状ですが、HOP窓周りの形状はよくある電動ガンのインナーバレルとよく似ています。

HOPパッキンは二点掛けです。
結構柔らかいゴムが使われていました。

ピストン周りのパーツについて

ピストン周りのパーツはこんな感じ。
シリンダーとノズルが一体型になっていますね。

ノズルはこんな感じで先端が段付きになっておりHOPパッキン内にノズルの先端が入り込む構造になっています。
また、ノズルはシリンダーののセンターに位置しておらず、右下方向にズレて配置されています。
これはメカボックスがレシーバーに大して左側に寄って配置されている事が理由です。

ピストンはこんな感じで、後方吸気型のピストンヘッドが付いており、Oリングは結構柔らかめです。
ラックギアはピストンの下側に伸びています。

ピストンスプリングとスプリングガイドはこんな感じ。
ピストンスプリングに関しては結構柔らかめで、10歳以上用のエアーコッキングハンドガンの物によく似ています(互換があるかは不明)

尚、この柔らかさのスプリングですら無茶して動かしているような動作音がするので、これ以上硬くするのは現実的では無さそうです。

ギア・モーターについて

ギア周りはこんな感じでよくある電動ガンと同じ3枚構成。
ちゃんと逆転防止ラッチも付いていますね。

セクターギア、スパーギア、ベベルギアはそれぞれこんな感じ。
ベベルギアのラッチの枚数は4枚ですが2枚が大きく飛び出しており、2枚が小さいという不思議な構造をしています。
理由はよく分かりませんが、2枚ラッチの金型をベースに無理やり4枚にしたとか…?

セクターギア
スパーギア
ベベルギア

モーターはミニ四駆とか模型でよく使われているのを見かける、FA130型モーター
ピニオンギアは真鍮製のようです。

尚、ギア比を計算してみた所26.6:1というかなりトルク寄りのギアになっている事が分かりました。

ピストンとノズル、ギアの動きについて

ピストン・ノズル・ギアの動きを再現してみました。
まずこれが無負荷状態(ピストン+ノズル前進状態)です。

ギアが回転するとまずセクターギアに付いているタペットカム的なパーツがシリンダーから伸びている棒に干渉し、シリンダー+ノズルを後退させます。

その後、シリンダー+ノズルの後退後、ピストンに付いているラックギアとセクターギアが噛み合ってピストンの後退が始まります。

ピストンが中腹位まで後退したタイミングで、ノズルは開放され前進、そのままピストンが限界まで後退するとセミオート用のカットオフレバーが押され、カットオフがされるとほぼ同時にセクターギアとラックギアの噛み合わせが無くなるのでピストンが前進します。

カットオフからピストン前進までのタイミングがかなりギリギリのような印象があるのですが、バッテリーの出力自体が低く安定もしていない仕様なので、セミロックが起きにくいように、このようなギリギリのタイミングで動かしているのかも知れませんね。

マガジンの分解

最後にマガジンを分解していきます。

これは側面のネジを4本外すだけで開く事が出来ます。
リザーブタンクとフォロワーを繋ぐスロープが確認出来る位で特段変わった事は無いですね。


という訳で、クラウンモデル ELEX9の分解レビューは以上になります。
尚、こちらの製品は軽さとコンパクトさを活かしてファスガン専用機として弄っていく予定です。

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