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東京マルイ パトリオット プラスの分解レビュー(外装からメカボックス内部まで一通り分解)

記事作成日:2024年1月31日

先日開封レビューを投稿した東京マルイ製のPLUSシステム搭載電動ガン、パトリオット プラスを分解していきます。

尚、分解方法に関しては付属のパーツリストがある程度参考になるので、これを見ながら分解していきます。

という訳で、とりあえずアイアンサイトとフラッシュハイダー、ハンドガードを外し、PLUSシステムの基板を固定している結束バンドも外しておきました。

フロント周りの分解

という訳で、まずはフロント周りのパーツを外していきます。
今回紹介する分解をしなくてもPLUSシステムの基板から配線を外したりする事も出来そうですが、外した方が楽だと思います。

まず、ハンドガード上部のレールを固定している2本のネジを外し、PLUSシステムのカバーみたいな感じにくっついている樹脂パーツを外します。

その後、折れ曲がっている配線を解いてコネクタを外し、基板をアウターバレルから剥がします。
基板はアウターバレルに両面テープで貼り付いています。

PLUSシステムについて

PLUSシステムの基板はこんな感じ。
マイコンらしいパーツの印字が潰されているのと、配線のレイアウト以外はP90プラスと差は無さそうに思えます。

パトリオット プラスは前配線という構造故に、小さなコネクタ(JST ZHコネクター)でメカボックス側と繋がる仕様になっています。
信号線用とバッテリー用はそれぞれこんな感じ。

尚、組み込みやすさを重視してなのか、それとも別のモデルへの転用を考えてか、配線はかなり長いです。

アッパーレシーバー側の分解とテイクダウン

続いて、アッパーレシーバー側のパーツを外していきます。
まず、トップレールを固定しているネジを3本外しました。

尚、このパーツの分解は後からでも問題ありません。

続いて、テイクダウンピンを抜いて、テイクダウンします。
東京マルイのスタンダード電動ガンは昔からこういう方式で分解するので、慣れてる人は問題ありませんが初めて分解する方は力加減に気をつける必要があります。

ガスガンみたいに「バチン!」と叩いたりすると割れる可能性があります。
SR16以降の個体からアッパーレシーバーのリング部分(通称:耳)に金属パーツの補強が入ったので、耐久性は上がっているものの、それでも割れる危険性はありますからね。

テイクダウンすると分割チャンバーを確認する事が出来ます。

続いて、ピポッドピンを外し、アッパーレシーバーを通っている配線を抜きながら上下のレシーバーを分離させます。

続いて、チャージングハンドルと連動して動くパーツやダミーボルト周りのパーツを外していきます。
これでアッパーレシーバーはだいぶスカスカになります。

続いて、アッパーレシーバーからアウターバレル・チャンバーを抜きます。

アウターバレル周りの分解

続いてアウターバレル周りのパーツを分解していきます。
まずガスブロックを固定しているピンを抜き、イモネジを緩めます。

これでガスブロックを取り外す事が出来ます。

続いて、アウターバレル基部を固定している2本のネジを外し、基部パーツを取り外します。

その後、アウターバレルを上下から固定しているイモネジを緩め、アウターバレルを抜きます。
これでアウターバレルをレシーバーから分離させる事が出来ます。

尚、パーツリストを見る限りアウターバレルの基部はアッパーレシーバーと一体型になっているようです。

エジェクションポートはアウターバレル基部を外す事で取り外す事が出来るようになるので、外しました。
カバーのデザインが特殊なだけで固定方法などは至って普通ですね。

ロアレシーバー側の外装パーツを取り外していきます

続いて、ロアレシーバー側に付いている外装パーツを外していきます。

まず、グリップ底部の蓋を外します。
これ、開封時点では気づかなかったのですが樹脂製だったようです。
あんまりしっかり見てなかったというのもありますが、良い感じに塗装がされていたのでパッと見気づきませんでした。

モーターに繋がる配線は次世代MP5シリーズから採用されているY型の端子でブラシホルダーにネジ止めされています。
ブラシホルダーを固定しているネジを緩めて端子を外し、モーターを取り外します。

モーターはおなじみ、EG1000です。

続いて、グリップ内側に付いているネジ2本を外し、グリップを取り外します。

続いて、レシーバー後部に付いている20mmレールを外します。
こちらのレールを固定している2本のネジのうち上側のネジがエンドプレートを貫通してスプリングガイドに固定されており、下側のネジはエンドプレートに固定されています。
尚、レシーバー後部のストックチューブを取り付ける出っ張りは短くなっています。

続いて、マガジンキャッチを外しました。
こちらはマガジンキャッチボタンを固定しているネジを外せば取り外せます。

続いて、トリガーピンを外します。
トリガーピンは抜く方向が決まっているので注意が必要です。
逆側から叩いてしまうと穴が広がり組み立てる際に緩くなってしまい、抜けやすくなります。

