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FUJINON PS-910用双眼ブリッジマウントを作りました

記事作成日:2025年4月22日

国産第一世代ナイトビジョン、FUJINON PS-910を双眼マウントできるようなパーツを作りました。
FUSION360で設計、DMMの3Dプリントサービスを使ってPA12GF(ガラスファイバーナイロン)で出力をしています。

こちらはFUJINON PS-910のバッテリーカバー部を置き換えてマウントする仕様にしています。

電源ボタンはゴム製のこういう部品(元はゴム足)を使用します。
純正のボタンよりもしっかりしたクリック感が伝わるので結構いい感じ。

ブリッジ部はこんな感じで、左右の調整が出来るように作っています。

FUJINON PS-910側との接続部には凹凸を付けており、スムーズな左右のスライドを実現すると共にガタツキを抑える構造にしています。

ダブテールはWilcoxのマグニファイア用の規格を仕様しています。
設計するのが面倒だったので、既製品を流用した次第です。(この基部の設計自体はiRay RH25 Pfalcon 640+用のマウントからの流用)

尚、ネジ穴は3Dプリント時に設けている物ではなく、後からタップを立てて作っています。

ダブテール取り付けたブリッジ部はこんな感じ。
受け側がPA12なので、金属インサートなどを使わなくてもかなりガッチリ固定出来ています。

FUJINON PS-910との接続は六角穴付きボルトを使用します。
ワッシャーを噛ませています。

左右の位置調整はこんな感じ。
どの程度調整範囲を持てば良いのかイマイチよく分からなかったので、とりあえず必要以上に広い範囲で調整出来るようになっています。

ボタンはこんな感じで、ブリッジ部の後ろにレイアウトされています。
一応、ブリッジがボタンをガードする形になっており、誤操作を防止する設計になっています。

正面から見るとこんな感じ。
FUJINON PS-910が借り物の1台しか無いので、写真だと単眼状態ですが反対側にも同じようにFUJINON PS-910を配置する事が出来ます。

Wilcoxダブテールに対応しているNVGマウント、GSCI Advanced Low Profile Helmet Mount(HM-714LP-SR-D)に取り付けるとこんな感じ。
FUJINON PS-910はかなりアイレリーフが短い為、なるべく後ろ側にオフセットされるように作っています。

という訳で、作ってみたFUJINON PS-910用の双眼ブリッジマウントはこんな感じです。
どこに需要があるのか分からない(というか需要は0だと思う)ですが、なんとなくノリで作りました。

PS-910を双眼にするメリットとしては、非常に綺麗な第一世代NVGを双眼運用出来る…という点位でしょうかね。
最大の問題はただでさえ流通量の少ないFUJINON PS-910を2台も入手しないといけないという点でしょう…。