
APS Striker-12 ストリートスイーパー MK2(APS-12-MK-2J)の分解レビュー
記事作成日:2024年3月19日
先日開封レビューを行ったAPS製ガスショットガン、Striker-12 ストリートスイーパー MK2(APS-12-MK-2J)を分解していきます。

今回分解を行うのは日本向け仕様になっている製品になる為、並行輸入品のような形で国内に入ってきている海外仕様とは違っている可能性があります。(基本、同じだと思いますけど…)
という訳で、フロント側から順番に分解していく事にします。
バレル周りの分解
バレル周りを分解するには、まずマズル部のパーツを外します。
このパーツはかなり硬いですが、時計回りに回す事で外す事ができます。

これを外すとアウターバレルの外側に付いているバレルジャケットを外す事が出来ます。
バレルジャケットはマズルのパーツで抑えられているだけのようですね。

続いて、フォアグリップを外しました。
フォアグリップは内側のネジでバレルジャケットに溶接されているナットに固定されているだけなので、簡単に外せます。


続いてアウターバレルを外す為にレシーバー側のイモネジを緩めます。
その後、アウターバレルを回していけば外せます。

アウターバレルの根本にはチャンバーと言うべきか分からないですが、シェルの気密を高める為に前後に動くパーツが付いています。
このパーツがシェルをガスルート側に押し付け、気密を高める仕様のようです。
このパーツは側面のイモネジを緩める事で外す事ができます。


インナーバレルはアウターバレル先端側で固定されているので、カニ目レンチなどを使って外せば抜けます。
アウターバレルはスチールでできており、ガタ取り用のリングが2つ付いています。


ノンHOP仕様ですし、BB弾の保持はシェル側で行われるのでパッキン的な物は付いていません。
BB弾が多少斜めから侵入しても大丈夫なように深めのテーパーが掘られています。

シェルから飛び出したBB弾はインナーバレルにがっつり衝突すると思われるのですが、それを考慮しての鉄バレルなのかも知れないですね。
シリンダーの分解
続いて、シリンダーを外していきます。
シリンダーを外すにはゼンマイを巻く所に付いているネジを回していきます。
ゼンマイが巻かれる負荷がかかり、かなり硬いですがある程度回すと「カチン!」と音が鳴ってゼンマイとの引っ掛かりが外れ、スムーズに回せるようになります。


続いて、シリンダー上部のネジを外します。
後はシリンダーを下にスライドさせる事で、外す事ができます。


シリンダー後部のパーツは特に固定されておらず、単に溝にハマっているだけのようでした。


ケースからシリンダーを抜きます。

それにしても12発の12ゲージ ショットシェルを入れる事が出来るシリンダーは流石の大きさ。
しかもこれ自体がアルミの塊なので、かなりの重量があります。



シリンダーが収まっていた部分はこんな感じで、ゼンマイによってシリンダーが回る仕様なのでリボルバーのような複雑な機構は付いていません。

付いているのはガス放出口とシリンダーの回転を止める為のパーツのみです。


レシーバー側の分解
次にストックを外します。
ストックを外すにはCクリップとスリングスイベルを外す必要があるのですが、スリングスイベルを外すのがかなり手間が掛かりました。
結局プライヤーで掴みながらガチャガチャしてたら外れたのですが、うまい外し方は分かりません…。


ストックを外したらストックをロックする為のプランジャーも外せるようになります。


続いて、フレーム・グリップ部に付いているネジを全て外します。
外側から見えるネジを外したら内部にアクセスする事が出来るようになります。


内部はこんな感じ。
グリップからストック基部にかけての黒い部分は全てガスタンクです。


ガスタンクを駆動部を外します。
モンキーレンチなどを使って接合部を回すと外せます。

ガスタンクの分解
ガスタンクは合計15本のネジが付いており、全て外すと真っ二つにできます。
接合部にはゴムパッキンが付いています。


中々にすごい形をしています…。
注入バルブを外すと帰化室確保用と思われる、アルミパイプが外れました。


開封時点で海外製品にしては特殊な形の注入バルブだと思ったので、外すのをやめておいたのですが正解だったかも知れません。
分解前にはずしていたらガスタンク内でこのアルミパイプが脱落していた事でしょう…。
トリガー・ハンマー周りの分解
続いて、トリガー周りの分解をしていきます。
左側面の蓋を開ける事で、内部にアクセスする事が出来るようになります。

かなり特殊な構造をしていますね。

トリガーを引くとシリンダーをロックする為のパーツが後退し、トリガー後部のアームが動き、バルブノッカーを後退させます。


トリガーのアームとバルブノッカーの連動部はこんな感じ。
アームの先端に付いている銀色のパーツがバルブノッカーを後退させ、限界まで行くと開放されます。
銀弾のようなトリガー連動のエアコキに近い構造ですね。

トリガー周りのパーツを外しました。

トリガーを外したらセーフティも外す事が出来るので、外しました。
イモネジを外してプランジャーを取り外す事で、セーフティを外す事ができます。

続いて、ガスルートを取り外します。

続いて、バルブノッカーを固定しているピンを抜き、バルブノッカーを取り外しました。


バルブノッカーにはかなり硬いスプリングが入っており、これで放出バルブを叩く仕様のようです。
見た目だけで言うと、実銃のファイアリングピンとよく似ていますね。

トリガープルが重い理由は構造的な問題もありますがまあ、だいたいこのスプリングが原因でしょうね。
とは言え、柔らかくしすぎると恐らく放出バルブを叩く事ができないので、いい塩梅を見つけるのが大変そうですし、調整するにも実質完全分解しないといけないので凄まじく面倒くさい…。
ストライカーを分解するとこんな感じ。
スプリングはEクリップ2つで固定されています。

続いて、放出バルブも外そうと思ったのですが、放出バルブはかなり奥まった所に付いており、特殊な工具が無いと外す事ができ無さそうでした。
少なくともカニメレンチとかは届かない位置ですね…。

なので、分解はここまでです。
尚、恐らくフレームを整形する際に必要になったと思われる穴が空いており、これはイモネジで埋められていました。
ドライバーで回そうとしてみましたが、ガチガチに固められているようで簡単に外せそうになかったのと、構造的に単に穴を埋める為の物だと思われるので、外した所で特に得られる物は無いと思われます。

という訳で、APS Striker-12 ストリートスイーパー MK2(APS-12-MK-2J)の分解レビューは以上になります。
とりあえずこの後、調整しながら組み立てていこうと思っていますが何をどう弄るか…って感じですね…。
サバゲーで使う気は無いので、初速が下がっても良いのでストライカーのスプリングを軽くし、トリガープルは軽くしたいと思っています。