その後、配線を固定しているパーツを外し、給弾ルートのパーツも外します。
給弾ルートのパーツを外す為にメカボックスを少し浮かす必要があるので、給弾ルートを外す前にメカボックスを固定しているパーツを外しておくと楽に外せます。

これでメカボックスをロアレシーバーから取り外す事が出来ます。

尚、メカボックスを取り外したらダミーボルトが外せるようになります。

ロアレシーバー側はこんな感じ。
特段変わった事は無いですが、微妙な隙間を調整する為か給弾ルートが干渉する所にテープが貼られていました。

一旦外装パーツの分解が出来たので内部パーツを見ていきます。

バレル・チャンバー周りについて

パトリオット プラスのバレル・チャンバーはこんな感じ。
215mmの真鍮バレルに分割式のスタンダードM4/M16系チャンバーが付いています。

シンプルなインナーバレルで、P90 プラスで追加されていたガタとり用のOリングなどはありません。
かと言ってガタが無いという訳ではなく、それなりにガタツキはあります。

HOPは最低の状態では一切突起が無く、最大HOPにしても突出量は少なめです。

分解します。
このチャンバーはダイヤル周りの分解が面倒なのでやりません。

給弾ルート側とチャンバー本体はこんな感じ。
スタンダード電動ガンのM4系はテイクダウンをする為に、このようにチャンバーが2つのパーツに分離しているのが特徴です。

組み合わせるとこんな感じ。
給弾ルートとチャンバーの位置が合わない事による命中精度の低下や給弾不良などが起きたりする事があるのですが、その当たりを調整する為のロアレシーバー側のテープなのでしょうかね。

メカボックスの外観を見ていきます

メカボックスは同社のスタンダード電動ガン M4用のVer2メカボックスと同じだと思われます。

特にメカボックス側に手を加えているような事は無さそうですが、シリンダーの吸気穴の方向がエジェクションポート側の反対側になっています。
個体差なのかは不明ですが、昔はエジェクションポート側に向いてた気がします。

前配線用用のケーブルは信号線とバッテリーケーブルの計4本の配線になっています。

メカボックスを分解して内部を見ていきます

続いてメカボックスを分解していくのですが、まず逆転防止ラッチを解除しておきます。
その後、メカボックスを固定しているネジを外していきます。
ネジは+ネジとトルクスネジが採用されており、スプリングワッシャーがあったり無かったりしていました。

続いて、ピストンスプリングが暴れないように抑えながらメカボックスを開けていきます。

ピストンスプリングガイドとピストンスプリングはこんな感じ。
スプリングガイドは従来のM4系と同じで座金付きの樹脂製ですが、スプリングに関してはピストン一体型ではなく、更に自由長短めのスプリングが採用されています。

ピストンはP90プラスと同じで黒色のファイバー樹脂ピストンが採用されています。
ピストンヘッドは従来品と同じ白色の前方吸気型です。

ピストンは色味が変わっただけではなくラックギアの2枚目が完全にカットされており、バウンド対策が予め施されています。
尚、ラックギアの最後の1枚だけは金属製です。

ピストンの重量は24gでした。

シリンダーとシリンダーヘッドはこんな感じ。
シリンダーは真鍮製の加速シリンダーで吸気穴が真ん中に配置されています。
シリンダーヘッドは従来品と同じ感じの樹脂製。

タペットプレートやノズルも従来品との違いは見当たりませんでした。

ノズルはピストンヘッドの形状に合わせて前方吸気対応型、長さは21.22mmでした。

ギア周りはこんな感じ。
変な風に擦れないようにシムが入っています。
また、パトリオット プラスはハイサイクルモデルでは無いので、ギア比は18:1になっています。

ベベルギアは次世代タイプで、逆転防止ラッチも次世代タイプになっています。

スパーギアは昔から特に変化は無し。

セクターギアはメッキコーティングが施されているタイプになります。
形状自体は従来品と同じで、ラックギアを引く最後の1枚が肉厚になっています。

最後にトリガーや配線類を外していきます。

トリガーはシンプルな三日月状でスタンダード電動ガンM4/M16用の物が付いています。

セーフティレバーやトリガースイッチなども変わらない感じですが、モーター側に伸びる配線を抑える為のパーツが組み込まれていました。
これ便利ですよね。

尚、スイッチに繋がっている配線は信号線です。
この細い線がPLUSシステムの基板に繋がっています。

カットオフレバーやセレクタープレート周りはこんな感じ。
セレクタープレートはセーフ状態で物理的に通電しなくなる仕様の物になります。


という訳で、パトリオット プラスの分解レビューはこんな感じです。

P90 プラスの分解の時よりも変更点は若干少なかったというか、P90 プラスではインナーバレルのガタ止めが追加されていたり、トリガーストロークが短くなっていたりと仕様変更が確認出来たのがパトリオット プラスでは特にそういったマイナーチェンジ的な変更が見当たりませんでした。

やっぱりチャンバーが相変わらずだったのが少々残念でしたねぇ…。
もう30年近くこの仕様のままなので、正直そろそろ今風に変えても良いのに…と思っているのですが…。

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