東京マルイ PLUSシステム搭載電動ガン第二弾、パトリオット プラスのレビュー
記事作成日:2024年1月25日
東京マルイ製のPLUSシステム搭載電動ガン(電動ガンプラス)、パトリオット プラスを買ってきました。
こちらの製品は東京マルイのFET回路搭載シリーズ(PLUSシリーズ)の第二弾として発売された製品で、第一弾のP90プラスは以前レビューしています。
P90プラスと同様にパッケージには電子回路っぽいイメージが描かれています。
P90プラスをレビューした時にも書きましたが、今後順次スタンダード電動ガンにこのPLUSシステムが搭載されていくのでしょう。
東京マルイ 電動ガンプラス No.2 パトリオットプラス 18歳以上 電動ガン
内容物の紹介
箱を開けるとこんな感じ。
黒色の布が敷かれておりそこに銃本体と付属品、マガジンなどが収まっており、説明書類は上蓋の裏側に収納されています。
付属品は、
- 説明書類
- ターゲットペーパー
- クリーニングロッド
- BBローダー(棒状の物)
- BB弾
- 1.5mmのL字六角レンチ
- 安全キャップ
- マガジン
といった感じで、銃本体にアイアンサイトとスリングスイベルが予め付いた状態になっています。
付属のマガジンは同社製スタンダード電動ガン用M4マガジンで、装弾数は68発。
パトリオット プラスの外観レビュー
という訳で、パトリオット プラス本体を見ていきます。
こちらの製品はハイサイクル電動ガンシリーズとして発売されている、『パトリオット』をマイナーチェンジしたような外観の製品になります。
※『パトリオット プラス』はハイサイクルでは無い
外観の主な違いは、
- フラッシュハイダー
- アイアンサイト
- マグウェルの刻印
- エンドプレート(ストック基部)
の4点。
尚、東京マルイ パトリオットはRockRiverArms製のAR15系ピストル『LAR-PDS』を原型としていると思われる、同社オリジナルデザイン製品になります。
フラッシュハイダーはこのような感じの角ばった物が採用されています。
実銃だと跳ね上がりを抑える為でしょうか、上方向にガスが吹き出す構造になっています。
こちらのフラッシュハイダーはマズルの14mm逆ネジで固定されており、下部に付いているイモネジを緩める事で外す事が出来ます。
ハンドガードはこんな感じで見た目はごっついですが中腹部が窪んで握りやすいデザインになっています。
上下のピカティニーレールに加えてサイドレールも前後の端に4コマ分付いているので、前側にはライトを、後ろ側にはスリングスイベルを付けるといった事が出来るようになっています。
ハンドガードを握るとこんな感じ。
丁度親指の付け根と回り込んだ指先がハンドガード左右の窪みにフィットして握りやすいです。
ハンドガード底部はバッテリー交換の為に外す事が出来るようになっています。
レシーバー側から数えて2つ目のレールの凸部分がレバーになっており、レバーをスライドさせながらハンドガードを前にズラす事で取り外す事が出来ます。
P90プラスの時と同様にPLUSシステムの基板は元々ヒューズケースが付いていた所に付いています。
配線はこんな感じ。
コネクタ形状は次世代MP5シリーズやP90プラスで採用されているMR30コネクタですが、予めミニコネクタへの変換が付いています。
従来どおりのニッケル水素バッテリーを使ったりする場合は変換が繋がった状態で使い、同社のLiPoバッテリー、MS LiPoを使う場合は変換コネクタを外して使う形でしょう。
尚、バッテリーはハンドガード内側に付いているコードフックに配線を引っ掛けながらうまいこと入れないと配線が暴れて入れにくいです。
この辺りは説明書に詳しく記載されているので、説明書を読みながら入れると良いでしょう。
ハンドガードを外した状態で確認できる箇所も見ていきます。
ガスブロック部はこんな感じでモールドですが流量調整ノブっぽい物とかピンっぽい物が再現されており、RockRiverArmsLAR-PDSの形状がそれっぽく再現されています。
アウターバレル下部はバッテリースペースを確保する為に窪みが設けられており、基部にはハンドガードをロックする為のパーツが付いています。
M4系と言えばチャージングハンドルがアッパーレシーバーの後部に付いている物が一般的ですが、パトリオットでは前側に付いています。
ハンドル部が折り畳み式になっており、左右どちら側からでも引く事が出来ます。
レシーバーはこんな感じ。
ハンドガードから伸びたレールの高さに合わせてトップレールが1段高くなっています。
それ以外のレシーバー形状は普通な感じですが、強化リブ付きタイプになっています。
マグウェル部の刻印はこんな感じ。
個人的にはハイサイクルモデルの刻印よりもこっちの方がデザイン的に好きです。
ところで「MICRO CONTROLLER UNIT(MCU)」なんていう単語が新しく出てきている気がするのですが、これは一体…。
