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MX10160の2.5世代中華白管(White Phosphor P45)を中古で購入しました

記事作成日:2023年12月5日

先日、増倍管無しのG14を購入してレビュー記事にしたら「中古の白管あるよ」とオファーを頂き、そのまま購入しました。

BNVD1431やG14などの中華NVGに入っている増倍管で、規格はMX10160(ピッグテール無し、オートゲート管)となっています。
P45という蛍光体を用いた光電子増倍管で、いわゆる「白管」と呼ばれる製品になります。

尚、増倍管自体はプラスチックのケースの中に収められており、分解する事は出来ません。
分解してる人も居るようですが…。

こちらの製品の状態としては、

  • FOMは1600程度
  • 外側に大きめのブラックスポット有り
  • 中央付近にうっすらシミ、滲みあり

で、こちらを諸々9万円で譲り受けました。

白管なので蛍光面が青白い色になっています。
製品名?であるGT4884Wと、シリアルNOが記載されています。

端子側はこんな感じ。

光電子増倍管の組み込み

という訳で、接眼レンズ側とハウジングを取り外した状態のG14に増倍管を取り付けました。

その後、ハウジングを取り付け、増倍管を固定するナットを取り付けました。

最後に接眼レンズを取り付けて完成。

屋内で覗いてみた様子

とりあえず動作確認がてら部屋の中で覗いてみました。

夜中、カーテンを完全に閉めて証明も全部落とした状態の見た目です。
裸眼では殆何も見えない状態です。

結果、増倍管を通して見てもはっきりと物を見る事は出来ず、IRライトを点灯させる事で見えるようになりました。
尚、光っている物はIR対応のパッチです。

ただし、写真を見て分かる通りIRライトはだいぶ暗く、正直「光が全く無く、手元すら見えない状態で多少見えるようにする」程度の明るさしか無いようです。

続いて、間接照明をうっすら点灯させた状態にしました。
蛍光灯の豆球よりも少し暗い状態で、数メートル先くらいは十分視認する事が出来る明るさになっています。(部屋の端から端までが肉眼でうっすら見える暗いの明るさ)

写真左下の黒丸がブラックスポット

これくらいの明るさであればしっかり視認する事が出来ますね。
気になるようなノイズも無く、事前情報にあった中央付近のシミもよーく見ない限り分かりません。
ブラックスポットも本当にフチの方に存在するだけなので、普通に覗く分には全然気にならないレベルの物だと思われます。

もちろんブラックスポットが一切無い、綺麗な像である事に越したことは無いですが、9万円という値段を考えると全然アリかなと…。

屋外で覗いてきた様子

続いて、屋外で覗いてきた様子も紹介します。

撮影場所は部屋の窓の光や遠くの方に街灯があるので完全な真っ暗闇の環境ではありませんが、裸眼で歩くにはちょっと足元を気にしないといけない程度の暗さはあります。

G14で覗くとこんな感じに見えます。
多少のノイズはありますが、ソコソコ鮮明に写っています。

光源を見た際のグレアも控えめな印象(これはレンズ性能だと思いますが…)

動画も撮ってみました。(撮影場所は上と同じです)

鉄塔はこんな感じで見えました。
電線もちゃんと視認できる程度には高い解像度がある事が分かります。


という訳で、中古で購入した2.5世代中華白管のレビューは以上になります。

G14といい増倍管といい、今回は中々に買い物が出来たと思います。
実質合計14万円ちょいで2.5世代白管の単眼を購入する事が出来ている訳ですから…。