ちなみにP90プラスではPLUSシステムの基板に「FET SYSTEM」という文字が入っていました。
尚、マグウェルの反対側は特に何も刻印が入っておらずシンプルです。
マグウェル内側はこんな感じで完全に埋まっています。
また、昔ながらの分割チャンバー採用らしいデザインです。
まあ、レシーバーの形状的に同社のスタンダード電動ガンが分割チャンバーになってしまうのは仕方がないのでしょう…。
ダストカバーは樹脂製でセレーションが付いています。
チャージングハンドルを引くとダストカバーが開き、ダミーボルトが後退します。
ロック機構が無いのでチャージングハンドルを引きっぱなしにする必要がありますが、この状態でHOP調整ダイヤルにアクセスする事が出来ます。
HOP調整ダイヤルのデザインは昔から変わらないタイプ。
個人的にはチャンバー周りの仕様変更をちょっと期待していたんですが、変わってない感じですね…。
マガジンキャッチは大型で押しやすいデザインの物が採用されています。
ODINのXMRっぽい見た目ですね。
セレクターレバー周りはこんな感じ。
レバーの左右は連動しておらず、左側のレバーのみ動きます。(右側のレバーはセミオート状態固定)
また、レシーバー右側にASGKのロゴなどが入っています。
トリガー周りはこんな感じ。
シンプルな三日月状のトリガーと、80%位ナイツっぽいトリガーガードが付いています。
グリップはタンゴダウンタイプのグリップが付いており、グリップ底部には実物におけるカバーのツマミを模した装飾が付いています。
レシーバー上部はこんな感じで、ハンドガード側の上面レールとトップレールは一体型ではなく2分割になっています。
また、元々チャージングハンドルが付いていた部分にはカバーが装着されています。
アイアンサイトには同社のMP7に付いているタイプのフリップアップサイトが付いています。
サイトピクチャーはこんな感じ。
こちらのサイトは倒した状態ではノッチサイトとして、起こした状態ではピープサイトとして使う事が出来ます。
エンドプレートには20mmレールが付いており、QDスリングスイベルが付いています。
個人的にはこれがパトリオット プラスの最大の仕様変更だと思っています。
最近は様々なメーカーから20mmレールに取り付ける事が出来るストックが発売されているので、それらを取り付けるのも有りですね。
20mmレールはネジ2本で付いており、金属(ダイカスト製)なので割とガッチリしています。
箱出し状態での初速と作動性について
という訳で、東京マルイ純正バッテリーを使用して動かしてみます。
検証に使用しているBB弾は東京マルイ 0.20g 樹脂弾です。
という訳で、まずはMS LiPoバッテリーでの初速と発射サイクルを測ってみます。
結果、初速は93m/s〜94m/s程度(HOPを少し強くした状態が最大初速だった)で、発射サイクルは秒間15発でした。
P90プラスの時よりもだいぶ発射サイクルが大人しくなっているのは冬だからでしょうかね…。
尚、ニッケル水素バッテリーだと発射サイクルが14.3発と、MS LiPoよりも若干サイクルが低下します。
動作の様子はこんな感じ。(MS LiPo使用時)
動作音を聞いて頂くと分かりやすいですが、結構バネ鳴りがあります。
樹脂レシーバーに反響している影響もあってか、「バイーン」と結構気になる音が鳴ります。
東京マルイ パトリオット プラスの動作の様子 pic.twitter.com/rSqaGQJHGQ
— エボログの中の人 (@Evolutor_web) January 25, 2024
セミオートの立ち上がり自体は悪くはないものの、「まあ普通だな」といった感じ。
バッテリーの内部抵抗が高くなる冬場に動かしているので、夏場だともうちょっとレスポンスが良くなるかも知れませんが…。
【追記】寒い環境と温かい環境での差を比較する記事を後日投稿しました。
という訳で、東京マルイ パトリオット プラスのレビューは以上になります。
P90プラスの時のようにトリガーストロークが短くなっているような事は無く、撃ち味に関する感動はあまり無い気がします…。
もっとも、東京マルイのスタンダード電動ガンの作動性は次世代MP5とかP90プラスが基準になってしまっているのが良くないのかも知れませんが…。
MS LiPoとプラスシステムの組み合わせによって受けられる安全性という恩恵は他社製品には無い強みではありますが、それ以外の機能的な利点は正直感じられませんでした。
まあ、そういう製品なので仕方がないのですが…。
それでもチャンバーは変えて欲しかった…。
分割チャンバーはレシーバーの構造的に仕方がないにしても、調整ダイヤルをドラム式にするとか…やって欲しかった…。
パーツリストを見る限り、殆のパーツがスタンダード電動ガンのM4シリーズ及びハイサイクルのパトリオットと共用のようです。
という訳で、開封レビューはこんな所で後日分解レビューを投稿する予定です。
バラして分かる事もあると思いますからね。